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これからは介護の仕事もフリーでやる時代。

介護の仕事もこれからはフリーでやる時代になる、というお話を以前にしました。

もう少しこの話を掘り下げて、介護を受ける側の事情と介護をする側の事情について、私が現場の仕事を通して、なぜ介護のフリーランス化が進むと考えているのかについて、レポートしてみます。

施設一辺倒ではなくなってきた高齢者の生活スタイル

①元気なお年寄り、②まあまあ元気なお年寄り、③結構ギリギリなお年寄り。
自宅で生活している高齢者の中でもさまざまな健康状態の人がいます。

①元気なお年寄り
元気で完全に自活しているお年寄りでも、家の掃除や買い物まですべてできる人は少数派です。
このような人は、たまにヘルパーさんに来てもらって家の掃除片付けをやってもらったり、自分では買いに行けない買い物をしてもらったり。
そんなちょっとしたサービスが必要な人もいます。

②まあまあ元気なお年寄り
また、まあまあ元気で自分の身の回りのことはできるんだけど、ご飯の支度や家でお風呂に一人で入るのは不安。あるいは家のお風呂は古いから一人で入るのが大変。そんな感じで入浴サービスや料理の支援だけ手伝ってほしい。
というような人もいます。

③結構ギリギリなお年寄り
デイサービスを利用しているお年寄りの中には、もう自宅の生活はかなり難しいよね、というタイプの人もいます。
介護する人が自宅にいる場合はまだいいのですが、かなりギリギリな状態だけれど、日中はデイサービス、夕方から夜にかけてはヘルパーさん、夜間は1人。(え?大丈夫かしら?)という人も実際にはいます。
たとえば、デイサービスでは入浴時の着換えすら一人ではまったく着換えできないような人が、自宅で一人暮らしだったりするわけです。

このように、都会では、高齢者の子どもたちもそれぞれ遠方に暮らしているし、子どもたちの家も狭くて一緒には暮らせないし、かといって施設に入れるのもまだ迷う。
そんな人たちもたくさんいます。
お年より自身も、できるだけ自宅で過ごしたい、施設には入りたくない、息子、娘と一緒に暮らすのも気を遣うからいやだ、そういう人もいます。

***
前提の話が長くなりましたが、そういった様々なケースに対応する形で、高齢者のサービスは都会を中心に様々に展開され始めています。
その一つとして、自宅での生活支援や介護サービスが増えているのです。

介護する側として、フリーランスがいいと思う点とは?

私もそういった介護のマッチングアプリに登録し、来月から実際に働き始める予定です。
今まではフリーランスの仕事と言っても、施設での仕事がほとんどだったのですが、今後は個人宅での仕事も増やしていくつもりなので、よりフリーランス感が強くなってくるなと感じています。

施設での仕事となると、施設にいる人全員を対象とした仕事になるため、顔を名前を一致させるだけでも大変です。
その点、個人宅での仕事となると、一人の対象者の方とじっくり関わることができます。
個人的には、より人間的な関りをもった仕事の方が自分には合っていると思うし、時代の流れとしても、画一的な介護ケアよりも、個別により自由度の高いサービスができる仕組みの方がニーズが増えてくるのではないかと思っています。

働く側としても、多くのルールやマニュアルがある施設だと窮屈だと感じている人もいるのではないでしょうか?
正社員で安定していたとしても、その反面シフトで365日縛られ、自由に休みもとれず、毎日同じ仕事をすることに疲れていく。
それよりも、自分の好きな時間に仕事を組み込んで、働く時はまとめて働いて休みもまとめてとる、自分があっているなと思う仕事や対象者に絞って仕事をする、などできる方がより仕事が続けやすいのではないでしょうか?

***
高齢者の介護が多くの人にとって他人事ではなくなってきた日本において、常に現場で働いている目線から、今後も気づきをレポートしていきたいと思います。

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