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結局みんなヒゲダンみたいな恋したいしミスチルみたいな人生を歩みたい。

たぶん今脚本家目指してる人間なら誰しもが『自分の好きなアーティストに主題歌を歌ってほしい』という夢を抱いて作品づくりに取り組んでいると思う。私もその一人である。

これまで書いてきた作品の一つ一つに「仮想主題歌」というのがあって、書いている時にシャッフルで音楽を流し続け、この作品とピッタリ内容が合う!!という曲を見つけたら、それだけを聴き続けて作品を書き上げていく。そうしてできたのが、卒展で賞を貰った「素直」とか、その他授業で提出した脚本とか、コンクールに出した脚本たちだ。

以前、マツコの番組で「日本の感動的なドラマのエンドロールでマドンナのゴリゴリのダンスナンバーが流れてきて、なんか死ぬほどシュールな作品になった」という某テレビ局のエピソードが紹介されていた。私もその時の実際の映像を見て腹が捩れるほど大爆笑した。

確かに、時代劇にハードロックは似合わないしコメディドラマにシリアスなバラードもマッチしない。ドラマは脚本だけで完結しているのではなく、現場の演出があり、制作スタッフさんがいて、映像になって、そこに合った音楽があることによって初めて「END」の文字が出るのだと思う。


そんな私は、やっぱり
Mr.Childrenに主題歌をいつか頼んでみたい。

業界の中でも多分「Mr.Childrenに主題歌を依頼する」ってある種一つのステータスみたいになってるんじゃないかと思う。

どのアーティストも目指しているところだろうが、「主題歌の内容がドラマの内容と重なって、エンドロールで泣ける」というのが一つの理想系だと思う。それを間違いなく具現化してくれて、なおかつ楽曲単体でも何度も楽しめるMr.Childrenはスゴいと思う。

「Tomorrow never knows」も「Sign」も「しるし」も「HANABI」も、大ヒット曲は全部ドラマの主題歌だった。若者のすベて、オレンジデイズ、14歳の母、コードブルー。多分、今を生きる全ての世代に懐かしい!と言わせるだけのパワーのある曲がずらりと並んでいる。

サブスクから、ラジオから、テレビから、その主題歌が流れてくるだけでそのドラマのことと当時の思い出を自動で思い出させてくれる。そんな記憶の生き証人みたいな作品を、私も絶対に世間に放ってみたい。


で、若き日のミスチルと同じスタイル・同じ形で、現在進行形でヒットを飛ばし続けているのがOfficial髭男dismね。髭男もまたスゴい。記憶に新しい、ドラマ「silent」の主題歌「subtitle」。ドラマが終わってもう1ヶ月?というのに今もサブスクのチャート上位を突っ走り続けてる。

メジャーデビューシングルはいきなり月9の主題歌になるし、そのドラマが映画化されてからも必ず主題歌を任されている。こんなにドラマとアーティストが深く結びついて、大切にされている例は他にないかもしれない。

やっぱりエンドロールがなければ
ドラマは物足りないし、主題歌がなければ
物語は終われない気がする。

いくらサブスクで早送りで見られるようになって、テレビでも倍速再生が当たり前になっているとしても、私はエンドロールまでしっかり流して、それで綺麗に物語が終わってほしいなと思う。

よし、ミスチルが元気に音楽やっているうちに脚本家になって、朝ドラを書いて、もう一回ミスチルに主題歌を歌ってもらわなきゃ。頑張るぞ。



おしまい。



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