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終末の惑星(短編マンガ集)【これ、読書感想だってよ】(著:大家)

やっほー、終末してるうっ?
皆さん、こばばんわ。(誤字ではない)
もうありきたりなハッピーエンドにはうんざり。
バッドエンドとかメリーバッドエンドとまでは言わないまでも、もうちょっとモニョモニョするものが見てえよーっ、てな人におすすめのSFマンガ。
「終末の惑星」です。
短編マンガ6本をまとめたものです。読み切り短編集ですね。
作者は大家さんという方です。

私が購入した時点で40万部とかオビに書いてありましたが、つづけてこんなの。

「この結末をあなたは不幸だと思いますか」

くぅぅー、いいねえぇ。こりゃドストライクですわ。
まあ短編マンガの連載ですが、どれも毒があり、終末してて、
それでいて「かわいそうなのはぬけない」とかいうレベルのはありません。

え? そんなことはない?

まあここは表題作を紹介するべきなんでしょうね。
短編「週末の惑星」のあらすじは簡単に言うと、遊星ペナルテクトが地球に突っ込んできて、地球は滅び、数少ない人だけが脱出します。主人公の少女はなぜか選ばれます。
でも重要なのはそこではなく、要は最後の一日をモニョリながら少女が一日を過ごしてしまったことなのです。
まさにモニョるです。
大人は都合のいいことばかり言うし、誰もわかってくれないし、親子関係はどこもグッチャグチャだし、友達とはそれっきりだし、
それはそれは、あの日感じたどこにでもある不幸な日常なのです。
でもキレイなんだね。
眼に見えるものだけが大切なものじゃないのです。
成功するとかしないとか、うまくいくとかいかないとか、幸せになるとか不幸とか、そういう世界の浮き沈みに関わりなく、美しいものは美しくて、そして手が届かない遠くでキラキラしてて、ありのままの世界はなんだかとっても残酷で優しい。

どーですか? 幼心の傷痕がうずきますか?

他の作品もアルカロイド入ってる感ありありなんですわ。

雨の日曜日にアンニュイな気持ちになりたい人におすすめ。
昔の不幸な日々が少しだけフラッシュバックして、でもそれは甘いカフェオレの味がしてる、とかいうそんな苦さを思い出したい。
そんな大人な(?)あなたはニアリーバッドエンドの話を読むべきです。
それも短編でね。長編だとくどい。

ちゃんとした読書紹介が読みたい方は下をどうぞ。


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