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マーレン・ロイサー、30歳バースデー勝利の行方は?🎂🚴‍♂️世界選手権女子ITT ~映画『ダンケルク』~


今年の世界選手権の舞台『フランドル地方』は、古くから自転車競技の人気が高くコアなファンも多いことで有名な歴史ある地域です。


(自己紹介🔻)

ナレーターとして日々勉強中です。noteでは【女子ロードレースと映画】について書いています。ボイスサンプルやnoteの詳細はこちら🔻


世界選手権とは?〜タイムトライアル〜


普段ロードレースは、所属チーム別で勝敗を争いますが、この世界選手権は国別での戦い。オリンピックと同様に国の代表として出場します。

とはいえ、このタイムトライアルは最初から最後までたった1人で走り、1番速いタイムだった人が勝ち!というシンプルな競技個の力での勝負となります。


30kmのド平坦TT in ベルギー!TTスペシャリストの活躍に期待


ノッケ・ハイスト~ブルージュの30.3km

今回のタイムトライアルのコースは、北海沿岸を走るタイムトライアルスペシャリスト向けの平坦コースと考えられますが、強風も予想されるため出走順など様々な要素が関与してくるかもしれません。


ディフェンディングチャンピオン、ファン・デル・ブレッヘンは欠場

昨年の世界選手権女子タイムトライアルは、イタリアのイモアで行われた31.7kmのほぼ平坦コースでした。

2020年 女子ITT
1位 アンナ・ファン・デル・ブレッヘン🇳🇱
2位 マーレン・ロイサー🇨🇭+0:15
3位 エレン・ファン・ダイク🇳🇱+0:31

中間計測トップタイムのクロエ・ダイガード🇺🇸は落車による脚の大怪我でリタイア

ファン・デル・ブレッヘンが念願だった初TT世界チャンピオンに輝き、その後ロードでも優勝したため、25年ぶりのロードとのW世界チャンピオンになりました。


注目選手〜今季タイムトライアルの主役2人〜



今季、女子タイムトライアルの主役といえば・・・東京オリンピックTT金メダルのアネミック・ファン・フルーテン(オランダ)と、銀メダルのマーレン・ロイサー(スイス)ではないでしょうか。

今月初めのセラティジット・チャレンジ byブエルタでもTT・総合共にワンツーフィニッシュと好調な様子でした。

アメリカのクロエ・ダイガード、ディフェンディングチャンピオンで今季引退予定のファン・デル・ブレッヘンはTT不出場の予定です。


満足を知らないベテラン金メダリスト、ファン・フルーテン


アネミック・ファン・フルーテン オランダ 38歳 168cm

東京オリンピックの22.1kmのヒルクライムTTでは、2位のマーレン・ロイサーに1分近くの差をつけ金メダルを獲得。

今月初めのセラティジット・チャレンジでは、第1ステージにマーレン・ロイサーが大きなタイム差をつけ逃げ切り勝利を果たしたことから総合優勝は厳しいと思われましたが、第2ステージの山岳TT勝利、第3ステージの独走勝利により、総合優勝をもぎ取りました。

7月に念願のオリンピック金メダル(ロード銀)を獲得した38歳ベテランのファン・フルーテンですが、セラティジット・チャレンジでは「守りよりも攻めのレースができるのは嬉しい」と発言していて、まだまだイケイケのようです。

タイムトライアルスペシャリストと比べると身体は大きくないファン・フルーテンですが、山岳タイムトライアルだけでなく、平坦ルートやプロローグまで、さまざまな地形で世界最強レベルの力を見せてきました。

UCIウィメンズワールドツアーランキング現在1位
世界選手権TTでは2017,2018優勝


バースデー勝利なるか?マーレン・ロイサー


マー‌レ‌ン・‌ロ‌イ‌サー‌ ‌‌ス‌イ‌ス‌ 30歳‌‌ 180cm

先日ヨーロッパTTチャンピオンに輝いたばかり。近年急速にタイムトライアルスペシャリストとしての地位を確立しており、来季はエリート集団SDワークスに加入予定。本人にも「今キテいる!」という感覚があるようです。

特に昨シーズンから好成績が続き、TTのスイスチャンピオン、2020世界選手権銀、東京オリンピック銀、ヨーロッパ選手権金を獲得しています。

「ファン・フルーテンに次ぐ2位」という成績が続いているロイサーですが、今回のTTはほぼフラット。軽量のファン・フルーテンと比較すると、ロイサー向きのコースといえるのではないでしょうか。当日は30歳の誕生日ということもあり、運命的なバースデー勝利に期待!

世界選手権TTでは2020年2位


ヨーロッパ選手権ロードレースの新チャンピオン、エレン・ファン・ダイク

エレン・ファン・ダイク オランダ 34歳 182cm

先日ヨーロッパロードチャンピオンに輝いたエレン・ファン・ダイク。TTでもマーレン・ローサーに次いで2位となっています。昨年の世界選手権ではTT3位。今シーズンもTTで好成績をおさめています。


タイムトライアルスペシャリスト、7年ぶりのアルカラシェルを狙うリサ・ブレナウアー

リサ・ブレナウアー ドイツ 33歳 168cm

タイムトライアルスペシャリストで数々の成績を残しているリサ・ブレナウアー。今回、TTルートの予習に力を入れており、テクニカルなセクションやパワー勝負の区間に対し作戦を練っているのではと考えられています。

