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『裸の聖書』4. 黙示録:啓示の誤解 -1

こんにちは、もんぱちです❣
情報戦争につき、必要な情報をできる限りお届けするため『裸の聖書』を翻訳して拡散しています。
今回は新しいセクション「黙示録:啓示の誤解」に入ります。
3回にわたってお届けします。

前回の記事はこちら↓↓↓

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黙示録:啓示の誤解 -1

黙示録とは、決して愉快な言葉ではない。一般的には、破滅的な世界終末の出来事を意味する言葉として不適切に使われている。
この言葉は、最近2020年に運命的な復活を遂げ、人々を驚かせ、異国的な響きの名前を持つ中国の辺境の地の重要性を多くの人々に認識させた:武漢である。
『伝染病という形の恐怖』と言えるかもしれない。
その後間もなく、SARSコロナウイルスが地球上の新たな支配者となり、何百万人もの人々が家に閉じこめられることになる。
原因不明の伝染病。少なくとも当初は、真に世界的な脅威であるようには見えなかった。
新年早々、世界はまったく別のことを心配しているようだった。1月3日、新聞の第一面は衝撃的な事件を報じた。バグダッドでテヘラン政権の高官、カセム・ソレイマニ将軍が殺害されたのだ。
彼は何者なのか?
物議を醸す人物であることは確かだが、最高位の人物であり、ここしばらくの間、ISISの熾烈な攻撃によって血塗られ続けている中東の不安定な舞台における指導的人物の1人であった。
どこからともなく湧いて出てきたかのような暗殺者集団は、情け容赦ない命令を下した。領土を侵略し、恐怖を撒き散らし、皆殺しにする。言い換えれば、排他的な宗教を口実にした狂信的な完全服従の要求である。
補足:すべてのキリスト教会は、厳格なイスラム教、より具体的には厳格なスンニ派以外の礼拝所とともに破壊されることになっていた。
ちなみに、ビグリーノは皮肉なことに、ISIS自体がヤハウェの命令の実行者の完璧な例として見ることができると指摘している。大量虐殺と他人の祭壇の破壊だ。あまりにも有名な聖書の『脚本』である。
ソレイマニの奇妙な死から数日後の1月、夜空に閃光が走った。イランが実質象徴的な標的に対して発射した報復ミサイルだ。ミサイルの1発は民間航空機を撃墜し、惨事に続くその衝撃で、悪夢のような一連の出来事の始まりと思われたものに、わずか数時間で終止符が打たれた。
ソレイマニとは何者だったのか?イランの特殊部隊のリーダーであり、シリアでISISの民兵に対してその価値を示したばかりの、筋金入りの人物であることは間違いない。
彼は真夜中にイラクの首都で殺害された。彼は、直近の『アメリカ戦争』の余波で勃発した大混乱の中、シーア派とスンニ派の紛争で引き裂かれた古代シュメールの地で、重要な外交交渉を行おうとしていたと考えられている。
これらの紛争は、イスラエルに対するアラブ諸国の伝統的な敵意を背景に悪化していた。西側諸国によって長らく武器を供給され、最終的には大量破壊兵器を保有していると非難された凶暴な独裁者、サダム・フセインの死刑判決で幕を閉じたが、後に大量破壊兵器は存在しないことが証明された。
そして2020年、中東情勢の不可解さに再び煽られ、最も古典的な脚本に基づくこの終りのないの戦争の新たな1ページが書き加えられる運命にあるように思われた。
私たちは、アラブ人とイスラエル人(どちらもセム人であり、アブラハムの子孫であることに留意)の争いを目の当たりにし、西側諸国とロシアは警戒を強めていた。そして忘れてはならないのが中国である。中国はまだ陰に隠れているが、現在彼らは、資源の宝庫であるアフリカに影響を与えるその旺盛な商業力のおかげで、舞台の中心に近づいている。
黙示録についてはどうだ?
誤解は数カ月で解消されていただろう:2020年のミサイル、本物のミサイルは、従来の弾道弾タイプではなかったはずだ。
私たちは今、それを『グレート・リセット』という名前で呼び始めている。政治、社会、医療システムだけでなく、経済、金融、心理学、さらには人類学的な性質を含む普遍的な再構成である。

