お金の価値を変える


今宵、資本主義の成れの果て。
皆が嘆き、叫び、また一部は身体を売り。

まるで金に生きる奴隷の影がこの日本中を駆け回る。

なんて虚しい世界。なんて非情な世界。
生活の為に魂は廃れ、自ら命を絶つ哀れな世界。


おォ、神よ…。我の為に、最強のアイデアを与えたまへぇぇえエ!


ネ申「いいだろう…。受けとるがよい!!」


ピカッ!!


イナズマがMr.J-Boyを襲った。


ボク「うォオォオ!」


ネ申「ふぉおぉおぉお!」


2050年。増区白矢(マスクシロヤ)は歴史の教科書で2022年のページを開いた。

白矢「何だこのクソな時代は…。日本中皆マスクしてんじゃねーか。まあ俺の名前も増区白矢だがな…。クックック。」

しかし、マスク論争など可愛く見えるほどの異常事態の歴史がさらに白矢を驚かせた。2022年以降、お金の為に強盗や殺人が頻発しているだけでなく、お金の為に売春やパパ活に走る女性が後を絶えなかった。そして、HIVや梅毒が日本中に広まっていたのであった。

白矢「ク…。なぜだ、なぜ金の為に殺しあう、なぜ金の為に身体を売る!?たかが金だぞ!なぜなんだあああ!」


驚愕の歴史に胸を痛ませた白矢は、その場で涙を流した。

2050年、お金の価値は遥かに変わっていた。それは、人類に平和が担保され、お金に振り回されない新時代の成れの果てだったのだ。そんな時代に生きる白矢には、2022年、お金の為に悩む人類が、より醜いものに思えたのだろう。


では2050年までの日本に一体何が起こったのか?
その全貌を明らかにしていこう。


2022年、経済大国3位と言われていた日本だったが、実際はアベノミクスにより国、日銀が直接企業に投資し、上辺の株だけが上昇。一般国民の実態は30年前と比べ平均年収は35万円マイナス、金利は6%からほぼ0%、産業は価値を落とし、日本の技術は世界一位と言われたのが懐かしいほどグローバルから取り残され、さらにコロナ禍や戦争などの追い討ちで貧乏と失業の渦へ飲み込まれていた。

支持率低下の与党はさらに増税を検討し、スタグフレーションによる物価上昇の中、国民は怒り狂っていた。


なぜ日本はここまで貧乏になれたのか?


1.生産性の低下。
世界の覇権を手にしたアメリカや中国はIT大国である。今やほぼ全ての人間がスマホを所持し、インターネットに接続しているが、今や人間は機械を飼っているのではなく、飼われている状況だ。どんな理系よりも瞬時に計算できる電卓のように、機械は既に人間の力を追い抜いている。それどころか機械の進化は止まないまま。しかし政府はじめ国民は劣等感が強かった。“技術“に投資をせず、“人間“に投資してしまったのだ。バブル世代のプライドや過去の栄光に浸る無能な先人は「機械なんかに負けない!」と無駄に気合いをいれたが結果は惨敗。いや、機械に勝てるわけねえだろ。今まで何を見てきたんだ。流石に反省したかな?と思いきや政府は2022年現在、「雇用を増やす!!」とかなんとか言っている。アホだ。

やるべきなのは、“雇用を増やす“では無く、“生産性を上げる“である。生産性が上がらないなら、雇用は増やすのではなく減らすしかない。そして代わりをAIやオートメーションされた機械にやらせる。こんな当たり前のことをしなかった代償が今の日本である。


2.貯金信仰
老後までに貯金はいくら~。ここまで貯金すれば安心して暮らせる~。などという風潮を流行らせた高齢大国の胡散臭さ。大金を手にした大人たちは、貯金を死守しながら贅沢もせずに死んでいくパターンも多く見受けられる。貯める方法はわかるけれど、使い方がわかりません。数値だけは上がっていきます。子供に残したいけど、相続税や贈与税で持ってかれます。みたいな地獄絵図だ。一部の富豪が豪遊しようと、日本の貯金信仰を変えない限り経済は回らない。貯金は主観では正義だけど、大局だと悪なんです。年金制度作った奴はバカ。

3.政治・経済
やはり国の中心部は政治である。なぜ選挙に高齢者が群がるのか。なぜ自民党は政権与党を支配し続けられるのか。なぜクソつまらなく見えるオジサンたちのライアーゲームである“政治“に皆熱くなれるのか。国の政策が生活に直結するからである。国会を見張り、答弁をテレビ越しでディスるご老体の正体。彼らは成るべくして成っていたのだ。南無。というよりも金輪際の日本は政治の意向が反映しているわけですから、もし十代、二十代の若者が「政治に夢中になって何か意味あるの?」と思っているなら、その疑問自体が罠であることに気づいたほうがいいだろう。我々は支配されている。



さて、ここまで見て、日本はもう終わりなんじゃないだろうか?と思われるかもしれない。大体の人間がそう思うのも無理はない。日本の衰退は今に始まったことではなく、オジサン世代が長年かけて積み重ねた負債だからだ。簡単に逆転ができるものではないこの現実は、世の頭いい有名人たちすらも悩ませ、それらの中には日本から脱出するよう訴える者もいる。


しかし、彼らに共通していることを明らかにするのだとしたら、それは皆、お金の価値に囚われていることだろう。

頭が良い、悪いに関係なく、皆お金の価値。資本主義の竜巻を見て、不安を抱えているのだ。
つまり、お金=生きる上で欠かせないもの。であるという認識にバカか天才かは影響しない。

