見出し画像

今日は原爆の日。

78年前の1945年8月6日、ヒロシマに原子爆弾が投下されました。

人類史上初の原子爆弾により一瞬にして広島の街は消滅し、1945年の12月末までに約14万人が亡くなったといわれています。



アメリカ合衆国ワシントンにある国立スミソニアン博物館は2025年までに予定している改修や展示の刷新に合わせて、原爆投下後の広島と長崎の街を映した写真を新たに展示することを計画しています。


科学者による原爆投下への反対など、当時の米国内の原爆をめぐる議論や原爆の被害についても言及する方針です。
被爆者の写真や遺品の展示についてはしない見通しです。




アメリカ国内では、「原爆投下が戦争を終わらせ、多くのアメリカ兵の命を救った」という意見がまだまだ強いのでしょうか。🥺

1995年に広島と長崎の被爆資料を、広島に原爆を投下したB29爆撃機「エノラ・ゲイ」とともに展示しようとした企画は、退役軍人団体などからの反対があって中止となりました。

しかし、戦後80年近くたって世代交代も進み世論も変化しています。

1945年8月の原爆投下直後の米ギャラップ社の世論調査では、原爆投下支持が85%、不支持は10%でした。
一方、2015年の調査では、「原爆使用は正当だったか?」という質問に対して、「正当だった」との回答は56%、「正当ではなかった」は34%でした。
特に18歳から29歳では「正当だった」という回答の割合は47%と半数以下でした。

しかし原爆投下について客観的に語れるように時代が変化したと思われますが、「原爆がアメリカ人を救ったという」国としての物語(ナラティブ)は根強く、原爆投下後の街の写真は受け入れられても、被爆者の写真は受け入れられないと指摘されています。


映画「オッペンハイマー」は、原爆の被害の映像は一切出てこないようです。
ヒロシマ、ナガサキの街が破壊されるシーン、人々が壊れてしまうシーンはありません。


G7でバイデン大統領が来た時も、遺品や被害の展示は見せなかったようです。日本側も忖度しました。



原爆はその破壊力から街をまるごと消滅させるという人類史上最悪のテロ攻撃とも呼べるものです。
女性、子ども、高齢者などの一般市民を対象にした無差別攻撃でした。

被爆者の努力により被害の実態が世界に伝えられるようになりました。
「ヒロシマ」という名は「アウシュビッツ」と同じくらい人類に対する犯罪と思われるようになっていますが、まだアメリカでは被爆者の苦しみを受け入れてもらえないというのは残念です。


先日も映画「バービー」の公式ツイッターで、主人公が原爆をバックに勝ち誇った画像や、髪型をキノコ雲にした画像がシェアされるということがありました。


世界最大の核保有国アメリカ。
そんなアメリカこそ核の被害の実相に目を向けるべきだと思います。

そうでなければ核廃絶が現実のものとなることはないでしょう。


執筆者、ゆこりん、ハイサイ・オ・ジサン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?