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ジンとチラーとタニマギー

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「カネと顔と大っきい●●…」 ××がピクリと反応した言葉をどうぞ。 (新聞、雑誌、小説、エッセー、映画、ドラマなどから拾いました)
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#関東大震災

暗い歴史が明るく修正され、在ったことがなかったことにされると、本邦でも朝鮮人慰霊碑が撤去されたり都知事が関東大震災の虐殺への追悼を取りやめるようになった。人権と差別への鈍感、炎上しているうちはまだマシなのか?
※6/14/2024、東京新聞「本音のコラム」

「朝鮮人虐殺…有り余るほど証言があるのに『記録が見当たらない』とは、世界的にみて恥ずかしい」
「国や都は歴史的事実に向き合わないばかりか、芸術表現に対しても圧力を加えている」
※10/15/2023,東京新聞「権力監視 さらに注力」
https://www.tokyo-np.co.jp

さらに関東大震災時…無辜の6千人余を容赦なく殺した。千葉県八千代市の「なぎの原」…では、習志野収容所に連行された朝鮮人を、軍が近隣の村に払い下げ、殺害させていたという。
※10/1/2023、東京新聞「邪悪なる植民地支配 詩で抗う 上」

「犬共ニ虐殺サル」
(伊藤野枝、大杉栄とともに虐殺された6歳の橘宗一くんの墓に父が刻んだ文字)

「娘たちは男の妻として準備される教育から解放されなければなりません」(伊藤野枝「禍の根をなすもの」中央公論、1923年)
※9/13/2023、東京新聞夕刊より
※伊藤野枝は、関東大震災の混乱の中、憲兵隊の甘粕正彦らによって大杉栄、6歳の甥とともに虐殺された。28歳。

酒だ。女だ。いつ死ぬか人間に何がわかる。観音様だけが御存じだ。そして喧嘩だ。東京はバビロンの昔に戻った。
(竹久夢二の関東大震災ルポ「東京災難画信」都新聞連載)
※8/27/2023、東京新聞

https://www.tokyo-np.co.jp/article/263628

「朝鮮人はみんな、連隊まで連れて行くことになっていたが、兵隊はみんな気が張っていたので、連れて行く途中で五、六人殺してしまった」「今の新津田沼駅のあたりは原っぱだったが、そこでトビでぶんなぐったりけったりした」(「うつりかわる鷺沼」)
※8/28/2023、東京新聞千葉県版

「私」「僕」といった一人称単数の主語を失い、「われわれ」「国家」などの集合代名詞に置き換わると、人はやさしいままで、限りなく残虐になれるのです。(映画監督・森達也)
※マガジン9
https://maga9.jp/230809-1/

混乱の中、村人は蟻(あり)のように殺到する。一行を針金で縛り、ついにとび口を振り降ろし、頭から血の柱が噴き上がった。
(『福田村事件 関東大震災・知られざる悲劇』辻野弥生)
※8/26/2023、東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/272727

朝鮮人が放火した等の流言を信じ込んだ民衆・自警団による犯行とされるが、海軍船橋送信所から各地方長官への電報が示すように政府こそが流言をばらまいた。
※8/27/2023、東京新聞「ドキュメンタリー覚書 関東大震災を撮る 朝鮮人虐殺 軍や警察が主導」

労働運動の活動家や社会主義者ら計十人は同日夜から五日朝にかけ、警察署の中庭で虐殺された。暴動鎮圧を名目に亀戸に出動した習志野騎兵第十三連隊が銃剣で刺すなどした。
※8/27/2023、東京新聞「亀戸事件が問うもの」