マガジンのカバー画像

クロネコ谷の日々

190
庭の仕事と猫、時々ものつくりの備忘録。丘陵地にある古い家にて。 2020年6月はじまりから2023年2月
運営しているクリエイター

2020年11月の記事一覧

(129)デタラメの系譜

(129)デタラメの系譜

庭仕事していたらお隣の方から庭で作られた人参をいただいた。立派なニンジン!お上手ですねえと感心してしまった。

庭で集めた枯れ草でおもいきって大きく束ねて吊るしたり立てかけたりし、リース型は難しいけれど大きくまとめるのは割合簡単で家のあちこちに置いておく。干してそのままより小ざっぱりして気分がいい。

午前中に届いたエッチングのプレス機について調べていたら何かが違う、おかしいなと感じていたが刷り板

もっとみる
(128)枯葉色の深まる日々

(128)枯葉色の深まる日々

年明けになると言われていたが次の火曜日にと連絡があり、植木屋さんが楠を小ざっぱりと剪定して行った。ちょっと変わった人で自分のことを家主の〇〇さんから依頼された植木屋さんですと言って、私も植木屋さんと呼べばすむけれど普通は名乗るよなと気になりながら、彼はささっと仕事をして帰って行った。楠は6メートル程に成長してて、切り株から6年でこんなに大きくなったの!?と驚かれた。太い枝をいくつか置いて行ってもら

もっとみる
(127)霜月小春日和

(127)霜月小春日和

ひょうたん池の側の草叢に踏み入れた時に何かが足元から横っとびに跳ねた。アッと思ったらまたぴょんと跳ね、その次のジャンプでひょうたん池にちゃぽんと入った。土色の蛙だった。小春日和とはいえ11月だし、庭で蛙を見たのも初めてのことで驚いた。蛙はすぐに池から這い出て落ち葉の中を去っていったが、はやく寝なさいねと見送りながら心配した。

しばらく前から昔のようにブリッジ(床から持ち上げる方)がまた出来るよう

もっとみる
(126)枯れ草集め

(126)枯れ草集め

すこし肌寒い気候は庭仕事にはぴったりで、カサカサ音を立てる枯れ葉は楽しくて何時間でもしていたくなる。アヤメはあんなに沢山花を摘んだのにカラカラと音を立てる実もまた沢山できていた。増えすぎのアヤメをシャベルで掘り上げて地面から剥がしていたら、下から水仙の芽の伸びた球根か出てきた。今年水仙の花か少なかったのは気候のせいだけでもなくて、アヤメに押さえつけられていたからのようだった。クロネコ谷はアヤメ好み

もっとみる
(125)森のパン屋

(125)森のパン屋

とっても久しぶりに人と会っておしゃべりをしたら気分が違う。やっぱり人は人と会って話すのは自然なことで必要なのかなと思う。友人は高校生の頃からあまり変わっていなくて、でも話す内容はやっぱりいいオトナでいい感じに年を重ねてて嬉しかった。うららかな秋の公園を歩いて辿り着いたところにあるチクテは、公団の一階にあって人が並んでいたけれど静かな佇まいで森の中のパン屋のような気にさせるところだった。近くにあった

もっとみる
(124)秋の短さと手づくりブラウス

(124)秋の短さと手づくりブラウス

日が昇りお日様がキラキラしていいお天気だなあと幸せを感じている間に、あっという間に陽が沈む。秋の日はほんとうに短い。そういえばと茶の木を見に行くとやっぱり花が咲いていた。小菊と一緒にお茶にしてみる。生葉や花に湯を注いだお茶はスッキリした味わいなのにカフェインかカテキンかが強いようで、空きっ腹だと胃にくるので、お湯の温度を下げるか他にも何か混ぜるといいような気がするが何がいいのだろう? 頭がクリアに

もっとみる
(123)子供の時から変わらない

(123)子供の時から変わらない

露地植えのミニトマトの苗が一株だけ元気なので放っていたら、赤くならず緑色のままのトマトがいくつもなっていた。せっかくなのでピクルスにしようと摘んだ。外国のレシピにはグリーントマトのジャムやピクルス、チャッネなど普通に見かけるけれど、日本でグリーントマトを使うのは聞いたことがない。日本人好みじゃないのかなと思う。

カタツムリが寒くなって殻に閉じこもってしまうので心配になり、工具箱のようなか蓋付きの

もっとみる
(122)11月になったね

(122)11月になったね

朝夕の気温がカクンと下がって冬の訪れを感じる。このところ庭仕事は木の剪定を重点的にしているが、大きく育った桑の木の枝は硬くて力を込めて切ると短時間でもエネルギーを消費するから、始まる前に食べて終わるとまたオヤツを食べて、オヤツがあっという間になくなってしまう。しかもフルーツやナッツを使ったお菓子が食べたくてまるでリスのよう。野性がのこっているなぁと思う。

小鳥の声が聞こえてふとみると枝を落として

もっとみる