椎橋 萌美
つらつら
身近な食べ物について思う所があったのだ。
詩など。
20年ぶりに苦手な歯医者へ行きました。 虫歯治療、親知らず抜歯までの日々をまとめました。
600字前後の小説
椎橋萌美のポートフォリオです。 よろしければお目通しください。
タオルケットを盗まれた。 思い入れのある大事なタオルケットだった。 祖母が、結婚式の引き出物でもらったというイブサンローランのタオルケット。 そんなものがあるのかとお思いだろうが、祖母曰く「一時期、そういうのが流行った」とのことで、現にあるのだから仕方ない。 ともかく、私はそのイブサンローランのタオルケットが大好きで、長年愛用していた。どんなにくたくたになっても、そこは流石イブサンローラン。いつまでも品があって、肌触りが最高だった。 私にとって寝具とはイブサンロー
暇さえあればラジオを聴いていた。 深夜の芸人ラジオばかり好んだ。 友人と深夜のファミレスで話すような、休み時間に教室の後ろで繰り広げられるような稚拙な会話が、私の身体にオーラのようにまとわりついて、なんとも言えぬ温もりと安心感があった。 しかし、このところ自分で考えることが減った。減ったといより、その時間がまるまるラジオになった。 うつ病であるから脳を守るにはよかった。 ただ、ここしばらくは体調が良くてラジオのお守りがなくとも、立ち上がれるようになった。自分で考
トゲトゲしい実を携えた花が一輪揺れている。コンクリートに降り積もった雨の履歴が、重力に伴い、下の汚れみたいにたれてる。 こういうひとは散歩がいいですよってテレビで言ってた。 全部の頭蓋骨をにきびみたいにぶちぶちつぶしてやりたくなった。 バカみたいな脳みそだ。 蒸すくせに無駄に爽やかな風が頬を叩く。 前後からくる奴らの意思を汲み取るのをやめたい。 薄汚れた水色の配送車。所沢ナンバー。 どぎついポルシェのピンク。 我が物顔のトラック。我が物顔の乗用車。働いている奴らはみんな我が物
表参道で打ち合わせを終えた私は正直うだっていた。盛夏だった。 これほどまでに蒸し暑いというのに、往来する民々は流行色に全身を染めて愉快に蠢いている。先のミーティングを終えたばかりの私は、一種の解放感からか余計ヒートしていた。 その折、頭の大半を占めるのはガリガリくん。この胃袋に凍てついたソーダ味をぶち込んで芯から冷えたい。私は走った。ローソンへ。 表参道にはめたらやたらとローソンがある気がする。そして白金にはナチュラルローソンしかない気もする。また、銀座にはコンビニという概念
カレーには福神漬けだ、という人が分からない。どうかすると「福神漬けの為にカレーを食べている」とまで言う。 カレーを食べる理由なんて、カレーが食べたいからに決まっているだろうに。理解できない。相いれない。 そういう人たちは大抵、回転寿司屋ではガリばかり食べる。粉茶の横にある箱のふたを開け、目を細める。そしてあのちっちゃなトングでガリを摘み、食べ終った皿の上にこんもり盛る。 「寿司屋に来たら、まずガリだよ」なんて言う。そんなことはない。寿司屋に来たらまず寿司だ。 こう
にんじんが余っていたのでにんじんごはんを作った。にんじんごはんの手順は意外にも単純だ。洗った米に擦ったにんじんとコンソメを入れて通常通り炊く。炊き上がったらこれにバターの欠片を落して出来上がり。誠に簡単なごはんである。 このにんじんごはん、作り方はいたって単純なのに単純ならぬ旨みがある。端的に、極めて美味しい。正直、にんじんごはんを作った日は、にんじんごはんのことしか考えられなくなる。それほど旨い。にんじんの素朴な甘みが絶妙なのだ。また、コンソメの濃縮された野菜の旨みと、
読書感想文を書くコツをまとめると… 自分が好きなことを語るように Twitterに呟く感覚で 作品にツッコミを入れながら 自分のことを超絶すごい作家になったかのように書く。 作品を悪く言っても良く 最後まで読もうとせずに自分のペースで 表現方法に悩んだら、面白いエッセイを読んで参考にする。 これを行えば、必ず素晴らしい感想文になります。 そして、これに沿って書けば 感想文を書くのが苦痛でなくなります。 《苦手なもの》は必ず誰にでもあります。 学生は大変
