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ワタシマチメソッド~自治会単位の地域包括ケアシステムを作る~

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20年前から構想している「地域での福祉システム」=地域包括ケアシステムについて、実践しながら見えてきた課題等を見ながら、自治会の中でいかに町で支えあえる仕組みを作れるかを検証して…
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#管理栄養士

第3章 「みやこや」をスタートさせてみた<機能訓練>

みやこやでは、栄養士である特色を活かし、「食事」「調理実習」に特化した機能訓練を行っています。

現在、みやこやでは、

1、デイサービス時の調理実習
2、短期集中型(C型)栄養指導
3、宅配弁当
4、子ども食堂

を行っていますが、1、2は機能訓練になります。

「調理」という動作を中心に書いてみます。

調理というのは、とても奥が深いです。

1)献立を順序だてて理解できるか
2)材料を購入で

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第2章 なぜみやこやをつくったのか_・地域包括、在宅支援という考え方そして課題③

第2章 なぜみやこやをつくったのか_・地域包括、在宅支援という考え方そして課題③

民間の施設の栄養士・指導員を経た後、事業団へ転職。
事業団・・・向陽の里(知的障がい者総合施設)、青島学園(児童養護施設)にて総務を経験。この時期に「事業団解体」「社会福祉基礎構造改革」「会計基準の転換」「介護保険」が一気になだれのようにやってきます。

さて、私は子どもを出産した後青島学園へ配属となりました。青島学園は児童養護施設になります。児童虐待他社会的な支援が必要となる子達の施設になります

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第1章 ようこそ「みやこや」へ_アウトカム



みやこやを中心とした自治会単位の地域包括ケアシステムを作るという構想のもと、進められたこのプロジェクトですが、立上げ時に「見える化」しておこうと「アウトカム」の図式を作りました。この図を元に約2年間運営をしているのですが、あと少しのロジックを完成させたらほぼ完成です。

丁度、去年より私自身が民生委員を始めたという事と、スタッフさんたちが自治会の役員であるため、ジワジワと自治会との連携もスター

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第1章 ようこそ「みやこや」へ_みやこやの紹介

第1章 ようこそ「みやこや」へ_みやこやの紹介

みやこやは、平成29年4月1日にオープンした地域密着型デイサービスです。

元々なぜ地域密着型デイサービスを作ろうと思ったのかというと、町づくりをして行く中で、この形が一番効率的だと思ったからです。

私は、数年前中間支援組織(市民活動センター)にいました。市民活動団体の支援だけでなく、市内全域の町づくりを調査するという事業を持っていたため北から南までの各エリアを見て周り現地の方と意見交換させても

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総合型事業とは

今回、みやこやでは、通所型、訪問型の短期集中型(C型)をすることになったのですが、では一体総合型とは何か?

厚労省HPより抜粋

主に、訪問型と総合型に分かれます。

自立支援を目的とした支援サービスになります。現在では地域包括センターのケアマネージャーがケアプランを作ります。サービス開始時には担当者会議を行い、それからスタートします。

↑ 厚労省のものを抜粋。この図は地域包括ケアシステムの勉

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ワタシマチメソッドの基本

ワタシマチメソッドの基本

ワタシマチメソッドの基本を先に書いておきます。

1.恒常的な居場所
2.口コミ力
3.コーディネート力

この3つがしっかりと揃っていることが一つの条件なのかもしれません。

地域包括ケアシステムと、上記の「基本」がどうリンクするの?

という疑問が沸いてくるかと思います。それは、これから順を追って書いてみます。

私が新しい地域包括ケアシステムの構築をしている話を発信してみると、県内外から町づ

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ワタシマチメソッドとは_その2

ワタシマチメソッドとは_その2

ワタシマチメソッドは何かということで、少し書き綴っています。

前置きが長くなると、おもしろくないので、今回で終えて次回より本題に入ります。

ワタシマチメソッドというのは、元々、自分の住む町を「施設」に見立てたとき、どういう支援ができるかという発送でスタートした構想なのですが、やってみると色々と幅が広がる。

一番最初は福祉の仕事をしました。栄養士と支援員です。その後市民活動をしていましたが、地

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「ワタシマチメソッド」とは

「ワタシマチメソッド」とは

ゆるふわな地域包括ケアシステムの仕組。

「ワタシマチメソッド」を順に公開していきます。

という事で、そもそも「ワタシマチメソッド」について分からない方が多いかと思いますので、少し書いてみようと思います。

高校時代から「在宅で福祉支援ができないか」といういわゆる「地域福祉」をライフテーマにしていたのですが、色々と仕事や活動をする中で行き着いたのが、「自分の住む町を大きな”施設”に見立てたら地域

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