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DAZZLE 第3回公演「花ト囮」

非公式DAZZLEのプロモーション活動。今回は再び彼らの作品紹介をしてみようと思う。今回はこちら。

第3回公演「花ト囮」

時代背景は不明だが、大正時代くらいをイメージさせるファッションが特徴的。「狐の嫁入り」を題材としており、狐の嫁入りに遭遇した兄弟の命運を描いた物語である。ただでさえホラーなお話として扱われる狐の嫁入りが、彼らの手により「ミステリーホラー」へと変貌を遂げた。

時々びくりとする様なシーンがあり、観ていて妙な焦りと緊張と「早く先が見たい」と思うわくわく感がある。DAZZLEの手掛ける作品の中では最も公演回数が多いものらしく、ダンスでありながら海外の演劇祭のグランプリに輝いたり、東京国際フォーラムという大舞台で再演されたという経歴がある。その当時のリニューアル映像がこちら。「花ト囮」のオープニングでもある。ぜひ見てほしい。

この作品には人以外の登場キャラクターとして狐と蜘蛛が出てくるのだが、その演じ方が本当にすごい。最初に蜘蛛が出てきたときは「うわ…蜘蛛だ…」と本気で思うくらいの演技だった。着ぐるみでもなければ特殊メイクをしている訳でもない、本当に生身の人間が演じたそれを私はいとも簡単に「蜘蛛」と認識した。

何より上記の花ト囮のオープニング映像では「狐」が出てくるのだが…ここから少し私の解釈が入る。
最初に狐が草陰から飛び出してくるが、その後ゆっくりと人の姿に変えているように見えるのだ。そして始まる嫁入り行列。化け狐がぞろぞろと木々の間から現れる。兄弟は狐の嫁入りを見てしまったが故に、化け狐に取り囲まれる…。白装束の彼らはもはや私の知っている生き物ではない、と感じて止まない。ここまで『存在しない生き物』を演じられる彼らは一体何なんだろうな…(軽く思考放棄)

このお話は2度、狐の嫁入りに遭遇する。2度目の事を私は個人的に「最終戦」と呼んでいる。本当に狐たちと兄弟が戦っている様に見えるのだ。戦っているというか抗っているというか。なんでこんな曲を流すんだろう、なんでこんなに苦しいんだろう、なんで、どうして涙が出てくるんだろう。そう思いながら観るそれはあまりにも美しすぎて、辛くて悲しいお話なのに目が離せない。いつも最後は涙で滲んで見えない。

こちらの作品もAmazonで販売中である。まだ新品商品の販売もあるので、ご興味のある方はぜひお手に取って頂けると私も紹介した甲斐があります。

ちなみにこの作品は、一番最後のシーンに一番怖い台詞が待っている。さっきまでの涙が全部引っ込むほどにぞっとさせられるその一言。正気かこいつ…?と言いたくなるそれを是非体感してほしい。

そしてこれを投稿した今日(6/9)は、私が以前より何度か「憧れの人」としていくつかのnoteに上げているDAZZLEの飯塚浩一郎氏の誕生日です。
ひとつの事を長く続けている人はそりゃぁカッコイイよ。でも色んなことをいっぱい頑張れる人もカッコイイじゃん。

飯塚さんはひとつの事を長く続けていた末に色んなことをいっぱい頑張れる人になっちゃったって感じの人な気がする。くそー、羨ましい。かっこいい。憧れる。私も、もっと頑張ろう。

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