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ワタシマチメソッド~自治会単位の地域包括ケアシステムを作る~

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20年前から構想している「地域での福祉システム」=地域包括ケアシステムについて、実践しながら見えてきた課題等を見ながら、自治会の中でいかに町で支えあえる仕組みを作れるかを検証して… もっと読む
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2019年8月の記事一覧

第3章 「みやこや」をスタートさせてみた<地域密着型デイ>

第3章 「みやこや」をスタートさせてみた<地域密着型デイ>

本日より、第3章です。
第2章までは、みやこやを作るに至った経緯などを書いてきましたが、今日より「みやこや」の実践を書いてみたいと思います。

地域密着型デイサービスというテーマで話すとすると、理想論の話よりもまず運営のお話をする方が現実的かと思いますので、この辺りを中心に書いてみたいと思います。

まず、地域密着型デイサービスについての課題を書くとすれば、どうしても社会全体が「入居」ありきでデイ

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第2章 なぜみやこやをつくったのか_さけられない貧困問題は、そのうち「じぶんごと」となる

ワタシマチメソッドに向けて、第2章「なぜみやこやを作ったのか」最後のテーマです。

第2章は、みやこやを作るに至るまでという内容で、社会背景や私自身の生い立ち、今の思いなどを書き綴ってきたのですが、最後にこの「貧困問題」は外せない問題です。

私は元々地域包括ケアシステムという言葉を使わず「地域福祉」という名称で20歳の頃から色々な事に取り組んできました。その中でぶつかる「壁」というものがあります

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第2章 なぜみやこやをつくったのか_町づくり・自治会の問題

数年前、私は中間支援組織である市民活動センター(宮崎市指定管理委託事業)のセンター長をしていたのですが、宮崎市は「地域コミュニティ活動交付金」というものがあり、その調査・分析、コーディネートをする事業がありました。

町づくりのど真ん中の事業になります。市内を区分けし、各エリアで町づくりに関する事業をするんです。予算が半端ない!エリアの世帯数に応じて予算が出るのですが、エリアによっては500万円前

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第2章 なぜみやこやをつくったのか_ボランティア体質でいいのか③

第2章 なぜみやこやをつくったのか_ボランティア体質でいいのか③

町づくりをボランティアに委ねるのはいいことなのか。
今回は人口の問題と絡めて書いてみます。

人口の増減について「自然増減(出生、死亡)」「社会増減(転入、転出)」というのがあります。

地域創生という言葉を知っていますか?
「地方創生HP」
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/

地方創生(ちほうそうせい)とは、第2次安倍政権で掲げられた、東京一極集

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第2章 なぜみやこやをつくったのか_ボランティア体質でいいのか②

前回、支援やサービスにおいて、ボランティアを活用することに対しての危険性や疑問について書きましたが、今回はボランティア依存体質でいくことの限界について書いて見ます。

前回も書きましたが、私は、町づくりや様々な支援をボランティアに委ねることに対しては、昔から疑問を持っています。

理由は、

1.支援は労働。本人の意識付けと身を守るためにも、然るべき「対価」「保障」をつけなければならない
2.ボラ

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第2章
なぜみやこやをつくったのか_ボランティア体質でいいのか①

第2章 なぜみやこやをつくったのか_ボランティア体質でいいのか①

町づくりや様々な支援をボランティアに委ねることに対しては、私は昔から疑問を持っています。

理由は、

1.支援は労働。本人の意識付けと身を守るためにも、然るべき「対価」「保障」をつけなければならない
2.ボランティア人口の減少。ボランティア活動の内容の変化。

中間支援を行っていたとき、ある介護施設についてクレームが来ました。

「傾聴ボランティアで行ったはずなのに、庭の剪定や片付け、利用者の介

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第2章 なぜみやこやをつくったのか_・地域包括、在宅支援という考え方そして課題③

第2章 なぜみやこやをつくったのか_・地域包括、在宅支援という考え方そして課題③

民間の施設の栄養士・指導員を経た後、事業団へ転職。
事業団・・・向陽の里(知的障がい者総合施設)、青島学園(児童養護施設)にて総務を経験。この時期に「事業団解体」「社会福祉基礎構造改革」「会計基準の転換」「介護保険」が一気になだれのようにやってきます。

さて、私は子どもを出産した後青島学園へ配属となりました。青島学園は児童養護施設になります。児童虐待他社会的な支援が必要となる子達の施設になります

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