見出し画像

中小製造業にとってのデジタル化とは?

日本人の得意技と言えば、もの作りとか、ものの改善・改良ですよね。

つまり、物理空間における創造・改善・改良です。

しかし、DXとかAIとか、これだけデジタル技術が進化してくると、デジタル無しで考えるのはもはや限界があります。

やはり、これからはデジタル技術を本気で導入すべきです。
ただし、単に米国流のデジタル技術を再現するのではなく、日本流にアレンジして組み込みたい。

ドラッカーは、日本が成功した理由として、こう言ってます。

「日本は、明治維新で西洋化を試みなかった。
 日本が行ったのは西洋の日本化だった。」

つまり、デジタル技術を日本の得意分野にアレンジして組み込むということであり、それは「デジタルの日本化」ということです。

例えば、今、介護の分野では、深刻な人手不足を背景にして、いろんなデータを収集・分析して最先端介護の準備を進めています。

AI技術を利用するとなると、必要なのは、大量のデータです。
例えば、EVの自動運転を可能にするのは、実際に道路を走ったデータをいかに大量に収集できるかがカギを握っていますよね。
今は、自動車の自動運転走行データの収集は、米国が圧倒しています。

しかし、介護の分野では、日本は、GAFAに負けません。
高齢者の身体データをこれだけ多く収集できる国は、他にはありません。

また、中小製造業の事例でいうと、職人の技をデータ化する企業がありますね。

染色加工の(株)艶金という会社。
https://www.tsuyakin.co.jp/

高級ブランドを顧客に持つこの会社にとって、色味は生命線であって、品質検査には独自のノウハウがあります。
この判断には、熟練が必要であり、身に付けるのに10~20年かかるそうです。

艶金は、品質検査で過去2,000件分の熟練社員のノウハウを分析して、AIが若手を指導するシステムを開発しました。
これによって、技能伝承を進め、検査時間の短縮や品質の向上を図ることができますね。

このような独自の資産を持っている中小製造業は日本にたくさんあります。

これからの中小製造業は、少しずつでもデジタル技術を取り入れていくべきです。

そのための第一歩として、デジタルに不慣れな中小製造業は、WEBにより売上を上げる、というところから取り組むことをオススメします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?