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【詩集4】女の哲学(コズミック・オーガズム)

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詩集「コズミック・オーガズム」は霊的ワンネスを官能的な詩で表した詩です。 【詩集4】は、やがて愛が成熟しふと我に返る時、永遠に変容してしまった世界の中で、自分はいったい何者だった…
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目次と詩のリストです|コズミックオーガズム

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(*は人気記事)

♢コズミックオーガズムについて♢第一章:花開く心~翻弄される喜び~ (2018~)  蓮のつぼみ
  石楠花
  アマポーラ
  バラ
  女よ、華やかなれ、華やかなれ
  探して
  宙の花  *
  愛の花
  月下美人 **⇒詩本「ココア共和国」にて佳作に選ばれた詩

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ご機嫌さん効果|女の哲学

ご機嫌さん効果|女の哲学

最近やたらと微笑むようにしているんです

たったそれだけのこと

ほんとうにそれだけなんです

それなにのに

色々なものが引きよせられてくるんです。

なんなんですか?

なにも神様にお願いしていないし

ただご機嫌でいるだけなのに。

人も動物もチャンスも運も

花も食べ物も恋人も

全部むこうから

嬉しそうにやってくるんです。

ただ

微笑んで

ご機嫌さんなだけなのに。

(photo

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祈りの花|女の哲学(朗読用)

祈りの花|女の哲学(朗読用)

  花びらが落ちる。
  
  広い星空のもと
  誰にも知られることもなく

  静かに…

  落ちる…

  花を揺らしたのは私だったのか。
  風に耐えられなかったのはあなただったのか。

  繊細な花は
  あまりにも無邪気に咲いて
  消える。

  どうか身を結ぶ花であってほしいと
  わたしは祈る。

  その花が誰かを励まし
  支えていくことを…

  どうか再び花を咲かせてほ

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愚者のダンス|女の哲学

愚者のダンス|女の哲学

  踊りましょう
  踊りましょう

  目の前の私と
  目の前のあなたと

  クルクル回れば
  今はここ

  遠心力は
  全てを蹴散らす
  温かみだけが
  残るでしょう?

  踊りましょう
  踊りましょう

  私の人生と
  貴方の人生と

  ともに抱き合い
  見つめ合い

  違いの磁力を
  高め合い
  そのうち
  ひとつになるでしょう?

  踊りましょう
  

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まんまるのタイミング/セレスチャルエクスタシー

まんまるのタイミング/セレスチャルエクスタシー

  抱き締めようと
  私をのぞき込む
  あなたの眼を
  不意にまっすぐ
  見つめたら

  丸い丸い
  まんまるの空間が
  二人を包んだ

  あたたかい
  何かが
  お互いの間を
  行き来しながら

  全く同じことを
  おもっていた

  愛おしいな

  その瞬間に
  風船のように
  抱き締めるあなたは
  タイミングが
  良すぎ

(photo: ©MikaRin

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知らんぷりコンドル/女の哲学

知らんぷりコンドル/女の哲学

  いつのまに
  こんな高みに来たのか
  理由はどうあれ
  私は雲の上

  どこまでも抜けるような
  青い空を悠々と飛ぶ

  障害物も
  重さも
  何もない

  すべて地上に落ち去って
  私は振り向きもせず
  通り過ぎる

  留めようとする
  あらゆる努力

  手に入れようとする
  すべての試み

  そんなものは
  水の泡に帰す喜び

  孤独と自由は溶け合って

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羊を喰らう|女の哲学

羊を喰らう|女の哲学

  羊が一匹
  羊が二匹

  簡単に食べ尽くした

  羊が三匹
  羊が四匹

  ちょっと太っていたけれど
  何とか平らげた

  羊が五匹
  羊が六匹

  ちょっと弄び
  残酷な遊戯のあと
  内臓だけを貪った

  羊が七匹
  羊が八匹

  硬すぎる肉にてこずったけれど
  腐らせてすすった

  羊が九匹
  羊が十匹

  あまりのおいしさに
  肉の

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両極のダンス|女の哲学

両極のダンス|女の哲学

  愛の中に執着があり
  執着の中に愛がある。

  隠すことはできても、
  捨てることはできないと
  あなたは言った。

  あなたに会える喜びは
  別れの淋しさを強める

  その孤独が大きくなると
  あなたという存在が
  喜びになる。

  花を見ると
  その美しさに惹かれ
  同時にはかなさを感じる。

  切なさが広がると
  花に宿るの力強い命に
  心震わせる

  眼

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忘我の告白 |女の哲学

忘我の告白 |女の哲学

  日常のあらゆる隙間で
  あなたを感じて
  いつのまにか瞑想世界であなたと溶け合います。

  こんなことが一日のうちに何度も訪れるのです。

  たとえば、友人と話をしていても
  大きくて暖かいあなたのエネルギーが
  突然にフワッと私を包み込むのです。

  あなたが私のことを想うと
  私はあなたの存在を直接感じるのです。

  自然の中にいると
  あなたに抱きしめられて
  一瞬

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透明な心|女の哲学

透明な心|女の哲学

  透明な眼差しで世界をみるとき
  すべてはありのままの美しさを顕す

  好きだという気持ちも
  愛しているという想いも
  大切だという思いやりも
  それさえももう必要のない
  透明な心の世界

  静謐な水面にうつるのは
  そのままの姿

  良いも悪いも消え
  愛することさえ余分に思える
  なにもない恐ろしさ

  波のない鏡に映るあなたの姿は
  本物と寸分たがわず

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海賊|女の哲学

海賊|女の哲学

  そして私は
  荒れ狂い我を忘れた嵐
  歯止めの効かない洪水

  砕かれた岩をかき集めようとして
  失敗して渦巻く荒波

  行き場のない熱波を噴き上げ
  制御も忘れて流れる溶岩

  分別という美徳を失くし
  奔放に迷走する竜巻

  あらゆる手を尽くし切り
  なすすべもなく爆発する小惑星

  そしてあなたは
  飛び込んでくる

  その真っただ中に


  まる

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金色の船|女の哲学

金色の船|女の哲学

  あなたのとの出会いは
  荒れ狂う嵐の中に
  突然放り込まれたかのように

  私は小舟の中で
  たったひとつのオールを頼りに
  必死にこぎ続ける

  横から殴り掛かる波
  体温を奪う風
  大波は小さな船を
  容赦なく海底に叩きつけ

  海水に咽びながら
  全力でオールを動かしても
  波に翻弄され
  遅々として進まず

  真っ暗な空に
  方向を失う

  時折、空を切

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ゲートの破壊者|女の哲学

ゲートの破壊者|女の哲学

  あなたが私の中で、イった。

  あなたは、「生」という
  エネルギーを全開にして
  そのゲートめがけて
  一直線に体当たりした。

  私にはなすすべはなく
  ゲートは完全に破壊され
  私の中の創造の源が
  完全に征服されてしまった。

  この男の精液を
  私の中で受け止めた。

  私とひとつになろうとする
  あなたの命の衝動を
  全存在で受け入れた。

  

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実在|女の哲学

実在|女の哲学

  手が届かない
  幻の向こうで
  あなたを抱く

  抱くのはあなたではなく
  あなたを感じる私の心
  喜びで震えるのは

  官能する身体は
  天からの霊感
  もれる吐息は
  霊感の雫 

  あなたを想う私は海の中

  濡れていることも知らず
  あなたを感じながら
  いつのまにか
  光のない深海へと沈み

  海底には光明
  眩しすぎて
  何も見えない
  暗黒

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