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「コロナワクチン接種」の話題はタブーだろうか??

こんばんは。
昨日今日と急激に寒くなってないかい??(in東京)
暖房が必要になってしまった気がする。


さて、私は7~8月にかけてコロナワクチンの接種を終えた。
周りの学生も接種をしていない人の方が珍しい、という状況になったような気がする。



そんな中、事件(仮)は起きた。
教職課程を履修している中で、学習指導案(いわゆる授業で何を生徒に教えるか、流れを考えてまとめておく計画書のようなもの)を作成し、それに沿って実際に授業を行う(生徒役は他の学生)わけなのだが。

その中でコロナワクチン接種の話を数学の授業の事例として挙げた人がいた。それに対して、「コロナワクチンを接種しなければならない という同調圧力につながる」という意見(=他の学生からの評価)があったのだ。

もう少し詳しく説明する。どんな場面で「コロナワクチン接種」の事例が出てきたかというと、数学における「データ分析 〜仮説検定〜」の単元だ。(私より年が上の人は高校でこの単元を習っていないはず+新しく教科書に載る単元)

すごく簡単に「仮説検定」が何かを紹介しておくと、

「主張Aは正しいと言えるのか?」
(1)主張Aと反する仮定、主張Bを立てる
(2)主張Bのもとで実際に起こった出来事の確率を調べる
(3)実際に起こった出来事が起こる確率は低い
(4)主張Bの仮定が正しくなかった
(5)主張Aは正しいと判断して良さそう
*主張したいことにおいて、それに反することを仮定し、仮定したものが間違っていると示すことで最初の主張が正しいと示す。*

というようなことだ。

そして、コロナワクチン接種の話題は
上記の説明において主張Aを"2回目のワクチンを打ったら熱が出た"、としたものだった。

これを授業で取り上げることについて、あなたはどう思うだろうか。



一般的に「授業」というのもにおいて、生徒に興味を持ってもらうために"なるべく身近な話題を取り上げること"が重要視されている。
特に数学という科目は「どうしてこれ勉強しなきゃいけないの!日常生活の中で使える場面なんてないよ!」という生徒の叫びが生まれやすいので、
生徒に数学を学ぶ意義を見出してもらえるよう 数学が活かされている身近な場面を取り上げる必要がある。具体的な事例が身近であればあるほど、世の中に必要なものであればあるほど良いのだ。

この観点から考えると、「コロナワクチン接種」を事例として取り上げることは良いような気もしてくる。生徒にとって身近だし。熱が出た人もやっぱり多いのかな、と感じるし。仮説検定という馴染みのない分野に対して、イメージしやすい事例となっていると思う。


この事例を取り上げることは、暗に「コロナワクチンは接種しなければならない」と示唆することに本当につながるのだろうか?
少し考えすぎのような気もする。
まぁ授業の冒頭で「ワクチン接種した人ーー?熱出た人ーー?」とか必然的に尋ねることになりそうなので ワクチン接種をした人が多数なんだなぁ、ということは感じざるを得ないのかもしれないけれど。。


身近な事例を取り上げるって難しいなぁ、と思わされた。
正直「1人1人がどんなふうに捉えるのか」ということを気にしていたら、"誰も不愉快に感じない、気分を損なわれない" なんていう事例はないような気もしてくる。
これからはもっと発言に気をつけないといけない世界になりそうだな。


この辺で。