8最後まで読もうとしなくて良い これは裏技なのですが、 本を最後まで読まずとも感想文を書くことは可能です。 それは、ウィキペディアなどであらすじを読んだりする、 ということではありません。 冒頭の十数ページにある情報や 作者の背景等を駆使して書く、という荒技です。 頭を使いますが、きちんと調べ上げたり、表現されている文章の意味を しっかり抜き取ることが出来れば 短いページ数で感想文を書くことは、不可能ではありません。 「いや、なんだかめっちゃむずそう…」
7おもろい本を読んで表現方法を学ぶ-おすすめの本- 先生(読者)を笑わせる感想を書けば 最高の読書感想文になる!! ……そうはいったものの、 「どんな風に書けば面白くなるかわかんねえよ!」 と思うはずです。 自分の言葉で面白い表現をするには、 やはりどうしても 《面白い表現の見本》を 沢山読んだり聞いたりしなくてはなりません。 本を多く読んでいる人は、ボキャブラリーが多く、 表現するための武器を沢山持っています。 うまく表現する為には、やはり本を読まなく
先生(読者)に「おもろい」って思わせたら勝ち つまり、先生(読者)に 「うわ! これ、おもろ」 って思わせる感想文が最強なのです。 そして、そういった感想文はあなたの素直な気持ちが反映されているので とってもスラスラ書くことが出来ます。 Twitterを呟くような感覚で、ばりばり書くことが出来るのです。 先生は、学年全員分の読書感想文を読まなくてはなりません。 そんな中でありきたりで、くそ真面目で、 本当は思ってもいないような感想文を読まされるとしたら…。
5作品をボロクソ言っても良い 読書感想文を書くとき、ついつい 「作品の良いところを書かなくちゃ」 とか 「先生に褒められるようなお手本の感想を書かなくちゃ」 なんて思っていませんか? そんな読書感想文は ちっともあなたの感想文ではありません。 先生達が求めているのは 《あなたの素直な感想》なのです。 上部だけの気持ちは、読んでいる人に見透かされてしまいます。 それに、ぶっちゃけた話《ありきたりな感想文》は超つまらないです。 作品の登場人物に共感できない
4自分に酔って書く さて、作品に対して《変だな》と思ったら ツッコミを入れちゃえ、とお伝えしました。 しかし、後藤さんのようなしゃべり口調で書いてしまうと 怒られてしまいます。 この辺はやはり、ちょっと文学っぽく書かなくてはいけないんですね。 しかし、文学っぽく書けと言われても困ってしまいますよね。 課題図書などを読んで素直な気持ちが芽生え、 ツッコミたいからといって じゃあどう表現すれば良いのか。 これが難しい。 そこでアドバイス。 自分を、超絶有名な
3作品にツッコミを入れる フットボールアワーの後藤さんをご存知ですか? 彼が番組のMCで発する《例えツッコミ》面白いですよね。 脚の長いローラとマギーを見て 「なんやこれ二人。お箸売り場やん」 雨上がり決死隊の蛍原がパンを粗末に机に置いていたら 「イースト菌が怒ってきますよ!」 つまらないネタに対して 「お前、よくそんなギャグ出せたな。陶芸家やったら割ってるヤツやで」 など、情景が浮かんで実に面白い。 私も彼みたいな言い回しが出来たら 「面白い人」って呼
2感想文はTwitterとほぼ同じ Twitterってありますよね。 私なんて何も気にせず思ったままに呟いています。 「明太フランスおいしかった」 とか 「猫は柔らかくて…最高」 とか 感情のままに気持ちを垂れ流しまくっています。 皆さんも、なにか好きなことや腹が立ったこと、悲しいことがあったら、 特に悩むことなく気持ちを呟けているのではないでしょうか? ぶっちゃけた話、《読書感想文》も《Twitter》と変わらないんです。 自分の気持ちがあって、それを自分
1.みんな、自分の推しについては語れる さて、あなたは今何が好きですか? 俳優? 芸人? アイドル? 漫画? ラーメン? 動物? アニメ? 音楽? スポーツ? ファッション? ダンス? 何かあるはずです。 「死ぬほどハンバーグを食うのが好き」でも 「あの俳優さんが尊すぎる死ぬ」でも 「このアニメ神」でも、 あなたの《好き》なら何でもOKです。 ひとつ、思い描いてください。 「ハンバーグ」と叫ぶ人 思い描きましたか? では