宮川壮輔

デジタル拡販と知財を融合させて最速で10億円企業を創る製造業専門の知財拡販コンサルタン…

宮川壮輔

デジタル拡販と知財を融合させて最速で10億円企業を創る製造業専門の知財拡販コンサルタント。10年にわたる事業再生コンサル&弁理士として、売上2〜3億円の足踏み状態から製造業のV字回復をサポートしてきました。デジタル拡販と知財を武器に中小製造業を最強製造業に作り変えます。

最近の記事

「知財推進計画2022」の決定

さて、先日、知的財産戦略本部によって、「知的財産推進計画2022」が決定されました。 サブタイトルは、次のとおり。 「 意欲ある個人・プレイヤーが社会の知財・無形資産をフル活用できる経済社会への変革 」 活用に重きをおいて、活用できる環境を整えようとしてますね。 日本は、世界でのイノベーションランキングが大幅に下がり、現在、13位となっています。 2007年、日本は4位でした。 ちなみに、WIPOによるイノベーションランキングは以下のとおりです。 ●1位:スイス ●

    • 新たに導入された秘密特許の制度とは?

      先日、5/11にある法案が可決されました。 それは、 「 経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保の推進に関する法律案 」 というものです。 「経済安全保障推進法」ですね。 この中で、知財に関する規律が盛り込まれました。 それが、特許出願の非公開に関する制度です。 秘密特許なんて言われたりします。 特許って、出願されると、原則1年半で強制的に公開されるんですよね。 それが、一部の出願については、非公開とする、というもの。 このようなものが対象です。 「

      • 中小製造業の新たな資金調達=事業成長担保とは?

        政府は、新しい資本主義の一環として借入に関する新たな法律の制定を検討しています。 どんな法律かっていうと、担保をより広く認めようとするもの。 今までは、金融機関から借り入れするとき、土地や建物といった不動産を担保にするのが一般的でしたよね。 でも、不動産担保だけでは限界があるので、新たに無形資産も含めた事業全体を担保として認めようじゃないか、というものです。 これら有形資産と無形資産を組み合わせた事業資産全体を「事業成長担保」 といいます。 新法では、金融機関が「事

        • 中小製造業のクラウドファンディングの活用

          最近は、クラウドファンディングが広がってきましたね。 特に、コロナの影響により、飲食店や宿泊施設の応援とか、コロナグッズ開発などのように、応援・創造の意識が高まって、プロジェクト件数が急増しました。 ここ最近は、コロナ過剰対応が落ちついて生活の正常化の兆しが見え始めたため、ちょっと落ちついてきたようです。 例えば、Makuakeの2022年9月期の純利益は、前期比74%減の6,500万円になる見通し。 これは、急成長の反動なので、ある程度はしょうがないでしょう。 そのM

        「知財推進計画2022」の決定

          オンラインツールの今後の成長軌道!

          ZOOMが、2022年の2~4月期決算を発表しましたね。 売上高は、前年同期比12%増の約1,370億円。 12%増ってスゴイですが、実は、伸び率で見ると、19年の上場以降で最低の数字。 ついに、伸び悩んできた感じですね。 コロナ後の正常化の影響やウクライナ侵攻の影響ですかね。 純利益は、予想を上回り、約145億円。 でも、実はこれも、前年同期比で50%減。 さらに、時価総額は、コロナ禍の20年10月のピーク時に比べて約8割減少して、コロナ前の20年2月の水準に戻りま

          オンラインツールの今後の成長軌道!

          中小製造業は「ものづくり補助金」も検討しよう!

          先日、ものづくり補助金の11次の公募が開始されました。 https://portal.monodukuri-hojo.jp/index.html 通常枠で、補助上限は以下のとおりです。 従業員数で別れます。 ●5人以下:750万円 ●20人以下:1,000万円 ●21人以上:1,250万円 補助率は1/2、小規模事業者で2/3。 この辺は、前回10次のときと、同じですね。 なお、今回の締め切りは、8/18までですね。 今から着手しても全然間に合います。 実は、一

          中小製造業は「ものづくり補助金」も検討しよう!

          ものづくり中小製造業は情報発信力を磨こう

          ものづくり中小製造業は、情報を発信する意識が弱いのが一般的ですが、関西で「地域一体型オープンファクトリー」の動きが広がっています。 地域でまとまって、工場見学会などのイベントを開いてるんですね。 2019年には、3件ほどだったのが、2022年には、10件と大きく増える 見込みだそうです。 例えば、大阪の「FactorISM(ファクトリズム)」 https://factorism.jp/ いろんな町工場が集まって、情報発信してますね。 ワークショップなどのイベントから

          ものづくり中小製造業は情報発信力を磨こう

          中小製造業が改正個人情報保護法で注意すべきポイントとは?

          今年2022年の4月1日に、改正個人情報保護法が施行されました。 施行されたということは、現時点で既に規定の対象になっているということですね。 しかし、実際のところ、改正個人情報保護法について理解している企業は、そんなに多くはないはず。 今回の改正を踏まえて、中小製造業が注意すべきポイントについて整理してみましょう。 まずは、現状から改善対応に至るまでの思考プロセスを認識してください。 以下のとおりです。 (1)何情報に該当するかの判断 (2)どのような規定になってい

          中小製造業が改正個人情報保護法で注意すべきポイントとは?

