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日本は世界トップクラスの博士数を目指すそうです。そのために文部科学省は「博士人材活躍プラン~博士をとろう」をまとめました・・若い博士は超貧乏なんだそうです・・

こんにちは、DJムッチーです。
先月の事ですが、文部科学省が「博士人材活躍プラン~博士をとろう」という、博士の数を世界でトップクラスにするためのプランを発表しました。
以前の記事で国連が発表した「人間開発指数」では、日本の順位は24位と先進国では低い状態で、その要因は教育。大学卒では、世界に通用しないということをレポートしました。
このことを、文部科学省も気づいてこの施策に出たのだと思います。人口100万人当たりの博士号取得者を2040年に現在の3倍にするのが目標なのだそうです。
しかしながら、博士課程というのは深い興味とあくなき探求心が無ければ、続かない分野だということを友人の科学者から聞いたことがあります。
研究者ご本人は、飄々とされていることが多いのですが、心は情熱の嵐なのでしょうね・・

博士が少ないのは経済的な問題

 現在、日本の人口100万人当たりの博士号取得者は123人。文部科学省によると「主要国のなかでは、日本のみ減少傾向が続いている」そうです。
博士課程に進む学生も減っていて、日本の科学力や研究力が低迷している一因とも指摘されています。
その背景には、学生たちの将来への不安があるとのこと。科学技術・学術政策研究所の調査では、修士課程の学生のうち「博士課程に進学すると経済的な見通しが立たない」「博士課程修了後の就職が心配だ」と答えた人が3割を超えています。


例えば、米国では大学で働く博士人材と企業で働く博士人材の数に大きな差はありません。日本と米国の博士号保持者についての条件が異なるため一概に比較はできませんが、日本において博士人材が籍を置く場は大学が圧倒的に多く、企業在籍者は大学の2割に及びません。
食べていけなくては、研究どころではないのでしょうね・・・

企業と大学の連携がカギ

大学院卒業後、ポストドクターの道を選ばず企業に就職する博士人材が増えています。令和4年度の学校基本調査で、博士号取得者の民間企業等における専門的・技術的職業従事者は38.4%であり、平成3年に比べて約1.7倍に増加しています。
博士人材を採用した企業側の満足度は高く、文部科学省が研究開発を行なう企業に対して実施した調査では、企業が研究開発者を採用した後の印象として「期待を上回った」「ほぼ期待通り」の回答が76.6%にのぼります。
また、53.3%の企業が「博士人材を今後も積極的に採用したい」と考えていて、今後も企業での前向きな採用が期待されます。実際に、2023年8月、富士通が優秀な理系人材を獲得するため、大学院の博士課程に進む学生を正社員として処遇する取り組みを本格展開することを発表していて、年間1~2人を雇用する計画なのだそうです。
それでは、大学と企業の壁をとっぱらってみてはどうかと言う考えがうかびますよね。企業の社員として大学で研究する機会をもっと増やせば、研究費も民間から調達できるでしょうし、学生の選択肢も広がります。
つまり、博士を増やしたければアメリカ型の大学であり、研究スタイルをとるしかないのでしょうね。日本型の白い巨塔では無理でしょうね・・・

研究職以外のキャリアを求めて企業に就職する博士人材も出てきているのでコーディネート次第で博士は増えるでしょう。
(現在の転職サービス企業の力では難しいでしょうか・・・(笑))
研究者(研究職)から研究職以外へ転職した方を対象に実施したアンケートでは、研究職以外への転職理由として「経験や知識を他の領域に活かしたかった」「研究職以外で、社会にダイレクトに影響を与えたいと感じたから」といった声が挙がっています。
研究成果で社会で腕を振るいたくなるのも分かりますね。

文部科学省も、単なる助成や補助で留まるのではなく、大胆な仕組みづくりを目指すべきですね。そうすれば、自然と博士の数は増えるでしょう。
先に、人数んじゃなくて、官民挙げた仕組みづくりが大事です。

大志を抱け!

最後に、これから産業界とのかかわりの中で博士を目指す人たちに、札幌農学校のクラーク博士の言葉を贈ります。

Boys, be ambitious.(like this old man.)
 Be ambitious not for money
 or for selfish aggrandizement,
 not for that evanescent thing which men call fame.
 Be ambitious for the attainment
 of all that a man ought to be.

少年よ大志を抱け(このおいぼれのように)
金のためでなく。私欲のためでもなく。
名声というくだらない思いのためでもなく。
人はいかにあるべきか。その道を全うするために。
大志を抱け

人間開発指数の記事については、次をご参照ください。

それでは今日はこの辺で失礼します。
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DJムッチーでした。

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