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ウクライナ戦争から見る世界の動き

世界が大きく動いています。

私たちは、世界の中で、グルーバルマイノリティーになっています。残念ながらグローバルマジョリティーは、グローバルサウスであり、BRICS加盟国のようです。

私たち日本人は、自分たちの未来を見ようとしているでしょうか。

バブルが崩壊して以降、元気のなくなった日本人は、世界から見ると、時が止まったように見えるのではないでしょうか。30年間眠った日本。気が付けば、世界の国々は先に進んでいます。未来を見据えていると言えるでしょう。

2022年2月にロシアがウクライナに特別軍事作戦を開始した際に、日本の岸田首相は以下のように発言しています。

ロシアに対する一連の措置、これはウクライナの主権および領土の一体性を侵害し、国際法に違反するもので決して認められるものではない。強く非難する。

2022年2月23日日経新聞

一方、プーチン大統領は、ウクライナの占領が目的ではなく、ネオナチの排除が必要であると述べ、さらに、以下のように述べています。

ドンバスの人民共和国はロシアに助けを求めてきた。

これを受け、国連憲章第7章51条と、ロシア安全保障会議の承認に基づき、また、本年2月22日に連邦議会が批准した、ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国との友好および協力に関する条約を履行するため、特別な軍事作戦を実施する決定を下した。

この当時、日本人の中には「ナチス?」「ネオナチ?」と、プーチン大統領の言葉の意味を分かった人は少なかったでしょう。ナチスがいるなどと、「プーチンは何を頭がおかしなことを言っているのか?」と。

しかし、実際にはウクライナには「ネオナチ」がいて、ドンバス地方の人々を虐殺とも呼べる攻撃をしていた。そして、そのネオナチの存在を米国も欧州も、もちろん知っていました。なぜなら、欧米が支援していたからです。

さらに、ロシアが実行に移した特別軍事作戦は、2014年から続く紛争に関わっているとも当初からプーチン大統領は話していました。しかし、日本では「そんなものは本当にあるのか?」「プーチンのこじつけだ」などの報道が多くありました。

しかし、これも事実だったことが徐々に報道されていきました。そして、ドンバス地方での軍事衝突はは2014年以前からありました。そのため、この軍事衝突を止めるためにロシア、ウクライナ、ドイツ、フランスでミンスク合意なる協定が結ばれました。

しかし、ミンスク1、ミンスク2共に守られることはありませんでした。これは、最初から守る気のない協定であり、そこに参加した当時のドイツ首相のメルケル、フランス大統領のオランド、ともに「最初から協定は守るつもりはなく、ウクライナを強くするための時間を作るための工作だった」ことを語っています。

さらに、ウクライナのゼレンスキー大統領は英雄で、正義のために戦っているという演出に日本人は騙されました。そうでなければ、米国にとっては都合が悪いのです。ウクライナの要人とゼレンスキー大統領の汚職は世界に示されました。

日本人がロシアは「悪」、プーチンは「悪魔」と考えている間に世界は動いています。西アフリカでは、ロシアが支持され、フランスや米国は追い出されました。

バイデン政権は、正義を吹聴しますが、その闇の部分が露呈しました。ロシアとドイツを結ぶ天然ガスのパイプラインであるノルドストリームが爆破されました。当初は「ロシアの仕業」と世界が報道し、日本もそう報道していることが多かったように思います。しかし、ノルドストリーム爆破は、米国の仕業と米国内部からスクープされました。米国の伝説のジャーナリストと呼ばれるシーモア・ハーシュ氏が自身のブログで公開し、世界中が知るところとなったのです。ただ、日本ではどこまで報道されたかは不明です。

米国および西側の国々はロシアを経済制裁しました。これで、ロシアは終わりだと報道が相次ぎました。しかし、現実は違いました。ロシア経済は制裁で破壊されるどころか、強くなり、逆にロシアから安価な天然ガスや原油を輸入していた欧州は経済が落ち込む事態となりました。

さらに、BRICSは加盟国を増やし、存在感を増しています。2024年1月からはイラン、エジプト、エチオピア、サウジアラビア、UAE、アルゼンチンが加盟します。(アルゼンチンは新大統領は加盟しない方針も出している)

さらに、ナイジェリアやインドネシアなど、人口が多く、新興経済国も加盟を希望しており、BRICSはさらに拡大の様相を呈しています。来年のBRICSの議長国はロシアです。プーチン大統領の主導で物事が動きそうです。

中東でも親ロシアが広がり、プーチン大統領の訪問を歓迎しています。

また、米国を支えてきたドル基軸体制は風前の灯となってきました。原油の決済をドルで行うという米ドルの強さの源泉を作ったキッシンジャーが亡くなり、中東はドル以外の通貨で原油の決済を行う動きが出ています。脱ドルの動きが加速しているようです。

そして、西側の報道機関は、常にウクライナ優勢を報道し、日本の報道機関もそれに従ってきましたが、とうとう、現実を隠し切れなくなってきました。ゼレンスキー大統領はカリスマから転落しました。もはや、ウクライナに残された道は降伏しかないのではないでしょうか。

とうとう、米国でもウクライナ支援の予算が通らなくなってきました。米国のウクライナ支援の終了は、ウクライナ戦争の終結であり、ウクライナの降伏となります。それはつまり、代理戦争を仕掛けた米国の負けです。

私たちが今、目にしているのは、2022年3月から始まったロシアの特別軍事作戦が終わろうとしているところです。しかし、それは、西側が思っていたのとは違い、ロシアが勝利し、そして、米国および欧州が疲弊した姿です。

その間、ロシアだけではなく、グローバルサウス、BRICSは世界のマジョリティーとなり、G7は世界のマイノリティーとなってしまいました。

そろそろ、本気で世界を見つめなければ、日本はこのまま世界から忘れ去られ、かつては経済大国だったのに・・・と言われるかもしれません。

私は、これからは世界で人口増加がなくなり、生産量を増やすことではなく、質が問われる時代だと思っています。そして、その時代は質の高い仕事ができる日本と日本人の時代だとも思います。

しかし、もう本気で自分の目で世界を見つめなければ間に合わない時が迫ってきました。

目覚めよう日本人。

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