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そして私もコロナになった

3度目の春がやってきて感染者もどんどん減り始め、欧州ではイギリスやオランダがまず、完全にコロナ規制を解除し始めた。一方イタリアはかなり慎重派で、4月いっぱいは室内でのマスク使用義務やグリーンパス(ワクチン証明)の携帯義務などが続いていた。そんな状況と並行してウクライナで戦争が始まった。イタリアの人たちも、私自身も、頭は地続きのすぐそこにある戦争のことでいっぱいになり、コロナは頭の隅っこに押しやられた。そして5月1日からは、ほとんどの場所では室内でもマスク着用義務が緩和されたイタリアで、ある日私はコロナに感染していた。

5月4日水曜日 
書かなければいけない原稿がいくつもあるのに、なんだかやる気が全く起きず、午後からソファに転がってずっとネトフリ三昧。ダメじゃん、明日は頑張ろう。ちょっと喉がイガイガするなあ。今思えば、これが発症前夜?

5月5日木曜日 
朝起きてみると熱が38度。翌日6日には、大学のためにアパート暮らしをしている娘が来る予定だったから、イタリアで一般的な解熱剤タキピリーナ(パラセタモール系)を飲んで熱を下げ、念の為薬局へ検査をしに行く。今のイタリアでは、薬局へ行けば15ユーロで抗原検査が受けられる。コロナの嵐が吹き荒れていた時は、予約を取るのも2週間先なんて言われ意味ないじゃん、というほど大変だったけど、今は朝電話してその日のうちにすぐできる。予約の時間に行くと、別室に案内されて薬剤師の先生がチャチャッと鼻の中に綿棒を入れてグリグリ。30秒で検査終了。15分以内に結果のメールが送られてくる。やっぱり陰性。

薬局からメールで送られてきた陰性結果


この2年半のパンデミック下で、何度かあれ、コロナ? ということがあって、何度か検査を受けたけれど、いつだって陰性だった。今回もどーせ違うだろうと思っていたら、やっぱりただのインフルだったんだ、とその時は思った。ちなみにイタリアではインフルエンザの検査は基本的にしない。熱が出て辛ければインフル、鼻風邪程度なら風邪、と各自勝手に言い分けている。

さて、ただのインフル(?)と分かっても、解熱剤の効果が切れると熱はまたどんどん上がる。夜には39度オーバーに。娘が電話で、最近コロナになって回復した人で、やっぱり似たような症状ーただ熱があるだけだけど、解熱剤で下げても下げても、また上がってくるーという人がいると脅してくる。
「1回目で陰性でも、2回目に陽性っていう人も多いみたいよ」とも。

熱があってだるいからグレース散歩はパス。じゃあいいよ、とペットボトルを齧るグレース。熱が下がってもコロナだったら当分公園には行けない。
退屈でいじけるグレースのおしり。

5月7日土曜日
朝起きて、買っておいた抗原検査キットで自分で検査をする。間違えてはいけないので、説明書を穴が開くほどよく読んで臨む。15分も立たないうちに線がジャーン! 2本現れた、つまりまさかの陽性。ついに私もコロナかあ、なんて、妙な達成感というか、変な気持ち。

じゃーん。2本線が陽性の印。

ホームドクターに連絡すべきだけど、土曜日なのでお休み。経験者の友人たちが、おすすめの薬など教えてくれるけど、喘息持ちの私は医者に聞いてみないと安易に飲むことができない。仕方がないので、医者の夫を持つ友達に電話をして指示を仰ぐ。タキピリーナ(解熱剤)飲んで寝てなさい、みんなが通る道だよ、とあっさり。もはやコロナなんて、そんなものなのね。

それにしてもどこでもらったんだろう? オミクロンになってからは感染者数は激増していて、イタリアでは今、毎日5万人前後。これは「減ってきている」数字。感染力強く、弱毒化が進んでいるということだと言われている。とにかく、あの人も、この人も、とコロナ感染者はもはや珍しいことじゃないので、どこでうつったのかはよくわからない。確かなことは、5月1日からイタリアでも室内でのマスク着用義務が解除になったこと。発症する数日前の月曜には料理のイベントをして、マスクなしで大勢の人と接したこと。その2日前の土曜日には友人宅でご飯を食べ、初めて会った人とも帰り際にはハグをして挨拶をしたこと。もちろんマスクなしで。そんなゆるさ、油断が原因なのは明らかだ。

最後に上がった39.6度でウイルスを焼き殺したのか? 陽性と分かってからは熱は38度台に収まってきた。私のコロナは熱と、ちょっと喉が痛いぐらいで、味覚嗅覚障害がない。味覚障害になると、治った後も長く続くというから、これは不幸中の幸い。料理の仕事には致命的だったもんね。

神様のような友達たちが差し入れてくれた買い物や手作りスープ。

その後、5月9日月曜日からは熱も平熱に。ホームドクターにようやく電話がつながり(もう治りかけているのに。笑)、薬は熱が下がったのなら抗炎症剤とビタミン剤を飲んでいればいいとのこと。ちょっと息具らしい感じがしますというと、じゃあパルスオキシメーターで酸素濃度を測って毎日知らせてね、と言われる。そして7日目に抗原検査をして陰性確認をすること、など指示される。

私と接触しないよう、差し入れは庭先に置いてもらい、後で私が取りに行く。

パルスオキシメーター、コロナ初期に買った方がいい!と噂になっていたけど結局買わずにいた。仕方なく薬局で買ってきてもらって測ってみると94-95ぐらい。やや低め? コロナは息苦しさを感じないまま呼吸困難に陥って、気がつくと手遅れになることがあると、第一波の頃報道されていたのをチラリと思い出す。とにかくちょっと動くととてもだるく息苦しい感じになるから、グレース散歩もしないで、ソファでゴロゴロしているばかりの日々。

7日目の金曜日
再度薬局に行って抗原検査をしたら、あっけなく陰性になった。治ったと思って検査をしてもなかなか陰性にならない、という話をあちこちで聞いていたので覚悟をしていたけど、あっさり無罪放免というわけだ。ワクチンをしていると、陰性に戻るのも早い、という話もあるらしい。危険を冒して(?)受けたワクチンだもの、それぐらいいいことがなきゃね。とはいえ、だるくてあまり出歩く気分にもなれない。まだ炎症が残っている感じ。

何度も検査に行くのは嫌だから、まず自宅で検査してから薬局へ。しあわせの一本ライン、陰性。

ワクチンと言えば、ワクチンをしているのにうつるのね、と何人もの人から言われた。そう、コロナはワクチンをしていてもうつるんです。それじゃあ役に立たないじゃないか!ほらみたことか!とアンチワクチンの人に言われそうだけど、ワクチンをしてもうつるし、うつしますよ、というのは最初から公に言われていたこと。ただ重症化しない、だから医療を圧迫しない、死者が減る、だからワクチンしてね、というのが各国政府の見解だった。

それにしてもワクチンしてても高熱が3日続いて、けっこう辛かった。医者に言わせれば、自宅療養で済む人はみんな軽症という分類だそうだけど。ワクチンしていなかったらもっと酷かったのかなあ?と考えると、やっぱりワクチンしていてよかったのか、それともワクチンしてもこんなに辛いじゃん、と考えるのか?

さて、陰性になって数日が経った今も、だるくて眠くて、1日の半分ぐらいしか機能していない私。これが恐るべしコロナ、なのかな?


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