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想い出を巡る

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私の追憶の記録。
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2020年1月の記事一覧

わがルーティンの記。

わがルーティンの記。

髪を切りに行った大学生の次男坊が帰ってきて、

「今日の美容師さんな、一回ずつハサミとクシを
カチャンカチャンとリズミカルに当てんねんな。
あれ、おかんが前言うとったヤツやんな」

と話しかけてきた。

おかんが前言うとったやつというのは、

私も大きなパンやスピードのいるもの、気合のいるものを切るときに
包丁の刃先をコンコンっと二回まな板に当てるのだ。
無意識に昔から。

おそらく調理師時代から

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疑われる母。

疑われる母。

私のテンションは高めである。
自分で言うのもナニだが仕事はデキる方だと思う。
ワンオペ育児で鍛えられた作業効率と思考回路は
まあ、普通の主婦よりテキパキとしていると思う。

昔からそうだったのか浪速の風がそうさせたのか
それ、わからんけどとにかくテンションが高い。

まぁ
「おもしろきこともなき世をおもしろく、
すみなしものは心なりけり」と高杉晋作先生も言っておられるし心ひとつで変わるよっていう意

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歳って流れるように取るものだ。

歳って流れるように取るものだ。

次男が成人式を迎える。

2000年問題で沸いた、
1999年の11月に生まれあれから20年経った。

私と夫が出逢ったのは21歳の時なので、
息子たちの彼女との初々しくも可愛らしい
やり取りを見ていると、
「私たちもあんなだったんだけどなぁ…」
としみじみと思う。

若い頃、森高千里の「わたしがオバさんになっても」がカラオケの定番だった。
これを歌うと盛り上がった。

ところがだ、
「私もオバさ

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私の死生観について。

私の死生観について。

小さな頃から1番性格が似ている…と言われていた
叔母がいた。

人の面倒見がよく、料理が上手く、優しく
お坊さんの読経の後ろで笑わせてくる。
笑わないようにするのに下を向き耐えなければいけない。見つからないように「やめて」というジェスチャーをすると声を出さずにひひひと笑う。
いたずらの好きな叔母だった。

叔母と私は母性の蟹座で7月生まれ。
誕生日は1日違い。

叔母は
「姪の産んだ子は可愛い」と

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夏の夜のコール&レスポンス

夏の夜のコール&レスポンス

わが家は大阪でよく見るタイプの一斉分譲。
一戸建てとはいえ隣と裏が密着しているタイプの庭なし住宅。

最近、謎の「ぼーーー」という音が近所からする。

私は密かに「螺貝(ほらがい)」にハマってる人がいるのではないかと踏んでいる。
きっと山伏が住んでいる。

はじめは「オーボエか?」とか「ハーモニカ?」とか思ったけど、音階がない。
いつも同じ「ぼーーー」なのだ。

そんなわけで密集住宅
夏の夜はみん

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おお!虱やがな。

おお!虱やがな。

虱ってなんて読むかわかります?

シラミです。サラミちゃいます。

おそらく子どものいない方や流行した地区ではない方は絶滅していると思っているでしょうが、
この現代ニッポンにまだ生息して繁殖しています。

時遡ること16年前、お兄は小学1年生。
可愛さあまってお兄の頭を撫でた時、
お尻の三角の虫が髪の毛から飛び出てきた。

びびびびっくりした‼️

ナニコレ?ナニコレ?なんなのコレ?
頭から尻三角

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伝承する味

伝承する味

お正月だ。

わが家はお正月も仕事の夫だが、
餅を食わねば新年は迎えられねぇ!

一応、新年らしいことをする。

元旦は朝からお祝いするし、
夜には蟹だ。

2日はすき焼きと決まっている。
決めておくと楽だから決めている。

幼き頃、お正月といえば年末から父方の祖父母の家に行きお餅をついて作ったり、新年のお祝いをする

お陰で餅を丸める速さと美しさはなかなかなものだ誰にも自慢できない特技だが。

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