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日々のこと、つぶやき2017

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2017年7月の記事一覧

暑中お見舞申し上げます。

暑中お見舞申し上げます。

 
 
 こちらは曇り空が続いています。
 みなさまお元気ですか。

 お習字をしました。墨のよい香りがします。
 色をつけた和紙の上に、詩の言葉を抜粋したカードを散らし、どこから読んでもよい詩になりました。 
 来週埼玉県川越市のアトレの一角を借りて行われる「家族展 (謎の行事) 」へこちらを飾ります。

 久し振りに何かを作りました。集中するひとときと、「えいやっ」と全てを振り払う潔さが必要だ

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☆ 数百メートルの引っ越し

☆ 数百メートルの引っ越し

 
 本当は、窓から山が望めるような、少し遠くへ引っ越したいと思っていた。
 緑の多い町を夫婦で見に行き、足を踏み入れ、呼吸し、町の人の雰囲気を見るとたくさんの事が感じられる、その町の当たり前の日常。

 なんとなく違うようだ、そこで暮らす自分たちがイメージできない。

 帰りの喫茶店でプチ会議をする、「 ここまで来てみて、恥ずかしながら今住んでいる場所の良さがわかった。できればリフレッシュも兼ね

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☆ お料理 と 実家の台所

☆ お料理 と 実家の台所

 独身で実家にいた時、ほとんど料理をしなかった。台所は母のテリトリーであるし、なめらかに動くのは難しくなんやかんやと文句を言っていた。
 
 「 いつか結婚して料理をする必要ができたらどうしよう 」と人によく話した。
 兄のお嫁さんは「 必要に迫られたら料理するから大丈夫 」、職場の方は「 直接習っていなくても、お母さんの手作りの味を舌がちゃんと覚えているから大丈夫 」と励ましてくれた。

 当初

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☆ 夏の暑さにはクラッシック

☆ 夏の暑さにはクラッシック

 クラッシックにまったく詳しくない私です。
 ただ、クラッシックの音色には温度を下げるかの様な涼感が感じられる。
 

 ラジオから流れる、チェンバロなどの古楽器、チェロ、室内楽の繊細な弦の音色。楽器の数が少ないものが好みである。声楽家の方の真っ直ぐな歌声も、一気に温度を下げるかのようだ。
 アナログな楽器たちが、ホールに染みわたる感じ、静けさなどのすべてが涼しさを運ぶ。

 回数は少ないが、クラ

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☆ 子どもと とろろごはん

☆ 子どもと とろろごはん

 親戚の小学生の子が、「 たまに嫌なことを言われるのでおじいちゃんが苦手 」というのを小耳にはさんだ。
 

 親戚で食卓を囲んだ光景がパッと浮かんだ。おじいちゃんがドキリとする事を言って、その子が驚いた表情で言葉につまっていた姿を。
 祖父としては可愛い孫を笑わせたい、コミュニケーションを取りたいだけなのだが、そのワイルドさや難しいジョークに小さな子が困惑するのも無理はない。

 食卓や宴が子ど

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☆ ふたりのあいだにクッションを③

☆ ふたりのあいだにクッションを③

 

 実家にいた時、私はあまり冗談を言わなかった。多分両親の言葉を額面通りに受け取り、冗談が通じない頑なさがあった。

 その反動が出たようで、結婚後は家の中でおふざけばかり言うようになってしまった。笑ってばかりで明るいが、甘いムードからは遠くにいる気がする。自分が真剣に向き合うのを回避している可能性もある。
 「 笑わせた方が勝ち 」という空気があり おふざけの応酬が止まらない。
 

 家庭

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☆ふたりのあいだにクッションを ②

☆ふたりのあいだにクッションを ②

 
 引っ越しの荷物が運び終わり、新しい部屋は段ボール箱で満杯になった。

 何がどこにあるのか、どこから手をつけたらいいのかわからない、軽いパニック状態である。いつも私は物事が想像と異なり、いちいち驚いてしまう。
 

 片付かないと料理ができないことがすぐに分かり、食べ物を買ってくる。台所や動線の違い、間取りの変化による旦那さんとの距離感の違い等、いちいち不安でそわそわする。
 

 旦那さん

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☆ふたりのあいだにクッションを ①

☆ふたりのあいだにクッションを ①

 先日の引っ越し準備作業中、旦那さんとの間に険悪なムードが流れた。
 1つ目は前日に、互いのイメージしている段取りの大きな食い違いが分かった時。上手く説明できずに無言の期待を高めると爆発する。

 口論になり飽和状態というか、にっちもさっちもいかない。
 多分どちらも悪くないし、どちらも全面的に正しくない。どちらも謝った方がいいし、どちらも感謝しあうしかないというような。言葉だけがカラカラと空しく

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☆ 引っ越しのおぼえがき

☆ 引っ越しのおぼえがき

 近所に引っ越しをしました。生活圏もお仕事も変わらない、いつものスーパーでお買い物ができます。
 

 今回初めて、知り合いと家族の手を借りて自分達で作業をした。これまでの一人暮らしの引っ越しは、赤帽さんにお願いしていた。 

 二人分の荷物の多さに驚く。個人の物以外に、季節の布団、ガスコンロ、一人暮らしよりは大きな冷蔵庫など。段ボールにつめてもつめてもゴールが見えない。こまごました部屋の装飾品が

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☆ 懐かしいこと、小さい頃

☆ 懐かしいこと、小さい頃

 ーそうだった、私が小学生の頃、前掛けをした馴染みの酒屋さんが、父の晩酌用の瓶ビールを届けに来ていた。
 飲み終わったビールケースを玄関に置いておくと、いつの間にか酒屋さんが取りに来てくれる。

 保険屋のお姉さん、置き薬のおじさん、いつも同じ人が来ているように見えた。玄関をあけるとそこにいて、母と談笑しながら、小さかった私に優しくしてくれた。
 

 時間が流れて、景気が変化し、それらの人たちは

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☆ なじみの電気屋さん、引っ越し

☆ なじみの電気屋さん、引っ越し

 ー気温が上昇して、真夏日の様相です。
 みなさま、お元気ですか、できる限り日陰に避難して、風の通る場所で、飲み物片手に、心休まるひとときを持てますように。

 私が中高生くらいまで、馴染みの電気屋さんが家に出入りしていた。冷房やテレビを新調するたび、電気屋のおじさんが来ていて、作業後に父とビールを飲み交わしていた姿が懐かしい。

 今、そんなお付きあいのない暮らしをして久しい。
 先日遠くない場

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