世界選手権TTは2014年優勝


ファン・フルーテンもビックリ!不屈のベテラン、アンバー・ネーベン


アメリカ、46歳のネーベンは、20年以上にわたってTTで活躍。3度目のオリンピックとなった東京ではTT5位という好成績をおさめました。

先日骨盤を骨折したとのことでしたが、世界選手権への思い入れは十分なようで、諦めない事を学び続けていると話しました

世界選手権TTは2008,2016年優勝


オリンピックの下剋上金メダルに続くか?数学者ライダー、キーゼンホーファー

アンナ・キーゼンホーファー オーストリア 30歳 167cm

東京オリンピックロードレース金のアンナ・キーゼンホーファー(オーストリア)もタイムトライアルで良いパフォーマンスを発揮することで知られています。先日のヨーロッパ選手権TT7位。


【追記】世界選手権女子個人タイムトライアル速報


この日30歳になったマーレン・ロイサーは、宿敵ファン・フルーテンのタイムを見事上回り、因縁の対決を制しました!!しかし・・・

新世界チャンピオンに輝いたのは、ロードのヨーロッパチャンピオンになったばかりのエレン・ファン・ダイク。2位がマーレン・ロイサー、3位がファン・フルーテンという結果になりました。


エレン・ファン・ダイクはけっこう繊細?

2013年以来、2度目のタイムトライアル世界チャンピオンとなったオランダのエレン・ファン・ダイク

年始にはコロナウィルスに感染してしまいオリンピックも回避思うようなシーズンとはなりませんでした

しかし、先日の欧州選手権でロードヨーロッパチャンピオンに輝くと、今回、念願のタイムトライアルチャンピオンに返り咲きました。

1度目に世界チャンピオンになった時には重圧からか素直に喜べなかったそうですが、2度目のチャンピオンとして過ごす来シーズンは楽しめそうだと話しました。

ファン・ダイクは練習で自分を追い込みすぎてしまうタイプなのだそうです。真面目で繊細がゆえにナーバスになってしまうこともあるのかもしれませんね。

ライバルたちより1時間ほど早くスタートし、ホットシートでほっとできない時間を過ごしつづけたファン・ダイク。勝利が決まった瞬間の喜びと安堵の涙は忘れられません!


あと一歩届かなかったマーレン・ロイサー

スイスのマーレン・ロイサーは、コースの適正や最近の成績などから優勝候補筆頭でした。

この日が30歳のバースデーだったこともあり思い入れの強かったロイサー中間計測でファン・ダイクを上回り暫定トップ。

昨年の世界選手権TTで2位、今年のオリンピックTTでも2位と、ビッグレースで2位が続いたマーレン・ロイサー。

しかし、先日の欧州選手権でヨーロッパTTチャンピオンとなり、一気に風向きが変わった!かと思われましたが、、

フィニッシュタイムは惜しくもファン・ダイクに届かず。2年連続の2位となりました。

ファン・ダイクを讃えつつも悔しい気持ちを露わにしたロイサー。しかし実力はお墨付きで、来シーズンからは強豪SDワークスに移籍予定。30歳になったロイサーの更なる活躍に期待です!


ここでも表彰台!ファン・フルーテン

今回のようなド平坦コースは自分向きではないと語っていたファン・フルーテン。

大柄で平坦タイムトライアルに強いファン・ダイクやロイサーには及ばなかったものの、自分でも驚くほどの出力が出たというファン・フルーテンが3位!


【追記】トップ10 順位


1 エレン・ファン・ダイク オランダ 34歳 182cm

2 マー‌レ‌ン・‌ロ‌イ‌サー +0:10 ス‌イ‌ス‌ 29歳‌‌ 180cm

3 アネミック・ファン・フルーテン +0:24 オランダ 38歳 168cm

4 アンバー・ネーベン +1:24 アメリカ 46歳 160cm ※数週間前に骨盤骨折していたそうです

5 リサ・ブレナウアー +1:29 ドイツ 33歳 168cm

6 ジュリエット・ラボウ +1:47 フランス 22歳 165cm

7 リザ・クライン +1:52 ドイツ 25歳 169cm

8 ジョセリン・ローデン +1:59 イギリス 33歳

9 リエジャンヌ・マルクス +1:59 オランダ 27歳 181cm

10 アレナ・アミアリウシク +2:19 ベラルーシ 32歳 169cm


🎥シネマ in フランドル(北海沿岸)


レース放送中、フォトグラファーの辻さんによる映画発言がありました。なんとこの海岸、映画『ダンケルク』の舞台(のほう)へ繋がっているのだとか

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ホントだ!ダンケルクは、

【史上最大の救出作戦と言われる「ダイナモ作戦」が展開された、第2次世界大戦のダンケルクの戦いを描いた映画で、クリストファー・ノーラン監督が、初めて実話をもとに描く戦争映画】

なのですが、クリストファー・ノーラン監督らしく時間がキーになっており、空・海・陸からの視点をそれぞれ異なる時間軸で描いているというトンデモナイ映画🧡

他にも、イギリスの漁師さんがネクタイ締めててとてもオシャレだったり👔ノーラン作品常連の方々もシブすぎたり⛴主人公がロマン・バルデに似てたりと、見どころ満載。

『ウィンストン・チャーチル』のあとに観るのもおすすめかもしれません🔻






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引用

https://plus.globalcyclingnetwork.com/browse

https://www.uci.ch/

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