ピエモンテのしあわせマダミン

イタリア🇮🇹在住20うん年のライター。イタリアの暮らしや人々、食をめぐるいろいろ、動物、旅行などを中心に書いています。個人ブログhttps://www.madamin2.me/ ニューズウィーク日本版のブログ「Wordl Voice」もよろしくお願いします。

ピエモンテのしあわせマダミン

イタリア🇮🇹在住20うん年のライター。イタリアの暮らしや人々、食をめぐるいろいろ、動物、旅行などを中心に書いています。個人ブログhttps://www.madamin2.me/ ニューズウィーク日本版のブログ「Wordl Voice」もよろしくお願いします。

    マガジン

    • 私のイタリア暮らし・今日のおいしかった!

      イタリア、トリノで26年も暮らしています。トリノはワインやらトリュフやらチョコレートが有名だけど、実はそれだけじゃなく、実は人々はとても食いしん坊だとか、イタリアの有名食企業の多くがトリノ生まれだったり、現代のイタリア料理に影響を与えたものがたくさんあったりという土地柄。そんなトリノの、今日のおいしかったをレポートします。不定期更新ごめんなさい。

    • コロナな日々、イタリアで。

      イタリアで感染が爆発した3月、イタリアでのコロナウイルスとの暮らしを記録し始めた「ピエモンテのしあわせマダミン」。www.madamin2.meの記事を、このマガジンでまとめていきます。

    • イタリアのおいしいもの

    • トリノよいとこ一度はおいで

    最近の記事

    温暖化のせいで、白トリュフはますます高嶺の花になっている

    数日前から急に気温が下がり、今朝のグレース散歩では手袋したいなあ、 と思うような寒さがやってきた。 私が暮らす北イタリアのトリノでは、例年、というか温暖化現象が目立つようになる以前は、大きなアパート(日本で言うマンション的な集合住宅)であれば、10月15日から4月15日の期間はセントラルヒーティングが一斉に入る、というのが決まりだった(一軒家などは各自が勝手に判断する)。 ところが今年は、ガス、電気代金の異様な高騰と、いつまでも寒くならない秋が続いたから、10月後半になっ

      • イタリアで起きている異常旱魃、そして「テーラ・マードレ2022」

        「世界で排出されるCO2の34%は食の生産から生まれ、そうして作られる食糧の33%が廃棄されているんだ。その33%を生産するのに、一体どれだけの水を使ったと思う?」 今、ものすごい深刻な旱魃に見舞われている北イタリアの状況を踏まえて、スローフード協会設立者のカルロ・ペトリーニ氏が放った言葉だ。数年前、一般人として世界で初めてヴァチカンに招聘され、教皇に環境問題についてのアドバイスを求められたという人の言葉は、さすがに説得力がある。 テーラマードレの発表会で 先日の6月2

        • クマニラバターとアンチョビのブルスケッタ

          私が住んでいるのはイタリアの「クマニラの里」。 イタリアで4番目に大きな都市トリノの、中心街から車でほんの20分ほどの森の中。街から遠くないのに、猪が出たり、牛が放牧されていたりという長閑なところが気に入って、10年前に引っ越しました。住んでから知ったのが、この辺りは「クマニラの里」だということ。 3月後半から5月初旬頃にかけて、クマニラが一面、わーっと生えて緑色に埋まる。木漏れ日の間にびっしりと生える緑は目にとても爽やか、でも鼻をクンクンさせると辺り一面、そこはかとなく

          • そして私もコロナになった

            3度目の春がやってきて感染者もどんどん減り始め、欧州ではイギリスやオランダがまず、完全にコロナ規制を解除し始めた。一方イタリアはかなり慎重派で、4月いっぱいは室内でのマスク使用義務やグリーンパス(ワクチン証明)の携帯義務などが続いていた。そんな状況と並行してウクライナで戦争が始まった。イタリアの人たちも、私自身も、頭は地続きのすぐそこにある戦争のことでいっぱいになり、コロナは頭の隅っこに押しやられた。そして5月1日からは、ほとんどの場所では室内でもマスク着用義務が緩和されたイ

