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What am I doing here. パキスタンでの日々。暮らしと旅。

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記事一覧

JFSAとアル・カイール・アカデミーのこと

JFSAという団体がある。正確にはNPO法人日本ファイバーリサイクル連帯協議会。古着の回収を行い、その販売益で長年、カラチのスラムにある学校アル・カイール・アカデミー…

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1か月前
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カラチの山羊は救世主かもしれないと思った話

リビアに暮らし始めてすぐだったか、大家さんがBBQで歓迎してくれた。お肉は羊。お肉の部位ごとに味が違うらしく、これもお食べ、あれもお食べと奇っ怪かつ大きな骨付き塊…

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4か月前
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冬の魚市場でオコゼ発見

一時帰国から戻ったカラチは冬、最低気温11度と日本の晩秋くらいでしょうか。建物は万事酷暑の夏向きの作りになっており、外気が24度もある昼間でも家の中がうすら寒く感じ…

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1年前

パキスタン大洪水2022、その後…

8月末にパキスタンを襲った大洪水。9月にはまだ多くの被災地発の情報があったものの、統計が出てからの関心は復興関連の数字に移っており、報道されるとしても今後の資金不…

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1年前
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かぶる、かぶらない

「で、かぶってるの、あなたも?」 一時帰国したときに友だちに口々に聞かれましたが、いいえ、ヴェールはかぶってません。女性の服装を取り締まる国もあるようですが、カ…

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2年前
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庭とスモッグ

1か月の日本一時帰国から、カラチに戻りました。パキスタンの話を聞きたいと言ってくれる友だちの声が意外でもあり嬉しくもあり、もう少し気軽にnote書こうと思います。 …

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2年前
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初めの1か月

アッサラーム・アレイクム。 人もすなるnoteというものをついに始めてみることにしました。日本でのコロナ第5波がようやく下火になりかけた2021年の9月11日、奇しくも、…

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2年前
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JFSAとアル・カイール・アカデミーのこと

JFSAとアル・カイール・アカデミーのこと

JFSAという団体がある。正確にはNPO法人日本ファイバーリサイクル連帯協議会。古着の回収を行い、その販売益で長年、カラチのスラムにある学校アル・カイール・アカデミーの運営を支援してきた。JFSAの成り立ち自体も非常にユニークでいつかちゃんと書きたいのだけれど、日本側とパキスタン側、友人としてリスペクトし合う関係性というのがとても気持ちがいいといつも思う。

家の片付けをする時に、父や義父の遺品の

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カラチの山羊は救世主かもしれないと思った話

カラチの山羊は救世主かもしれないと思った話

リビアに暮らし始めてすぐだったか、大家さんがBBQで歓迎してくれた。お肉は羊。お肉の部位ごとに味が違うらしく、これもお食べ、あれもお食べと奇っ怪かつ大きな骨付き塊を渡してくれるのだけれど、無限の蝿がうんうん寄ってくるうえ、お肉の匂いもパンチが強烈すぎて喉を通らない。それどころか、以来、リビア滞在中は羊の肉がほぼ食べられなくなってしまった。シェーブルチーズさえアウト、ミンチがスパイスたっぷりのシシカ

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冬の魚市場でオコゼ発見

冬の魚市場でオコゼ発見

一時帰国から戻ったカラチは冬、最低気温11度と日本の晩秋くらいでしょうか。建物は万事酷暑の夏向きの作りになっており、外気が24度もある昼間でも家の中がうすら寒く感じます。
今回は日本滞在が長かったのでギアチェンジに苦労するかもとゆっくりの滑り出しにしたのだけれど、海はベタ凪、魚のベストシーズンでもあり気力を振り絞って魚市場へ行くことにしました。

魚市場は、カラチ港の西端ウェストワーフの漁港に併設

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パキスタン大洪水2022、その後…

パキスタン大洪水2022、その後…

8月末にパキスタンを襲った大洪水。9月にはまだ多くの被災地発の情報があったものの、統計が出てからの関心は復興関連の数字に移っており、報道されるとしても今後の資金不足にまつわるトピックがほとんど。また、エジプトでのCOP27の開催もあり、パキスタンのような脆弱な国に気候変動が最も壊滅的な災害をもたらす不公正を訴える「気候正義」に絡む論説が出回りました。一方、被災した土地、人々の現状を伝えるニュースは

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かぶる、かぶらない

かぶる、かぶらない

「で、かぶってるの、あなたも?」
一時帰国したときに友だちに口々に聞かれましたが、いいえ、ヴェールはかぶってません。女性の服装を取り締まる国もあるようですが、カラチではそんなことありませんし。以前、北アフリカのリビアに暮らしていたときは、髪をまとめて、つば広の帽子をいつも深々とかぶっていました。でもそのあたり、カラチはまたちょっと事情が違います。

11月、涼しくなってから、街で女性たちの姿を見か

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庭とスモッグ

庭とスモッグ

1か月の日本一時帰国から、カラチに戻りました。パキスタンの話を聞きたいと言ってくれる友だちの声が意外でもあり嬉しくもあり、もう少し気軽にnote書こうと思います。
最初の3か月は慣れるのに精一杯だったうえ、見聞きすることの多さと複雑さに胸がつかえるような気持ちがしていたのでした。まるで、大きな魚を丸呑みしてしまったよう。その辺りはまた、おいおい。

極寒の日本から戻った1月下旬のカラチの気温は日本

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初めの1か月

初めの1か月

アッサラーム・アレイクム。

人もすなるnoteというものをついに始めてみることにしました。日本でのコロナ第5波がようやく下火になりかけた2021年の9月11日、奇しくも、アメリカでの同時多発テロから20年目のメモリアルデーにドバイを経由して土埃舞うカラチ空港に降り立ちました。

最初の、印象を書き残しておかなければ忘れてしまいそうです。

この時期パキスタンに来るのは正直気が進みませんでした。C

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