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poem 心の詩

poem 心の詩

風と戯れる

悲しい時も
嬉しい時も

私は私のままで

雨と戯れる

悔しい時も
虚しい時も

私は私のままで

光と戯れる

寂しい時も
楽しい時も

私は私のままで

隠さずに
感じたい

見つけたいのは
私の心

飾ることない
私の心

poem 追憶

poem 追憶

言葉のあとさき
ゆらりゆらりと
訪ね来たのは
言葉のあとさき

古都の街並み
古に
訪ね来たのは
言葉のあとさき

月影
森林
海底に

訪ね来たのは
言葉のあとさき
私の心の
空想散歩

poem あの頃

poem あの頃

あの頃

私の口から紡がれる
ことばいつも苦しげで
重く冷たく雨のよう

それでもこうして
今という
時に身を置き
生きている

私の口から紡がれる
ことばはどこかあたたかく

もう戻れないあの頃が
切なく遠く
愛おしく
思える歳になりました

poem 花の聲

poem 花の聲

私の愛の行き先が
どうか
あなたで
ありますように

poem 無垢

poem 無垢

たのむから
泣かないでくれよ

スポンジみたいに
ボクの心を
吸い取ってしまうキミは

ボクより先に
泣かないでくれよ

たのむから
いつもみたいに笑ってくれよ

こんなにボクが泣きたいなんて

こんなにこんなに
泣きないなんて

知らなかったじゃないか

poem 果実

poem 果実

赤い果実が落ちた

いいぢゃないか
熟れたんだから

青い果実が落ちた

可哀想に
まだ実も固いまま

可哀想そう?
これでいいのよ
私はこれで

私の不幸を決めないで

poem 雨の日

poem 雨の日

雨の日

街は

ゆっくり動く

てるてる坊主が

窓辺で笑う

僕はソファで

本を読む

poem ことば

poem ことば

出会いたいのだ

私はことばに

出会いたいのだ

私は私に

出会いたいのだ

隠れた私に

あなたの中に潜んだ私に

poem 天空万華鏡

poem 天空万華鏡

お空を底にクルクル回る
色とりどりの小さな欠片

月は牡牛と夜空に憩い
太陽は乙女と楽を奏でる

二万六千年の時
巡りて現世をこの場所で
生きんと決めた我を描く

賢い君は森の中
澄んだ瞳は未来を夢見
尊い言葉にその耳澄ます

山羊が岩場を登るよに
理想を掲げし峯の上
蹄磨きて駆け上がる

大海原の理想郷
コンパス片手に航海士
地図に航路を書き入れる

過去から未来へ風が吹く
縁導く点と点
辿りて

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poem 水彩画

poem 水彩画

溶け合った
もう戻れない
君と僕

重なり合った
もう戻せない
色と色

さよならここで
またいつか

カーテンが揺れて
筆を置く

poem 春遥か彼方から

poem 春遥か彼方から

春遥か彼方から
ちろちろと水が流れる

春遥か彼方から
そよそよと風が吹く

春遥か彼方から

もういいかい
まぁだだよ

まだあどけない光の子
暗い土から顔出した
小さな木の芽と遊んでる

poem 旅人

poem 旅人

森のはずれの
静かな泉

そのほとり

旅人がひとり
座っている

私はどこへ
向かっているのか

旅の目的も
忘れてしまった

森のはずれの
静かな泉

そのほとり

旅人は
旅した道を
振り返る

生きた証を
探すように

森のはずれの
静かな泉

そのほとり

旅人はふと
ある風景を
思い出す

あの山辺の
村の灯り

炉端にはぜる
細かな火の粉

煮込んだ鍋の
汁の味

体に流れた
温かさ

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poem 光の子

poem 光の子

夢を見た
黄金色に光る
赤子の夢

母親の胎の中で
浮かびながら
静かに
じわりじわりと
黄金色の光が
その躰の中から
沸き出ている

それで私は
やけに合点がいった

あぁ、やはり…
やはり命は輝いているんだ

赤子の浮かぶそこは
光の届かない
静かな海の中のように
波立つものも無く
しんとしている

赤黒く蒼い世界に
どこか遠くの
淡い光が
透けている

poem 時に言葉は

poem 時に言葉は

時に言葉は
強すぎるから

木漏れ日や
雨垂れの音だけで
良い

時に言葉は
強すぎるから

野辺の花や
葉擦れの音だけで
良い

そっと心を寄せるもの

静かに流れる
無心の時と

ただ有るという
佇まい