そこで、この概念をイジること、すなわち、資本主義を支配しつつ、資本主義からの強迫観念から脱出する方法が、日本を存命する唯一の方法だと私は思いついた。


そんなことが可能なのか?現実はお金が無ければ、家に住めないし、食料も風呂も衣服も手に入らない。それこそが現実なのではないか?ではなぜそう思うのだろう?そうシステムされているからだ。まずそのシステムを破壊する作業を始めよう。


まず、日本を貧乏にさせた1.生産性の低下から解決していこう。すなわち、これは機械やAIなどの技術導入して、人間の雇用に拘るのをやめ、生産性、所得を上げることである。しかしそれよりもまず先にやるべきコストカットがある。それは今ある税金の消滅である。まず先に日本の税収は複雑すぎる。それに対し上手く立ち回る為に、人間がアレコレ知恵を働かせて節税をしている。この手間にどれだけ労力を使っているか考えれば、人間が本来やるべき仕事がどれだけ削がれ、どれだけ生産性が下がっているか理解できるだろう。 しかし、経理や税理士をAIにするというだけでは生ぬるい。新時代に合わせて、税収システムごと簡略化し、大幅に生産性を上昇させるべきである。


次に2.貯金信仰の解決である。貯金は正義の時代から、貯金は悪の時代へ塗り替える。その為には、所得税、法人税などの主要な税を破壊した後、貯金税を追加する。冷静になれば、金が沢山あるのにさらに溜め込み、ロクに使わず死んでいく老人の金持ちたちと、金のない若い貧民が自殺していく世界線が同時進行している現在世界は異常だ。毎年、4月1日に全貯金40%を税収する。労働の有無に関わらず。収入の増減に関わらず40%持ってかれるのだから、貯金する気は起きないだろう。さらに金融資産や不動産での不労所得にも面倒な手続き無しに回収できる。このシステムで簡略化したならば、無駄に寝ている政治家や官僚や財務省などの行政関係者のザコたちも一斉にクビにしてコストカットできる。最終的に無駄の無い優秀な少数精鋭の政治体制にも近づくだろう。また、貯金税対策に一時的に貯金を別の資産に移し変えて4月2日以降に貯金に戻す短期的テクニックに置いては貯金脱税として重い刑罰または罰金を加える。また、不動産、金融資産に関わらず、キャピタルゲイン税を40%とする。

ところで、その貯金税とやらは、どう判断して、どうやって取るのですか? それは通貨の統一しかないだろう。中国がデジタル通貨の為に電子マネーを吸収し消滅させたように、日本もデジタル通貨の為にPayPayなどの電子マネーを吸収し、さらに現金を無効化する。レジでのコストも減少し、現金流通の為のコストも無くなる。オマケに国立印刷局を潰し、銀行を減らし、税金の使い道は増える。

統一された通貨はスマホのアプリで厳重に管理され、銀行を仲介せずに送金しあえたり、全貯金に40%の貯金税で自動的に政府に徴収される為、確定申告も不要になる。故に全国民に対して大幅なコストカットと生産性が担保される。後は消費税の調整を臨機応変にすれば良い。


3.政治・経済は高齢者に支配され、日本の若者は?と言えば、不景気の影響で「女性のパパ活を仕事として見るべき!」だの意味不明な言説を唱える者も増えてきた。バーカ。それが既に支配者の思うツボなんだよ。金持ちが秒で稼ぐ端金を、身体でわざわざ稼ぐのはどんな気分なんだろうね。ここまで若い層が舐められているのも、若い奴らが政治に関心がない上に頭が悪く、目の前の金しか見えないよう調教されて来たからだろう。このドエム共が。という訳で、さらに貯金額が7万円以下の場合、毎月1日に自動的に7万円になるシステムを導入する。0円でも7万。3万5000円でも7万になる。つまり、月末までに貯金ゼロにすれば、毎月に必ず7万円がゲットできるシステムを作るのだ。これにより極貧の人間はこの世から居なくなる。結婚すれば14万。子供二人作れば総額28万を毎月無料ゲットできるので経済的理由をつけて結婚しなかった人たちも少子化解決。局所的なベーシックインカムでパーフェクトゲームだ。 以上の理由で下位互換の年金や生活保護のシステムを廃止する。



新たなデジタル通貨(円)は大いなる可能性を秘めている。やはり一番の可能性は税金の簡略化だろう。それに派生して貯金信仰を破壊し、パラダイムシフトを起こせる可能性。また、大幅なコストカットにより、いわゆる労働からの解放である。1.2.3を使って生きる為の金ではなく、楽しむ為の金になれば、世の中が金の為に血を流すことなんて、稀な例になるに違いない。それどころか現代人にはどうせ貯金税で40%を持ってかれるなら、新たなチャレンジを起こしてやろう!と活力になるかもしれない。所得税や法人税を破壊しているので、よりシンプルに仕事に専念できるかもしれない。



デジタル通貨に先回りし、貯金税(+消費税)、キャピタルゲイン税と局所的ベーシックインカム。という大幅な改革によって日本は世界にドヤ顔する。仮にそれ自体が不完全な戦略であったとしても、大幅な簡略化の力で有利な次に繋がる可能性があると言えるだろう。

そんな未来がありえるけれども、既得権益の壁は大きい。はたして日本は高齢者の奴隷のまま沈んでいくのか、それとも船の舵を乗っ取り、逆転を成し遂げて最強の国にするのか?



まず、全ての人間が、今ある資本主義の土俵に囚われずに、絶望せずに、逆転の可能性を模索するべきだろう。


時が来たらまた会いましょう!


Mr.J-Boy

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