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繊細でタフ 自分の中のドSとドM

繊細でタフ。

いっけん矛盾する、相反する二つの言葉ですが、
「僕はこうありたいなあ」と思わせてくれる表現です。

この表現には、今読んでいる「歌々の棲家」という本で出会いました。
僕はMr.Childrenのファンです。
この本も、Mr.Childrenを長く取材された森田恭子さんという方が書かれた本なのですが、

ボーカルの桜井和寿さんの人となりを
「桜井君はやはり繊細で、けれどタフな印象」
と評しています。

繊細だけどタフ。
色んな所に敏感で、時には考えすぎてしんどくなる。
けれどどこか大きな芯があって、強さがある。

自分で言いますが、僕も相当に繊細で敏感で考えすぎるきらいがあります。
タフかどうかはわかりませんが、これまで何度も「普通の人生を歩みたくない」という自分と
「普通も悪くないよな」という自分の間で揺られながら、
時に「普通じゃないと自惚れていたけれど実は平凡だった自分」に気づき打ちひしがれたりしてきました。

そしてそれを乗り越えてきました。
痛みを忘れてきたと言い換えることもできるかもしれませんが、
生きることを辞めず、考え抜くことから逃げずに生き抜いてきたという自負はあります。

「まあいっか」で終わらせずに悩み抜いてきた自負。

これは桜井さんには劣るかもしれませんが、
僕の今を支える誇りになっています。

繊細故に至るところで思考が引っかかり、考え込んでしまい先に進めない。

色んな所にぶつかり心は傷だらけ。

けれどまた、それが故にタフになっていく。

そう考えると、元からタフな人なんていないのかもしれません。

傷だらけになるような場面に多く遭遇しているからこその「タフ」なのかもしれません。

自らしんどい道を選んできたとも言えるかもしれません。
ドMなのかもしれません。

苦しい道を自ら選ぶという意味ではドMかもしれませんが、
自らを客体として「自分をいじめる」という見方で捉えると、ドSと言えるかもしれません。

「もっと僕に苦難を味わせてください神様ぁ…!」
というドMな自分と、
「はっはっはっ、自分よ、もっともがき苦しむが良い!」
というドSな自分が共存しているとでも言いましょうか。

少し気持ち悪いですね。

こうやってまたあれこれと考えてしまいますが、そんな時はミスチルのこの唄が流れてきます。

いいことばっかあるわけないよ
それでこそ My life


小野トロ



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