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防災グッズを作ろうと決めた理由

こんにちは、ブランドディレクターの加藤です。
今回は1番聞かれる
「防災グッズを作ろうと決めた理由」をお話します。


①東日本大震災、恐怖を感じた高校時代

私が高校生の時、東日本大震災が起こりました。
本屋にいた時のこと、本が崩れ落ちてきて周りもパニック状態で
この世の終わりだと感じました。
急いで家に帰ったものの誰もいない、携帯も使えずの状態だったのですが、もしかしたらもう家は崩れて戻って来られないかもしれないと考え、バックにありったけの食料と水と衣類を詰めて近くの広場に避難しました。なんとか家族に会えて皆で家に帰ってきたものの、地震は続いていたので毎日、明日も生きれるようにと祈る日々でした。

②トラウマになった津波被害映像

私は実家が千葉県なので、大きな被害は比較的ありませんでしたが連日放送される津波映像のニュース。異世界かと思うくらい恐怖でした。
人が流される様子や町が飲み込まれる映像。無骨なインタビュー。
始めは怖さと悲しさを感じながらTVを観ていましたが、次第に映像がトラウマになり精神が困憊してくる感覚が出て、見ることを避け始めました。
しかし、私の住んでいる場所はハザードマップで真っ赤な地域。他人事とは思えずもし関東に地震が来たら私の住んでいるところもあのニュースのように流されてしまうのではないか。そう考えると居ても立っても居られなくなりました。

③ハザードマップが真っ赤な地域に住んでる怖さ

私は当時疑問がありました。何故被災した地域に住んでいる人は引っ越さないんだろうか、海沿いに住んでいる人は安全な場所に引っ越せば安心なのに。(軽率ですね)とはいえ私も人のこと言ってられませんから、恐怖に襲われていた私は親に「ここは危ないから安全なところへ引っ越したい」とお願いしました。しかし即答でNO。家だってあるコミュニティもある、親戚も近くにいるなどなど様々な理由でした。住んでいる地域には大切な想いがあることを知りました。

④初めて防災グッズを買ったけれど、可愛くない

そこからインターネットで防災グッズを調べると、・・・なんと全然可愛くない。値段はそこそこ高いのに欲しいと全く思えない。でも機能の為、命のためと渋々購入。テンションは上がらず、それとなく防災バッグを作り上げて、見えない押し入れにしまいました。

⑤おしゃれな防災グッズを作りたいと思い始めた大学時代

人によって色んな想いがあってハザードマップが真赤な地域に残ると決めた人に少しでも安心してもらえるようなものをつくりたいと思いました。あと私が欲しいと思える防災グッズはなかったので、私のためにも作りたいというのも動機の1つです。私だったら可愛くて高級感がある防災グッズを作れるという根拠のない自信だけ持っていました。
しかしこのときはまだ経験もないし社会もわからない。想いだけはあったけれどそのまま何もせず時は過ぎることになります。

⑥防災グッズを作ろうと決心、実現に向けてのキャリア設計

目の前のことに必死になっていた社会人。そこへやっぱり作ろうと心に決めた出来事が2つありました。まずは異常気象による被害が増えたこと。特に東京でも、台風や大雨が起こりその度にまた死ぬのではないかという緊張感がやってきます。2つ目は、世界情勢で紛争が増えたこと。その年でショッキングだったのは台湾有事でした。人が殴られたりと争う様子が雑誌やTVで多く配信されていました。
この2つから、世の中はこれからどんどん危険になっていくのではないかと感じて未来に対しての不安がより溢れたんです。
その当時も可愛と思える防災グッズはありませんでした。そこでやっぱり作りたい、私が作らないとなと一人でこっそりと決心します。
ただそのときは制作会社で広告クリエイティブを創るスキルだけしかないから絶対に失敗する。28歳までに色んなスキルを身につけようと決めて転職や色々な人に話を聞きに行ったりすることになりました。

⑦28歳、おしゃれな防災グッズの販売を開始

ある程度思っていたスキルが少しは身についたかなと感じるタイミングで準備を諸々進め、なんとかRescuelleをECサイトで販売開始することができました。(準備などについては別の機会に)
そして1年が経ったタイミングです。

機能性とデザインにこだわった防災笛。地方の工場で生産しています

これが私が防災グッズを作ろうと思ったきっかけのストーリーです。
今はまだ少量生産の商品なので、必要としている人に優先的に届けられたらと願っています。高校生の頃から感じていたような不安や怖い思いをしている人・同じようにハザードマップが真っ赤な地域に住んで不安に思っている人・人それぞれ不安はまちまちですが、私が作った商品が心の拠り所になると思ってくれた人に届けていければ成功だと考えています。

以上、長くなりましたが今回は「私が防災グッズを作ろうと思った理由」でした。
読んでいただきありがとうございました。

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