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UFO

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UFO、未確認飛行物体についての話です
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記事一覧

岡田斗司夫の動画から考える

「空飛ぶクルマ」という概念がある。

 私が小さい頃は。「自動車」という枠組(ここがものすごく大事)にありながら、飛行も可能な物を指していた。

 具体的かつ現実的には、飛行ユニットを取り付ける事で飛行機になる自動車という事になる。

 これと似て非なる物に「エアカー」があった。エアカーは空気の力で地上から数センチから数十センチ浮いて走る乗り物で、ホバークラフトと原理的には同じであった。「ホバーク

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日本における墜落/回収円盤話について

 アメリカではよく語られる「墜落したエイリアンクラフトの回収現場を見た」、あるいは「基地内部に保管されているエイリアンクラフトを見た」という話が、なぜ日本ではほぼ語られないのかという話題をある人が語っていた。

 実際日本にはこれに近いと言えば近い事件は存在する。例えば千葉県銚子市に謎の金属箔が落下、アメリカ軍によって持ち去られた「銚子事件」である。
 否定派はこの物質についてチャフ、すなわちレー

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1969年の古典的全翼機

1969年の古典的全翼機

 またもJeff Knoxさんからの、奇妙なUFO報告の話である。

 元記事は「Saucers, Space & Science, No. 58」との事で、UFO研究会の機関誌のようなものなのだろう。

 1969年10月11日夜、カナダのケベック州マードックビル在住で、ガスペ銅鉱山株式会社の従業員であるドナット・フランシスとロナルド・マリンは恐るべき体験をした。

 当時彼らは本工場から約 3

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そこまで行ったか!

そこまで行ったか!

 1972年夏から秋にかけ、高知県介良村(現在は高知市の一部)で小型の「空飛ぶ円盤」が目撃され、それが中学生に捕獲されるという事件があった。世にいう「介良事件」である。

 この「空飛ぶ円盤」が鋳物の灰皿に似ているという意見は昔からあり、それを証明するには似ている形の灰皿を見つけなければならないのだが、そのままそっくりというのは、なかなか見つからないものであった。

 しかし、先日オークションサイ

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クラウンモデルの挑戦

クラウンモデルの挑戦

 2024年の静岡ホビーショーが開催された。

 5月11日は一般公開という事で、自分も行ってきた。実は去年は事前登録が規定数に達してしまっていて、行けなかったのである。

 今回1番驚いたのは、ハセガワでもタミヤでもない、クラウンモデルというメーカーである。

 クラウンモデルというと、相当昔にはプラモデルも製造していたけれど、大方の人にはモデルガンのメーカーという認識である。自分もそうだ。

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TR-3Bのオカルトな部分

 ステルスB-2爆撃機あたりがビーフェルド・ブラウン効果という、電磁気的な手段で飛行しているという与太話は、自分の場合は「ムー」で知ったのではなかった。確か「ワンダーライフ」という雑誌であった。他にも「空想科学への大冒険」(1999)というマジメな顔をした本ににしれっと紛れ込んでいた

 素人考えなのかも知れないが、イオン風を起こすだけでなく、それ自体が推力になる程の電磁波を発生させる事ができるな

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【感想】創作講座 料理を作るように小説を書こう 山本弘

 私は娯楽作品の「作り手」の本を読むのが好きだ。昔は特に、好きな映画にしろテレビ番組にしろ、観ていて「どうやって作っているんだろう」と思う事が多かったってのもある。特撮人形劇「サンダーバード」の制作裏話が知りたいって言うと、共感してくれる人は多いと思う。

 一番好きな娯楽作品ジャンルというとお笑いという事になる。やっぱり世代的な事もあって「ザ・ドリフターズ」が(全部が全部じゃないが)好きで、作り

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山本弘はもう来ない

 山本弘さん、SF作家である。SF作家っぽい珍しい名前や、読みにくい名前や、難しい名前ではない。

 自分が山本弘さんの文章を最初に読んだのは、当時いた会社の偉いさんが怪しい水の機械にハマって、その関連の仕事をさせられている時に、上司がこっそり「こんな本もある」と「トンデモ本の世界」を渡してくれた時だと思う。「何か怪しい」がどこが怪しいか分かりにくい本の、怪しい部分についての解説が面白かった。

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SFと古代宇宙飛行士説

 エーリッヒ・フォン・デニケンの「未来の記憶 : 超自然への挑戦」(1969)のような疑似科学的な話と、ジェイムズ・P・ホーガン「星を継ぐもの」(1977)のようなSFでは、どちらが先に「古代に他から来た宇宙飛行士との接触」を描いたのだろうか。

 1961年に来日したジョージ・ハント・ウィリアムソンは、この説の初期の論者であり、日本にかつて存在したコンタクティ系のUFO団体CBAの思想にも影響を

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特に指定しない場合の空を飛ぶ道具

「ドラえもん」の「四次元ポケットにスペアがあったのだ」回では、田野金平の家に行く為に「空とぶ道具」が登場する。これである。

 特に指定しないとこれが出てくるんかいな。
 音を立てているが飛行原理は不明。パネルラインが多いのは当時のSFの影響か?
 誰か(特にムー民)に目撃されたら大騒ぎになる事必至の道具である。

 上から見た様子は介良事件の円盤にも似ている。上から乗り込むのかな?
 それにして

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UFOと党派性

 超常現象について「肯定派」「否定派」という言葉を持ち出す人がいるが、どちらも「一枚岩」では決してない。

 まず「否定派に見える人」同士の仲が悪い。「あいつはやり方が荒い」、「パクり」、「非科学的」こんな事を言っている人を見ていたりする。あんまりクビを突っ込む世界でもないようだ。

 同じ穴のムジナに見える「アポロ陰謀論派」と「UFO異星人起源説肯定派」は仲が悪い。なぜかというと、アポロ計画その

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場違いなテイルシッター

 旧ツイッターでJeff Knoxさんという人の投稿から、CUFOSというアメリカのUFO団体が収集した事例の中に、興味深い話がある事を知った。

 1982年3月21日夜、カール・スチュワート氏はインディアナ州ウェインからオハイオ州ミドルフィールドまで、州間高速道路80号線に沿って東へ車を走らせていた。

 1時間半程走った夜8時か9時頃、オハイオ州北西部を通りかかると、丘の上に着陸態勢のジェッ

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「UFO手帖」文学フリマに出現

「UFO手帖」文学フリマに出現

 未確認飛行物体、UFOというのはどこか神話的な存在である。この「神話」がキリスト教的か、あるいは他の文化圏にも普遍的に存在するものかは別として。

 こんな事が言えるのも「時代」なのかもしれない。
 かつてはUFOは間違いなく、ボルトナット的な宇宙船が想像され、おそらく今でもそういう人は多いからである。

 UFOに関して、凝り固まった解釈ではない、別の道を常に探し続ける人々による同人誌が「UF

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でもヘビでしょ

 その昔、矢追純一氏が「さんまのまんま」に出演した際、明石家さんまに「今度はつちのこを追いかけてみたらどうですか?」と言われ、「でもヘビでしょ」と答えた事があった。

 さんまは「幻のヘビ」と強調するのだが、ヘビはヘビである。確かにそうだ。せいぜいジャンプ能力がある程度のヘビが1種類新種として登録されても、世の中はそんなに変わらない。

 それまで矢追純一氏が追ってきたのは、「地球外生命の乗り物が

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