マウロ・ビグリーノは、時事問題や、それについての解釈の可能性から安全な距離を保つクセを、読者につけさせている。
それは賢明なのか?
「わたしは聖書を扱っている。なので、それについては喜んで話すが、それ以外のことは話さない。聖書と同じくらいよく知っているわけではないことについて、公に話すのは好きではないからだ。」
歴史家はそれを公然と認める。過去を研究する者が、未来を予測することはおろか、現在をよりよく理解できるとは限らない。
ビグリーノは、その立場から、調査の新たなフロンティアを切り開く。過去に関する真の知識は、その完全な具体性において、基本的なものであることが証明されるかもしれない。それは『今日でも大衆に影響を与えている正確な文化的及び経済的現実』を明らかにすることができる。驚くことはない、 「権力システムは過去についてのわたしたちの知識を厳しく管理する傾向がある」と彼は付け加える。
興味深い:歴史家は、それまで確立されていた歴史学的通念に反する文書が出てくれば、自分の考えを変えることを厭わない。しかし、聖書を信仰の根拠となるテキストに変える人たちは、聖書は無謬であると考える。
それは構わないが、彼らは本当に聖書を読んだのだろうか?
そこに書かれていることを注意深く調べたのだろうか?
「簡単に言えば、聖書は多くの点で、シュメール・アッカド語の『起源物語』の古典であるアトラハシス、エヌマ・エリシュ、ギルガメシュ叙事詩のコピーにすぎない。わたしたちの種の誕生、大洪水、その他の物語は、すでにこれらのテキストにすべて含まれており、聖書の著者は間違いなく読んでいたはずだ。不条理なのは、聖書(つまりコピー本)が、神に触発されたある種の歴史的真実の表現であると主張される一方で、シュメールのテキスト(原典)は寓話であり、単なる神話や伝説にすぎないと考えられていることだ。」
しかし、本当の驚きはそれとはまったく別のところにある。旧約聖書の神学的解釈、つまり天地の創造主である唯一の神という解釈を少し脇に置いて考えてみると、聖書が実際に歴史的真実を語っている可能性はあるのだろうか?
「それは確かに適切な質問だ。少なくともわたしは、ある根本的な理由から、そうかもしれないと仮定している。先ほど言ったように、聖書の記述は首尾一貫している。もちろん、わたしたちにとっては不愉快で、衝撃的で、時には受け入れがたいものに思えることもあるが、完全に論理的で信頼できる説明である。わたしたちは本質的に、恐ろしい対立を描いた戦争物語について話しているのだ。兄弟間の戦争、親族間の争い。ヤハウェは定期的に、彼に属する人々、すなわちヤコブ/イスラエルの息子たちに、敵対者たちを絶滅させるよう命じている。彼らはみな同じ血を共有しており、隣人であり、アブラハムの直系の子孫であり、いずれにせよ、彼の家系である。つまり、いとこ同士なのだ。そして、ヤハウェの掟は残酷だ。捕虜を取らず、皆殺しにする。ISISがやったこととかわらないのだ。」
いわゆるイスラム国のテロリスト?
「比較するのが不快なのはわかっている。しかし、それこそが聖書に書かれていることなのだ。そしてそこには、わたしたちにとって恐ろしく、受け入れがたく、忌まわしい要素が限りなく、驚くほど詳細に書かれている。例えば、老人も女性も、誰も容赦してはならない。時には、小さな女の子だけ例外になる。女の子は3歳(正確には3歳と1日)になれば、性的に魅力的だと見なされたのだ。」
恐ろしい。
単純な習慣の問題だと言う人もいるかもしれない。倫理ほど不安定なものはない。倫理観は時代によって根本的に変わることがある。当時は、幼児と性的関係を持つことが『普通』だったと考えられていただけではないのか?

マウロ・ビグリーノはため息をつく。あまりに物議を醸すテーマなので、彼は著書『偽りの聖書』の中で、これに1章を丸ごと捧げなければならないと感じた。
「その一節は、非常に不安をかき立てるので、決して公に読まれることはない。しかし、それだけではない。旧約聖書を文字通りに読むと、宗教的な文脈で語られてきたこととはまったく異なる物語が浮かび上がってくる。しかし、それこそが、まさにその書物が語っていることだ。そう書かれているのだ。わたしはそれを発見したわけではない。もう一度言う: わたしは何も『発見』していない。」
ビグリーノの『黙示録(apocalypse)』は、確かに奇妙だ。ギリシャ語のapokálypsis:『啓示』からきている。
翻訳者は首を横に振る。そして微笑む。おいおい、ここは真面目にやろうよ、と言わんばかりに。わたしたちはどの啓示について話しているんだ?
彼が一般大衆のために明るみに出したこの真理は、決して秘密でも神秘的でもなかった。
「何度も言うが、聖書に書かれていることを理解するには、聖書を読むだけで十分なのだ。もちろんヘブライ語は、不適切な翻訳に惑わされることを防いでくれる。しかし、英語やその他の現代語で読んでも、旧約聖書に書かれている出来事を正確に理解することができる。」
本物の物語なのか?
「繰り返すが、わからない。場合によっては、歴史的資料と相互参照できる年代比較から確認できることもある。しかし多くの場合、わたしたちは聖書の著者に頼るしかないが、残念ながら、その著者をまだわたしたちは知らない。」
聖書に書かれていることが文字通りの真実である『ふりをする』とどうなるのか?
「簡単だ。この一連の本が非常に正確なことを語っていることに氣づいただろう。つまり、ホモ・サピエンスを遺伝的に『製造』した、人間ではない優れた存在の出現だ。彼らはたくさんいて、そして、技術的に進んでいた。」
地球外生命体?
「それは何とも言えない。聖書には明記されていないからだ。せいぜい彼らを『エイリアン』と定義することができるくらいで、それはより厳密に技術的な意味で、つまりわたしたちとは違っていて、明確に異なる固体であるという意味だ。」
ある時点で、そのうちの一人だけに焦点が当てられた: ヤハウェだ。
「その通りだ。聖書はヤハウェをこう表現している:戦う男。彼が氣にかけているものは何だろうか?人類全体ではなく、自分の民のことだけだ。しかも、その民とは全ユダヤ人でさえなく、前述したように、そのごく一部、つまりヤコブ/イスラエルの子孫にすぎない。この戦士の特徴を持つヤハウェは彼らに対して厳粛な約束をする。彼は、ナイル川からユーフラテス渓谷、さらにはその先まで広がる広大な領土を、彼らに与えることを約束した。最近でもテルアビブ軍によって満足げに表示されることがあるが、大イスラエルの地図には、パレスチナ全土とヨルダン全土だけでなく、シリアの大部分、トルコの南端、そしてサウジアラビアの一部も含まれている。いわゆる『エレツ・イスラエル』にはイラクの大部分も含まれ、さらにシナイ半島とナイル渓谷と紅海に挟まれたエジプトの東部一帯も含まれる。
それから数千年が経った。ヤハウェが本当に存在し、イスラエルの民を率いて小さな征服戦争を繰り返したと仮定して、彼はその約束を守っただろうか?」


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黙示録:啓示の誤解 -2 へ続く
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