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親とのこと

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#鬱

平成最後の年末に、鬱母がもたらしたもの。

平成最後の年末に、鬱母がもたらしたもの。

今年は2年ぶりに、家族が全員実家に揃った。
大晦日前日は、朝から晩まで餅をつき、のし餅を何枚も作り、6人半分のご飯と洗い物をし、郷土料理をいくつか教わり、父に頼まれたお土産を渡す。

お土産の話は、多分いつか書くことになると思うけど、まだ言葉にはしない。今はまだ、馳せたいとも思わない。

その代わりなのか、今年の年末は、実家で賑やかに過ごせている。

弟の1年ぶりの近況とその顔色を見た

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エビチリと、おでんの日。

エビチリと、おでんの日。

10月 神無月。世は祭り一色。
金木犀薫る 祝福ぬくむ風が、町に響くお囃子や子どもの声を 高々と 広い空に届ける。

そんな日でも、わたしの母は 絶賛 鬱である。

どうにも心もとない乱降下する気圧のような心を、老いた細いからだに とどめ、いつだって泣き出せそうな声を、ふり絞っているのがわかる。

「おはよう」

「お母さんおはよう。お昼ご飯はたべた?」

電話の先では 狂った時計を読み違えていた

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母からの遺品

母からの遺品

前半の人生で最も立ちはだかった壁は 母であった。

母の未熟さを仕方がなかったと諦め
この人なりにわたしを愛してくれたんだと
分かった日のこと。

母は数年前に措置入院をせざるを得ない
酷い鬱を発症したが、
元々その傾向はわたしが物心つく前後からあった。
大人になってから親戚周りの話を聞いて納得した。

母は結婚によって、幼少時から抱える孤独を
紛らわそうとした。
しかし結婚当初から夫と、その

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