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ジェネレーションウォー(2013年ドイツテレビドラマ映画)【映画感想も世代交代したが、やはり内容が同じだったまる】

ドイツのテレビドラマ映画。
一時間半の映画が3話まで。
第二次大戦の東部戦線(独ソ戦)の話です。
5人の若者が開戦前に、
こっそり居酒屋で飲み会をやる場面から始まります。
この5人を主人公にして、それぞれの東部戦線を語っていくわけですね。

ひとりは名家の長男。陸軍将校で最初は模範的に戦います。
ひとりは次男で長男に比べて、出来が悪いと家族から言われています。
ひとりはユダヤ系の写真屋の息子で、雲行きがあやしくなりながらも、まあなんとかやってます。
ひとりは看護師になったばかりで、長男が好きな女の子です。
ひとりは歌手を目指している女の子で、ユダヤ人の息子と仲が良いです。

史実準拠の世界の中で、この5人にドラマをやらせることで、
当時の時代を振り返るという終戦記念映画的なものです。

いずれも、ドラマをやるうえで、
ひとひねりシナリオに返しを入れています。
読者の期待を裏切って、テンプレな話ではまったくありません。

例えば、ユダヤ人青年は殺されたりなどせず、
逃走して波乱万丈の人生の果てに戻ってきます。

エリート将校だった長男は、
戦争に疲れて脱走してしまい、以後は転落人生を送ります。

逆に戦争反対派だった次男は、
情け容赦のないエリート兵士として評価されていきます。

看護婦の子は、長男が死んだと思ったので、
そのあとは身を持ち崩してしまいます。

女優の子は、最初はユダヤ人青年をかばうためだったのですが、
あるSS将校の愛人になって歌手として成功していきます。

お話ですので、そんなやつ実際にいたの? とかナシです。

まあ実際にそういう人生を送ったモデルの人がいる。
いることはいる。
ララ・アンデルセンとか。

兄弟みたいに、
光と影みたいに運命が切り替わるそんな兵士はたくさんいたでしょう。

最後に、5人の中で、生き残ったものが、
破壊された居酒屋にこっそり戻って来るところで終わり。
誰が生き残ったとかは内緒です。

ドイツ語版の宣伝では(日本語でも書かれてるけど)
我らの祖父と祖母の物語。
と書かれていたので、嵐の中を生きてきたという国民史を描いています。

ドイツの作品らしく、起承転結はばっちりやってます。
抜かりはないです。
基礎的な部分で絶対に手抜きをしないのがドイツ映画。

大きな戦闘シーンは第2話で、
クルスク北翼で市街戦をやっていたのがいちばん大きい戦いで、
あまりメカ(戦車)も出てこないので、割と地味です。
それ以外は、名も知られぬ小さな戦いしか出てきません。
ドラマ中心です。

まあでも腐っても戦争映画なので、戦闘シーンはあります。
ただ有名な戦いは結果が分かっているので、
ドラマとして書くとつまらない。

小競り合いの方が「このあとどうなるんだ?」みたいなのがあって良いのかもしれません。

ドラマ中心の本作。
スマッシュヒットではないですが、つまらなくもなかったので、
戦争映画が観れる人にはお勧めです。
ただ3話合計で4時間くらいあります。

ネット上の感想を観ると、ドイツ映画が面白くなってくる過渡期の作品らしいのだけど、それはよくわからない。

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