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電気自動車の新たな売り方とは?-日産の事例

今年くらいから、日本メーカーの電気自動車が販売され始めますね。
今は、各メーカーによる予約注文競争となっています。

中小製造業は、EVを通じた製品の売り方を参考にした方が良いですね。

今回は、日産の紹介。

日産の新型EVは、「アリア」。
日産は、このアリアの販売にあたって、デジタルマーケティングを強化しています。

まずは、予約限定モデルとしてアリアリミテッドの予約を受け始めて、
2021年11月時点で約6,800台の予約受注となっています。

車両本体価格が660万~790万円なので、高価格にしては好調です。

日産が力を入れているのは、まずはWEBですね。

会員サイト「CLUB ARIYA」を起ち上げています。

https://www2.nissan.co.jp/SP/ARIYA/CLUBARIYA/


こちらで会員登録してもらって、いろんな機能をWEB上で提供しています。

例えば、VIRTUAL ARYIA。
これは、EVを3Dで内装や外観などを確認できる機能です。
もちろん、色の変更なども一瞬。
さらに気合いが感じられるのは、3Dのアリアに乗って、バーチャル試乗体験ができる点。

若干重たくて、UIがやや分かりにくい感がありますが、見ていてなかなか
おもしろいです。

このようなVIRTUAL ARYIA経由で予約注文を完了した割合は、予約注文サイトに直接訪れた人の約3倍ということです。

それから、アリアコンシェルジュ。
これは、ユーザーの疑問についてチャットなどで案内する機能です。

まあ、チャットによる案内というのはよく見る機能ですが、質問の選択肢などに、画像があるので、非常に分かり易いですね。
好印象です。

ただ、EVというとまだまだ高価ですから、なかなかアマゾンのように、ポチッとクリックするだけで購入する人は少ないでしょう。

そこで重要なのが、オフライン施策ですね。
その中でも、試乗体験が効果的であろう、という仮説が立てられますよね。

日産は、WEBからディーラーに案内するだけでなく、体験型の「売らない店」も用意しています。

「HELLO NISSAN」プログラムです。
https://www.nissan.co.jp/EVENT/HELLONISSAN/


ちなみに、トヨタは、サブスクにしたり、割り勘OKにしたりして、試乗の機会を増やしています。

EVの売り方としては、認知から試乗の機会にどう?げていくかが重要なポイントになりそうですね。

日産のEVの売り方を見ると、WEBによる情報発信や案内を丁寧に行うとともに、オフラインの店舗を活用するという、わりと王道路線ですね。

今後の展開を楽しみにしたい。

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