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お地蔵さんとポテトチップス


2024年8月24日(土)

ツクツクボウシの鳴き声が目立つようになった。
晩夏。
ゆるやかに秋へと。

そして、祭りの季節へ。
大阪育ちの身としては、東京の祭り文化はかなり新鮮で、驚きだった。
江戸を感じて面白い。
コミュニティの中に入って、お神輿をかつぐと、より一層面白かった。
地元愛の強さ故に、どうしても大阪の方が〜と言いたくなることが多いけれども、江戸から続く歴史を感じる場面や事物に出会うと感激する。
大阪には無い、歴史を感じる文化がたくさんある。

一方で、大阪、関西ならではの文化もある。
地蔵盆がその一つ。
夏も終わりに近づく頃、地域のお地蔵さん(集落の中にある、いわゆる辻地蔵)を提灯とかで飾り付けて、地域の人達が続々とお参りする。
子どもたちは、お地蔵さんの所で待機している近所のおじいちゃんおばあちゃんからお菓子をもらえる。
だから、ずっと、お地蔵さんは身近だった。
物心付いた頃からそういう風習の中で育ったもんだから、どこに暮らしても地域のお地蔵さんにお参りする。
東京であっても、なんとなく、自然に、拝む。

お参りしていると、お参りした人たちの想いを感じる場面に出くわすことがよくある。
冬になると、お地蔵さんに毛糸の帽子を被せてあげていたり、近くで拾ったようなどんぐりがお供えされていたり。
今日はポテトチップスでビックリした。
初めて見た。
袋じゃなくて、中身を少し置いている所から考えると、食べていたポテトチップスを少し分けてあげたのかな?

形は人それぞれ。
でも、どんな形であれ、それぞれの、お地蔵さんに対する気持ちの表れ。
形は違っても、お地蔵さんへの想いは変わらない。

地蔵盆の季節だ。
近所のおじいちゃんおばあちゃんたちは元気だろうか。

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