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エッセイ

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実際にあった出来事を自分なりに咀嚼して書いたエッセイです。
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#エッセイ

恋人

恋人

 ここ最近ちゃんとしたエッセイが書けないでいたので、気合いを入れてパソコンを開いたら、充電がなくなっていた。慌てて充電器に差し込んでこの記事を書いている。

 私が文章をパタリと書かなくなったのは、一週間前にできた恋人の存在が大きい。元々、愛なんて愚かだと思っていて、好きな人と好きな時に遊べればそれでいいや派の人間だった私は、こんなにあっさり恋人ができるなんて思ってもいなかった。
 恋人になった経

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F町の地下にて♯2

F町の地下にて♯2

 昨日も踏んだ地下への階段を今日も踏む。2週間前に会ったばかりの彼のことが忘れられなくて、淡い期待を持って扉を開けると、彼は煙草を吸いながら軽く会釈をした。

 彼の端正な顔立ちがこちらを向いて、心臓がどくりと動いた。

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F町の地下にて ♯1

F町の地下にて ♯1

 AM3:00、F町の薬局の地下。スナックやバーが立ち並ぶ、ひっそりと、しかしながら艶やかに眠らない場所。通称、『地下』。地下にいる人々は酒を酌み交わしながら非日常に浸っている。
 このエッセイは、19歳という若さでその地下に足を踏み入れ、今では頻繁に通っている彩田の日記である。

 彼がホストだと聞いた時、驚きはしなかった。安心できる笑いかたと話し方、心地よい間の取り方、あざとい、という言葉がぴ

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某東京♯1

某東京♯1

 祖母の家の最寄りの駅。岩手県新花巻駅。お土産の売店と、ぽつりと置かれた顔はめパネル、銀河鉄道をモチーフにした駅前のオブジェ、鬼剣舞の写真が並んだ待合室があった。

それしか、なかった。

見送りに来てくれた叔母に手を振り、ホームから新幹線に乗り込む。簡素なホームがどんどん遠くなり、少し心細くなった。YouTubeでも見て紛らわそうかと携帯電話を取り出すも、山の中を行く新幹線は多くのトンネルを通過

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中央線の彼女

 中央線でドアの近くに追いやられていた彼女は、ひどく疲れた顔をしていた。茶色く染めた白髪混じりの髪を結い上げた彼女は、スマートフォンのメモアプリを見て悲しげな表情を浮かべている。

 そこには、シャンパンコールの文字起こしが記されていた。何を言われた時にどのように返すかがしっかりと書かれているそのメモに、私は引き込まれてしまった。
 メモアプリとボイスメモを行ったり来たりしながらコールを書き進める

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写真を撮っている

写真を撮っている

写真を撮っている。

携帯の写真フォルダには大体その時見た風景か、その時一緒にいた人の写真、その人と食べたご飯の写真が溜まっていく。

人の写真を撮るのが好きだ。人の笑った顔がたまらなく好きである。こう、目がふにゃってなって、顔をくしゃっとして口角を上げた私の友人たちの写真は、どんな写真よりもたまらなく美しくて、綺麗で、すごく価値のあるものだと思っている。
だから私は、その日あった人が極度の写真嫌

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