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強い人

人というのは「誰にでも」自分の弱さを見せるわけではないと思っている。例えば信頼できる友達。例えば家族、兄弟姉妹。例えば恋人。自分をさらけ出しても良い、自分の弱さも知ってほしい、自分について知ってほしい....とか色々な思いを抱えながら、人は誰かに自分の「弱さ」を見せることがあるのだろう。

自分の弱さを、相手に受け入れてほしくて。自分の弱い部分も、相手に知って欲しくて。弱さを見せられるほど自分をさらけ出せる相手があなたなんだよ...ということを伝えたくて。あるいは自分の弱さを見せることによって、相手にも弱さを見せてほしくて。私の前では頑張らなくても良いから、と言いたくて。自分が相手の心休まる場所でありたいと願って。


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「強い人」とは、どんな人なのか

強い人がどんな人かを考える前に、この「強い」の定義について考える必要があるのだが、ひとまず「精神的に強い」、若者言葉(?)で言うと「メンタルが鋼のよう.....」みたいな、そういう「強さ」だということにしておく。

人が抱えられる「弱さ」の量は人それぞれに決まっていて、すぐ怒られると落ち込んでしまう人もいればそんなことはすぐ忘れてしまうという人もいる。すぐに自分の弱さを他者に打ち明けられる人もいれば、弱さをひた隠しにして生きている人もいる。


「自分の弱さ」を隠すのが上手い人こそが、「強い人」なのだろうか?

個人的には「隠す」という言葉にとても良いイメージがあるというわけではないので、弱さを隠すことは....ほんの少しどこかでその「自分の弱さ」から逃げることのような気もしている。誰にも弱さを知られることなく隠し通せるというのは精神力の強さからくるのかもしれないけれど、弱さをひた隠しにしている人の全員が全員そうしたくてそうしている、ということもないような気がしている。自分の弱さを隠したいのか、自分の弱さを隠さざるを得ないのか。どっちなのか。


少し話が逸れたので戻る。私が考える「強い人」というのは、「つらい時でも笑える人」だ。だがこの「つらい時でも笑顔でいることができる」という人も、ある意味「自分の弱さを隠している」人だとも言えるのかもしれない。どんなにつらいことがあっても、誰かの前では笑顔でいようとする。自分の感情をひた隠しにして、他者の前では笑顔で振る舞う。

自分の弱さを隠している人というのは、「弱さを隠すために笑顔でいる」というよりは、「自分の弱い部分を誰かに知られないようにする」ためにいつでも同じように振舞っている人というのが多いではないだろうか。
「自分の弱さを隠したい」というのは結局は自分のためで、自分が傷つかないためで、ある意味で人に弱みを握られないように自分を守るためだ。あるいは他者の前では「強い人」でありたい、という(良い意味での)プライドを持っている、そんな感じだろうか。


 一方でつらい時でも笑顔でいる人というのは、「弱さを隠す」というよりかは他者のことを考えているのだろう。他者に不安や悲しみを与えないためとか。変に気をつかわせないようにとか。自分のことより他者が大事と考えること、優先できること....そういう意味でもこういう人は「強い」と言えるのではないだろうか。



"強い人"の定義に正しいも間違っているもないだろうし、個人個人の見解に差が出る部分だろう。私は自分が考える「強い人」の定義で考えるなら、そういう「強い人」になりたいと思っている。


(※以上、個人的な見解です。)


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