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街の書店の減少が止まらない!見かねて経済産業省が支援にのりだしたらしいけど、経済産業省が本の読者を増やせますかね?・・なんとなく少子化対策に似てる気がしますね

こんにちは、DJムッチーです。
全国で町の書店の減少が止まらないようです。2003年は大小含めて約2.1万店あった書店が、2022年には1.15万店なってしまっていて、20年間でほぼ半数の規模にまで縮小しているのだそうです。
僕の住んでる小さな町にも、文学に強い気難しそうな店主がやってる書店と雑誌が雑然とならんでいるけど、どんなマイナーな雑誌もおいてる書店の2軒があったのですが、文学に強い書店は随分前に廃業されて、今は1軒になってしまったので、全国の減少比率と同じ状態です。
因みに3軒あったレコード屋は全部なくなりました。
本好きというか、厳しい現実と向き合うことから逃げるために読書や学習を選ぶ僕としては、書店がなくなることと、新刊を勧めてくれる書店の主人や店員さんとコミュニケーションできなくなることがとても寂しく思います。

コンテンツは増えても書店は減っている

ネット通販だけが原因でしょうか?

書店が減少したという話になると、ネット通販や電子書籍の普及がやり玉に挙げられますが、本当にそれが原因でしょうか?
ネット通販や電子書籍は、その売り上げのうち、漫画とビジネス書が占める割合が大きいのは衆知の事実です。
読みたい時にデジタルメディアですぐ読めるというニーズには、ネット通販や電子書籍は十分にパフォーマンスしてくれています。電車の中でスマホで漫画を見ている人が結構いますよね。
でも、それ以外にも書籍は溢れるほどあるのです。特にビジネス書は、実践的な部分しか解説しておらず、背景や思想まで深堀するには新書か専門書を読むしか方法はありあませんし、実はそこのところが最も重要なんです。
でも、そこまでたどり着こうという人々が少ないのが、書店が減少している原因なんではないでしょうか?

新書コーナーへ行くと 焦る無知な私

受け取り方は、自分次第なのが本の良さ

TV番組や映画、アニメなどは、作者の思いを詳細に表現されているので、受け取り側の解釈の自由度が非常に少なくなります。もちろん、作者の思いを十分に受け取ることは楽しいことですが、作者の思いに自分の思いをのせることはとても新鮮で楽しいことです。
特に小説などの物語を文章だけの書籍で読むことは、その世界に読者も参加できるし、解釈も読者のものです。学術書や新書においても同様なことが言えます。だから、肯定的であれ否定的であれ沢山の論文が誕生するのです。
他人が具現化した世界で遊ぶより、自分が思い描いた世界で遊ぶ方が何倍も楽しいと僕は思ってなりません。
このことを、学校はおしえているのでしょうか?拙い僕の経験では、本の読み方や、本のすばらしさを義務教育で教えて貰ったことはありません。
ある意味、自分で見つけ出したようなものです、家の近所にあった市立図書館の分館にいらっしゃった年配の女性司書に導いて貰いながらなんですが。
経済産業省が書店を支援するより先に、子供や学生にほんの素晴らしさを教育する方が先ではないでしょうか?
これは明らかに経済産業省というより文部科学省の仕事ですよね。

齋藤経産相が書店経営者などと意見交換しているそうです

街のレコード屋がなくなっても、書店がなくならない理由

休日にレコードを聞くというのは、僕ら昭和世代には割と特別なことでした。というのも、音楽が今のようにいつもそばに無かったからです。父が貰って来た大きな古いステレオでレコードを聴くときは、他のことは何もできなかったし、しようともしませんでした。
今は音楽がだれでも手を伸ばせば届く時代になりました、持ち運ぶことさえ簡単です。だから街のレコード屋はなくなったんじゃないでしょうか?

ところが物語や深い知識は手を伸ばせば届く場所には無いし、これからもそうだろうと思います。物語や深い知識を得る方法はやはり書籍しかないのではないでしょうか。それも書店をはしごして探し回らなければ見つからないものなのです。そして、探していた本の隣に、もっと興味深い本を見つけてしまったりする。だから物語や知識を求める人が居る限り書店はなくならないと思います。

ただ、そういう人が少なくなっていることは事実です。
すぐにとかお手軽にが幅を利かせている時代ですが、それは頓服薬のようなもので、熱をさげてはくれますが、病を根治してはくれません。
なにより本のもう一つの良いところは、買い求めて家の本棚にしまっておいて、本の背表紙を見るだけで、その時代にタイムスリップできることです。そして、ページをめくると新しい発見があったりします。
哲学者の内田樹先生は、ご自宅の本棚には書店レベルの本をお持ちですが、その4割近くは、まだ読んでない本なのだそうです。いつ読むかも、本を買う楽しみなんですよね。

街の書店がなくならないように、直木賞作家の今村翔吾さんは各地で活動をなさっています。
今村さんは、本と出合うことは「人と人が出会うこと」とおっしゃっています。これはまさに、本の中には作者と自分がいて、物語を紡ぐのだという事だと思います。
是非、皆さんも書店に行って、好みの本を探してみてください、そして書店の人と話してみてください。書店の人はほぼ全員、本が大好きですから!
タレントを推すよりずっと楽しいと思いますよ!

それでは、今日はこの辺で失礼します。
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じゃあまたこの次
本好きのDJムッチーでした。

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