          中小製造業の営業DXについて

          大塚商会が、AIを活用した営業サポートシステムを導入して成果を出しているそうですね。 営業マンが、日報を入力して、上司は、アドバイスを入力する。 それを商談データとしてAIに学習させると、AIが受注確度の高い訪問先を 各営業マンの空きスケジュールに自動入力する。 さらに、上司のアドバイスデータから、自動でアドバイスするそうです。 結果はどうなったか。 全社の商談件数が2.3倍に増加。 受注成功の比率は5%上昇。 システム導入当初は、AIが提案する訪問先に訪問するのは6

          中小製造業の営業DXについて

          中小製造業が「認知」感を鍛える事例~メルカリ~

          メルカリが、クリーニングの白洋舍と組んで新たな実証実験を始めましたね。 https://about.mercari.com/press/news/articles/20220315_hakuyosha_mercaristation/ 白洋舍の東京3店舗で、以下の実験をするそうです。 ・メルカリアプリの使い方などを教えるサポートスタッフを配置 ・メルカリ配送用の梱包資材の販売 ・商品を発送できる「メルカリポスト」の設置 メルカリとクリーニングとの親和性に目を付けた実験で

          中小製造業が「認知」感を鍛える事例~メルカリ~

          中小製造業にとっての量子コンピュータとは?

          先日、日本政府が、量子技術に関する新たな戦略案を公表しましたね。 2022年度中に、初の国産量子コンピュータを整備する目標を示しました。 量子技術は、これから非常に重要になってきますね。 現在、量子コンピュータといえば、やはり米国が圧倒的。 Googleは、2019年に「量子超越」というブレークスルーを一番乗りで果たしました。 2029年には、量子コンピュータを完成させるとしています。 米国の国家レベルとしても、2019年からの5年間で13億ドルを投資するとし、2021

          中小製造業にとっての量子コンピュータとは?

          中小製造業のプラスサービス化

          製造業が、製品の販売だけでなく、サービスを併せて提供する例がありますね。 以前の典型的な成功事例としては、ハードウェアのiPodと、ソフト・サービスであるiTunesによる音楽提供がありました。 アップルの大成功例です。 最近、ミズノがシューズの販促のため、歩き方診断サービスを開始。 測定装置で立ち姿勢や歩き方を撮影・計測して、歩き方のタイプを判別するそうです。 そして、タイプ別に靴のスペックを決めて、歩行の快適性を向上させるということですね。 これによって、中高年の

          中小製造業のプラスサービス化

          電気自動車の新たな売り方とは?-日産の事例

          今年くらいから、日本メーカーの電気自動車が販売され始めますね。 今は、各メーカーによる予約注文競争となっています。 中小製造業は、EVを通じた製品の売り方を参考にした方が良いですね。 今回は、日産の紹介。 日産の新型EVは、「アリア」。 日産は、このアリアの販売にあたって、デジタルマーケティングを強化しています。 まずは、予約限定モデルとしてアリアリミテッドの予約を受け始めて、 2021年11月時点で約6,800台の予約受注となっています。 車両本体価格が660万~

          電気自動車の新たな売り方とは?-日産の事例

          中小製造業にとってのデジタル化とは?

          日本人の得意技と言えば、もの作りとか、ものの改善・改良ですよね。 つまり、物理空間における創造・改善・改良です。 しかし、DXとかAIとか、これだけデジタル技術が進化してくると、デジタル無しで考えるのはもはや限界があります。 やはり、これからはデジタル技術を本気で導入すべきです。 ただし、単に米国流のデジタル技術を再現するのではなく、日本流にアレンジして組み込みたい。 ドラッカーは、日本が成功した理由として、こう言ってます。 「日本は、明治維新で西洋化を試みなかった

          中小製造業にとってのデジタル化とは?

          電気自動車の新たな売り方とは?-トヨタの事例

          最近は、EVの競争が激化してますね。 EV自体にも興味はありますが、自動車としての新たな売り方にも着目して欲しいところです。 例えば、トヨタ。 今年半ばに、初の量産EVを販売する予定です。 トヨタといえば、ディーラーを通して販売する、というのが従来の売り方ですよね。 今回、どのように販売するのでしょうか。 実は、サブスクリプションなんです。 トヨタは、以前から、自動車のサブスクサービスを提供しています。 こちらです。 ●KINTO https://kinto-j

          電気自動車の新たな売り方とは?-トヨタの事例

          中小製造業にとってのネーミングの事例

          農業でも魅せ方を工夫してがんばってるところがあります。 ここです。 ●曽我農園 https://sogafarm.jp/ HPを見ても、普通の農園のサイトとは魅せ方の気合いが違いますね。 この農園の社長は、コロナ禍を機に、本格的にTwitterを始めました。 そして、1部が黒く変色したトマトを「闇落ちトマト」と名付けてTwitterに投稿したところ、爆発的に拡散されて、さらにテレビや新聞、その他メディアに取り上げられることにより大人気になりました。 https:

          中小製造業にとってのネーミングの事例