義実家の両親を怒らせちゃったよ、って話
昨日、義両親を怒らせてしまった。
理由は、夫がスピーカーホンで話しているとはつゆ知らず、うっかりベラベラと自分が思ってることをそのまま話してしまったのを、後ろにいた義両親に聞かれてしまったのが原因。
これから某治安の悪いエリアの業務用スーパーに行くと話をする夫に対し
「えっ、大丈夫なの?
私なら、絶対行かないんだけど。
というか、うちのお母さんだったら絶対近寄らないよ。だってさー、ヤバイ人に絡まれたりしたら怖いじゃない。
そもそも、そこってさ。某女優出身(元ヤンで有名)の地域だよね?
治安悪いなかでも、めちゃくちゃヤンキー多いで有名じゃんか。(←偏見すごい)
しかも業務用スーパーでしょ?激安スーパーって、客層もヤバくない?
私、せめてイオン以下は行きたくないんだけどー。(←偏見すごい)
せめて、スリとか合わないように気をつけなよ。どんな人がいるかわからないんだから」
と、ゴリゴリの差別感丸出しの発言を連発。受話器の向こうの夫は、静かに「うん……うん……」と聞いている。
ん?なんか、ちょっとおかしい?
実は、夫は運転中。後部座席には、義両親がいたのである。
なんと、その話を聞いていた義両親は「何て失礼なことを!そんな言い方しなくてもいいじゃないか!」と、ブチギレたとか。その話を後で夫から聞いて、真っ青になる私。
あー、しまった。
やばい。どうしよう!
差別と偏見のオンパレード発言が、義実家に筒抜けだーーーー!
せっかく、これまで義両親のことは上手く持ち上げてきたし、仲良くやってきたと思っていたのに……。
まぁ、時々義母から「なにあなた!感じ悪いわよ!」って面と向かって怒鳴られることはあったけども。
その時はいつも涼しい顔してスルーしてたら、そのまま問題解決するので、特に問題ないと思っていたし。
そして、義両親と一悶着あるたびに実母に相談すると
「あんたとあっちの家族とは、育ちも生き方も違うのだから、寄り添わなきゃなんて思わなくていいの。
あなたは、母さんの子供だからね。
あんたはあんたでやりたいことをして、何を言われても堂々と好きなことをすればいいの。
あんたは才能あるんだから、堂々としていなさい。無理なことはハッキリ断ってやりなさい。そして、あんたはやりたいことをやり続けなさい」
と、いつも背中を押してくれた。
ただ、その後に「これから生活が変わって、猫の手も借りたくなることがあるかもしれない。
どんな人でもいいから、助けが欲しくなることもあるかもしれない。そんな時、頼れる人が側にいるのは大事よ。
媚を売る必要はないし、嫌なことはどんどん断らなきゃいけないけど、つかず離れずの関係で仲良くやっていきなさい」
という助言もついてきたけれど。
そんな訳で、私は義実家、義理の親族に媚を売ったことはほぼない。
むしろ思ったことを言い続けることで「素直で嘘がない子」だと、歓迎されてると思っていた。
実際に、最初の頃は義母にも「あの子は嘘がなくていい」と褒められていたので、そのまま調子に乗ってしまったのだ。
ただし、結局のところ親しき仲にも礼儀ありである。
心の底で思っていることは、ひょんなところでバレてしまう。最悪の場合、取り返しのつかないことになってしまう。
嫁に行く以上、それなりに相手の親とは上手くやっていくことは大切だ。
もちろん嫌なことをお願いされたら断ればいいと思うけど、失礼な態度を取るのは良くない。最終的に、首を絞められるのは自分自身だからだ。
今、「歳は関係ない」という風潮もあるが、日本では昔の人ほどしきたりや上下関係を重んじるところがある。とくに田舎や地方は、そのしきたりが根強い。
そして嫁に入るということは、つまりその家の人間になるということ。私は心のどこかで、ずっと「私の家は、実家」という意識が拭えなかったし、嫁に来たという感覚がまるでなかった。
どんなに「いいよ、いいよ」という親でも、心の底では何を思っているかわからない。
とくに年配の人なら持ち上げられたいだろうし、自分より20歳以上も歳の離れた人間から失礼な態度をとられたら腹が立つものだ。
私は、長男の嫁。長男の嫁。牛乳家の長男の嫁なのだ。何度も何度も、心の中で唱え続けた。そのことを忘れないために。
取り返しのつかない事態になる前に、常日頃から気をつけなきゃいけないな。と、ふと思う今日この頃である。
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