【試し読み】この先は劇団側だけじゃなく、観客側も責任意識を持って観ることが必要だと思う。(舞台俳優・李勇雅さんインタビュー)
この先は劇団側だけじゃなく、観客側も責任意識を持って観ることが必要だと思う。
コロナ禍初期の自粛、再開後も小劇場でクラスターが発生するなど、演劇業界は度々困難に見舞われている。そうした中、舞台俳優として活動する李勇雅さんにコロナ禍で暮らしや活動へどのような影響があったのか、またそうした経験を通して何を思ったのかを聞いてみた。
―特定の劇団に所属していないということは、フリーランスってこと?
フリーランスだね。だからオーディションに行ったりとか、出演中に次回のオファーをもらったりすることで舞台に立ててる。例えば学生劇団から呼ばれて客演したりとか。もちろんお給料はもらってね。
―演劇で食べていくのは大変そうなイメージがあるけど、現在の主な収入源は?
やっぱりバイトだよ。それを覚悟の上で演劇業界に入ったからね。平日は昼間働いて、夜は稽古行って、土日に出演する感じ。バイトはコンビニがメインであとは派遣。会社に登録しておくと、この日こういう仕事どうですかって来るシステムになってる。
―コロナ禍でそうしたお仕事に支障はなかった?
緊急事態宣言下は派遣の仕事が少なくなってきている感じはあったけど、そのころに比べたらいまは絶対入れるバイトもあるし、ちょっと落ち着いたような気がする。自粛期間中の仕事は、巣ごもり需要の影響で配送業系の仕事が多かったな。
―コロナ禍で仕事がなくて厳しい、といった状況にはならなかったんだね。
俺はそうだったけど、飲食業とか接客業が中心の人は全然違うんだろうな。そういうところで働いている友達からは仕事が減ったと聞く。俺がいま働いているコンビニでも一度に大勢を働かせられないから、最低限の人数で回さなくてはいけなくなったんだ。
(以下、記事に続く)
「1回目の緊急事態宣言後、再開されたオーデションの様子」「コロナ禍で李さんが感じた演劇に対する悩み」など記事の続きは、発売中の『DISTANCE』vol.2に掲載しています。ご購入可能なオンラインストアへのリンクは下記から。
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