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            ゼレンスキー大統領とイタリア

            うまい。 こんな言葉が今適切かどうかわからない。でも、ウクライナのゼレンスキー大統領が、ここのところ欧米各国の議会に向けてビデオメッセージを送っている、その内容が、言葉の組み立てが、それぞれの国の事情、文化、歴史、国民性にピタリと照準が合っていて、本当にうまいと高い評価を得ている。 例えばアメリカ議会に向けてパールハーバーを思い出してください、と言ったのは、日本人には不愉快だったかもしれないけれど、アメリカの人々の心に戦争は辛い!という気持ちを掻き立てる大きな効果があった

            コロナな日々に希望が見え始めた冬の終わり、戦争が始まった。

            ロシアがウクライナの侵攻を始めてから頭はそれでいっぱいで、他のことがうまく考えられない。毎日テレビとスマホに釘付けになって、ウクライナのことばかり考えてしまう。 そういえば今からちょうど2年前、イタリアは欧米で最初にロックダウンが始まり、毎日毎日1000人近くもの人がバタバタ亡くなっていた。一日中ニュースを見て、読んで、頭はそれでいっぱいになっていた。目は霞んで画面が読めなくなったりしていたっけ。 2年も続いたそんな日々が、ようやく終わりそうな気配を見せ始めた冬の終わりに

            みかちゃんのパッシート。 そして脳みそトロけるチョコレートとの マリアージュ。

            浅草でワインバー「ヴィネリア・ピンコ・パッリーノ」をやっている浅井ミカちゃんは、とにかくすごい女だ。 「すごい」にはいろんな意味があるし、私が知っている彼女は、彼女の一部分でしかないんだと思うけど、私が彼女を「すごい」と思うのは、好き!やりたい、欲しい、と思ったモノ・コトにはぜんぜん躊躇しないでまっしぐら、どんな苦労も障害も、他人からの非難轟轟もなんのそので突っ走る。そんなパワーを持っているからだ。 イタリア語もたいしてできないまま突然イタリアに飛び、ソムリエになることを

            ついにワクチン義務化のイタリア

            イタリアで、50歳以上の国民すべてにワクチン接種が義務化された。 一日の感染者数が20万人を超えてしまったけど、重症化する人、亡くなる人は、ワクチンがなかった頃よりもずっと少ない。20万人も感染者がいるのに死者は300人前後。 たとえば今日、1月12 日の感染者は196,224人、(検査数1,190,567)、死者は313 人。去年の同じ日 2021年1月12日は新規感染者14,242人、死者数616人だった。 感染して犠牲になる人は、以前に比べて少ないけれど、そのほと

            うまうまなボリート・ミストを食べ、食物連鎖やアニマルウエルフェアを考える。

            今 ヨーロッパではコロナの感染が再爆発中で、私の住むイタリアでも今日は1日で12万人超えの感染者が出た。またもやイベントなどの中止が相次いでいるけれど、こんな状況になるちょっと前、ギリギリセーフの12月16日、「ブエ・グラッソ祭り」に行った。 ブエ・グラッソというのは、ピエモンテ牛の中でも、4歳を超えた去勢雄牛のこと。ピエモンテ中から牛自慢の生産者が手塩をかけて育てた牛を連れて集まり、その大きさや姿形の美しさを競うのが「ブエ・グラッソ祭り」というわけだ。 朝っぱらに食べる

            ご飯を作りながら、ゴミ削減のこと、環境問題に与える小さな小さな影響のことなどなど考える。

            去年の冬からずーっとハマっているのが、ストウブ鍋にいろいろ野菜をぶち込み、塩麹、オリーブオオイル、ほんの少しの水をジャと加え、火にかけて10−15分火ほっぽらかしにするだけ、という、料理ともいえないような野菜の煮込み。ブロッコリー&フィノッキオ&にんじんが去年のヒットだったけど、今年は今、家の畑で熟したカボチャ消費週間なので、カボチャ&カリフラワー(たまたま冷蔵庫にあった)&にんじん(いつでも冷蔵庫にある)&生姜たっぷりにハマっている。とろとろに溶けた野菜たちの甘味、塩麹の甘

