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エッセイ

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つらつら
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記事一覧

ぴろきに救われた話

ぴろきに救われた話

 タオルケットを盗まれた。
 思い入れのある大事なタオルケットだった。
 祖母が、結婚式の引き出物でもらったというイブサンローランのタオルケット。
 そんなものがあるのかとお思いだろうが、祖母曰く「一時期、そういうのが流行った」とのことで、現にあるのだから仕方ない。
 ともかく、私はそのイブサンローランのタオルケットが大好きで、長年愛用していた。どんなにくたくたになっても、そこは流石イブサンローラ

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ラジオの庇護

ラジオの庇護

暇さえあればラジオを聴いていた。
 深夜の芸人ラジオばかり好んだ。
 友人と深夜のファミレスで話すような、休み時間に教室の後ろで繰り広げられるような稚拙な会話が、私の身体にオーラのようにまとわりついて、なんとも言えぬ温もりと安心感があった。
 しかし、このところ自分で考えることが減った。減ったといより、その時間がまるまるラジオになった。
 うつ病であるから脳を守るにはよかった。
 ただ、ここし

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おばあちゃんの麻婆豆腐

おばあちゃんの麻婆豆腐

 私は喉風邪に罹りやすい体質だ。
 喉に違和感を感じた時には既に遅く、またたく間に扁桃腺が腫れたり、咳が止まらなくなるのが常である。
 その日は、目覚めると喉が圧迫されるほど、扁桃腺が腫れていた。
水を飲むのも辛く、しかし仕事を休むわけにもいかない為、必死の思いで身支度を整え、出勤の準備をした。
 そんな私を見かねて、共に住む祖母が大層心配そうに
「辛くなったら早退しなさいよ。何かあったら電話なさ

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志村けんさんから学ぶこと

お茶の間に、日本中に笑いを届けた
志村けんさんが、コロナウイルスによる肺炎で亡くなった。

心より、ご冥福をお祈りします。

志村さんのバカ殿が放送した次の日は、
必ず友達とバカ殿ごっこをした。
腹の底から笑って、放送の後もずっと楽しかった。

マルクスブラザーズの芸を
よくオマージュしておられた。
ヒゲダンスとかも。
あれはグルーチョのリスペクトですね。

あぁ…なんと悲しいことか。寂しいことか

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こんな時だから 笑う

令和2年4月7日、政府より緊急事態宣言が発令された。

目に見えないウイルス。
音もなく忍び寄り、
気が付いた時には喉元を切り裂かれているような、
そんな恐怖に日々怯えております。

ウイルス自体も恐ろしいですが、
影響により仕事がなくなってしまったなど
収入に関する被害と、先の見えない恐怖。

私自身もフリーランスですので
本当に困ったもので…。

でも、ぐちぐち言っていても、この叫びは自己満足

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自粛生活を楽しく過ごす

リモートワークや自粛で
家にこもっている皆様こんにちは。
外へ出かけたい、身体を動かしたい、人と話したい…。
数日ならまだしも
こうも長いと陰鬱としてしまうのでは?

そこでインドア大好きな私が
普段お家で取り組んでいる楽しいことを
ご紹介致します。

布団の中でキャンプごっこ布団の中に頭まで潜り、懐中電灯を灯すとテントの中にいる気分になる。
私はE.T.のフィギュアを持って布団に潜り
照らされて

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