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小澤征爾さんのニューイヤーズ・コンサート
イタリアのトリノに27年前から暮らしている私は、だいたいの年はトリノの自宅でお正月を迎える。東京の実家へ里帰りして日本らしいお正月を味わう年もあるって、それはもちろん嬉しいのだけど、イタリアの家で、ウィーン・フィルのニューイヤーズ・コンサートを観る、というのが恒例のお正月はぜんぜん悪くないな、と思っている。いつか本物に行ってみたいなあ、その時はやっぱり着物を着て行くのかなあ、などと妄想しながら、テ
もっとみるNetflixで「ガザで生まれて」を見た。
2014年にも、今と同じようなイスラエルのガザ侵攻があって、その直後にガザに入り、パレスチナ人の子供たち10人の暮らしを伝えたドキュメンタリー映画だ。今、毎日テレビやネットで見ているような戦争が、10年もしない前にもあった、もっと言えばもっと前にもあったというのは少なからず驚き。(被害の規模は今よりはずっと小さい、とはいえパレスチナ側の民間人の死者数は1475人、そのうち70%が12歳以下の子供が
もっとみるバンクシーのホテルで見た、世界が知らないパレスチナ太郎の暮らし
「君たちを砂漠の真ん中に放り出しはしない。バスが来るまで一緒に待ってあげるから、安心して」。
太郎、と私たちが便宜上呼んでいた、名前を聞いても発音が難しくて覚えられないけどフレンドリーなパレスチナ人タクシードライバーの彼、本名はAshraf Abu Alsheikh、が言った。ベツレヘムでバンクシーのホテルに泊まり、難民キャンプや分離壁を見学した後で、死海へ移動して遊ぶ予定にしていた私たちを乗せ
あのバンクシーも、パレスチナに対するイスラエルの非道な行いにずっと前から物申していたってことなど。パレスチナについて思うこと・その1
Make hummus,not walls
「壁なんて作ってんじゃねえよ、フムス作れ」
日本でも大人気のバンクシーが、パレスチナの壁に描いたメッセージの一つだ。壁、と簡単に言っているけど、それはイスラエルがパレスチナの領土との境に造った「分離壁」のことで、今、大変なことになっているガザ地区もずっと前からこの分離壁で囲まれ、人々は自由に出入りできず閉じ込められている。今に始まったことじゃないの
カフェ・シェケラートとグラニータ入りビール
イタリアの夏は、いきなりやってくる
昨日まで寒くてセーターやらダウンやら着て冬みたいだったのに、太陽が顔を出したかと思うと、いきなり真夏のような暑さで半袖短パンになりたくなる。イタリアの春から夏は、そんなふうに移行していく。日本のように三寒四温とか、梅が咲いて、桃が咲いて、そして桜が、みたいに徐々に春を感じていくような、そういう情緒はなくて、一気に暖かく(暑く)なるから花たちも一気にドバーッと咲
美味しくておしゃれでびっくり! の海藻スイーツ登場
日本人だけどシドニー育ち、オーストラリアのアンダー30の料理コンテストで優勝したとか、世界最高峰のレストラン「NOMA」出身のシェフが東京にオープンした「INUA」でスーシェフを務めていたとか、そのINUAでたった1年でミシュラン二つ星を獲得したとか、キムタクがフレンチのすごいシェフを演じて話題になったドラマ「グランメゾン東京」のかっこよくて美しい料理を舞台裏で作っていた人だとか。
石坂秀威シェ
クマニラバターとアンチョビのブルスケッタ
私が住んでいるのはイタリアの「クマニラの里」。
イタリアで4番目に大きな都市トリノの、中心街から車でほんの20分ほどの森の中。街から遠くないのに、猪が出たり、牛が放牧されていたりという長閑なところが気に入って、10年前に引っ越しました。住んでから知ったのが、この辺りは「クマニラの里」だということ。
3月後半から5月初旬頃にかけて、クマニラが一面、わーっと生えて緑色に埋まる。木漏れ日の間にびっし
そして私もコロナになった
3度目の春がやってきて感染者もどんどん減り始め、欧州ではイギリスやオランダがまず、完全にコロナ規制を解除し始めた。一方イタリアはかなり慎重派で、4月いっぱいは室内でのマスク使用義務やグリーンパス(ワクチン証明)の携帯義務などが続いていた。そんな状況と並行してウクライナで戦争が始まった。イタリアの人たちも、私自身も、頭は地続きのすぐそこにある戦争のことでいっぱいになり、コロナは頭の隅っこに押しやられ
もっとみるゼレンスキー大統領とイタリア
うまい。
こんな言葉が今適切かどうかわからない。でも、ウクライナのゼレンスキー大統領が、ここのところ欧米各国の議会に向けてビデオメッセージを送っている、その内容が、言葉の組み立てが、それぞれの国の事情、文化、歴史、国民性にピタリと照準が合っていて、本当にうまいと高い評価を得ている。
例えばアメリカ議会に向けてパールハーバーを思い出してください、と言ったのは、日本人には不愉快だったかもしれないけ
コロナな日々に希望が見え始めた冬の終わり、戦争が始まった。
ロシアがウクライナの侵攻を始めてから頭はそれでいっぱいで、他のことがうまく考えられない。毎日テレビとスマホに釘付けになって、ウクライナのことばかり考えてしまう。
そういえば今からちょうど2年前、イタリアは欧米で最初にロックダウンが始まり、毎日毎日1000人近くもの人がバタバタ亡くなっていた。一日中ニュースを見て、読んで、頭はそれでいっぱいになっていた。目は霞んで画面が読めなくなったりしていたっけ
みかちゃんのパッシート。 そして脳みそトロけるチョコレートとの マリアージュ。
浅草でワインバー「ヴィネリア・ピンコ・パッリーノ」をやっている浅井ミカちゃんは、とにかくすごい女だ。
「すごい」にはいろんな意味があるし、私が知っている彼女は、彼女の一部分でしかないんだと思うけど、私が彼女を「すごい」と思うのは、好き!やりたい、欲しい、と思ったモノ・コトにはぜんぜん躊躇しないでまっしぐら、どんな苦労も障害も、他人からの非難轟轟もなんのそので突っ走る。そんなパワーを持っているから
ついにワクチン義務化のイタリア
イタリアで、50歳以上の国民すべてにワクチン接種が義務化された。
一日の感染者数が20万人を超えてしまったけど、重症化する人、亡くなる人は、ワクチンがなかった頃よりもずっと少ない。20万人も感染者がいるのに死者は300人前後。
たとえば今日、1月12 日の感染者は196,224人、(検査数1,190,567)、死者は313 人。去年の同じ日 2021年1月12日は新規感染者14,242人、死者