            発酵がおもしろい。

            前にも書いた、イタリア発酵界の第一人者、カルロ・ネスラーさん。彼の、ヘーゼルナッツで作るお味噌はめちゃおいしい、という話。 そのカルロさんに、ついに会いに行ってきた話を記事にした。彼に会いに行くために、そして記事を書くために、遅まきながら発酵について少し真面目に勉強してみた。世界的発酵の第一人者と言われるSandor Ellix Katzの『The Art of Fermentation 発酵の技法』を読んでみたりして。これが面白い! この本はカルロさんがまだ世に出る前に

            動物がいてくれるおかげで、おいしいチーズやら肉料理やらが食べられるシアワセについて考える。

            っていう考えがテーマの「CHEESE」へ行ってきた。北イタリアはピエモンテ州のブラという小さな町で開催される、今やチーズ界で最も大事で大規模なイベントとして知られるチーズのお祭りだ。今年は先週末の9月17日から4日間の開催。2年に一度やっていて今年で13回目、つまり26年も前からやっているのだ。 毎回、イタリア国内を中心に世界中のこだわりチーズ生産者(とチーズ以外の美味しいモノも)が200も300も集まってオラが自慢を展示する。バイヤーなどのプロも大勢やってくるし、チーズ好

            #サステナしよう〜持続可能性の意味を考える

            北イタリアはリグーリアのキレイな海で海水浴をして、私と、ラブラドールのグレースは毎日気持ちよくなっている。 でも、生まれてから一度も羽を広げることも、止まり木にのることも砂浴びをして気持ちよくなることもできず、狭い檻の中にぎゅうぎゅう詰めにされ、不安定なワイヤーの床に立たされ、一度も大地を踏むこともなく無理やり卵を産まされる鶏とか、ストレス性の下痢を止めるために抗生物質を食べさせられるブロイラーとか、豚や牛たちのことが気にかかる。 動物の命の尊厳を無視して、虐待に近いよう

            そして1回目、接種しました。

            ワクチン接種1回目を済ませてきたので、その様子を少し詳しく「東洋経済オンライン」に書きました。アストラゼネカの詳しい情報なども書いたので、ワクチンの種類について気になる方は、ちょっと読んでみていただけると嬉しいです。 東洋経済オンラインでは、感染も減ったイタリアで1回目のワクチンをして明るい気持ち! 的なノリで書いたけど、実は原稿を提出した直後に、またまたデルタ株が増大中という怖いニュースがイギリスからやってきた。 ワクチン先進国で、今月末に行動規制がすべて解除されるはず

            明日、接種に行きます。

            イタリアでは今、ワクチン接種がどんどん進んでいる。 12月末に「ついに長いトンネルの先の光です!」と華々しく始まったイタリアのワクチン政策は当初、全然機能しなくて、3ヶ月以上たっても接種人口は全然増えていかなかった。4月16日の時点で2度接種を終えたのは全国民のたった7%というお粗末さ。イスラエルやイギリスに大きく遅れを取っていた。 契約通りワクチンが納入されない、接種スタッフが足りない、予約システムがうまく機能しない。毎日毎日ネットやテレビで政府を非難する声が飛び交って

            カルロさんの味噌汁

            去年の9月、娘が遠くの大学に入学して一人暮らしを始めたので、私も平日は、ほぼお一人様の夕ご飯だ。原稿書きやグレースの散歩で結構忙しいので、自分の好きなものをたっぷり作って、毎日同じモノを食べ続けるのは、全然嫌じゃない。娘がいたらさぞ文句を言われるだろうな、と思いながら、3日も4日も温め直して同じものを食べている。 だから温め直してどんどん美味しくなる料理がいい。おでんとかカレーとか野菜の煮物とか。イタリアだからミネストローネとか。 ミネストローネといってもレシピは特に決ま