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☆ふたりのあいだにクッションを ②


 
 引っ越しの荷物が運び終わり、新しい部屋は段ボール箱で満杯になった。

 何がどこにあるのか、どこから手をつけたらいいのかわからない、軽いパニック状態である。いつも私は物事が想像と異なり、いちいち驚いてしまう。
 

 片付かないと料理ができないことがすぐに分かり、食べ物を買ってくる。台所や動線の違い、間取りの変化による旦那さんとの距離感の違い等、いちいち不安でそわそわする。
 

 旦那さんは早々と自分の部屋を片付けて食器の包みどんどん開けている。しかし妻(私)にはその食器の場所を決める気力が、もうない。冗談に反応する力もなく無言になる。
 環境の変化に動揺していてとにかく休みたい、心のサイレンが鳴っていた。それを素直に伝えて横になっていれば良かったのだ。


 そんな不安定な妻はイライラしていてすぐ怒るあやうい状態だ。しかし何度も怒ると自分もつらいし、険悪なムードになるのだった。
 

 そこで思いきり伝えて、ムードを悪くしない方法に今回気付いた。
 それは「キャラを変えること」。好きな方言やものまねを取り入れて別人のようになると、言われた方は笑い出すし、なんだか和やかなムードになってくる。
 
 別人になりきることで、自分ではないから言いたい事を言いやすい、マンネリを打破する可能性も秘めている。この方法でムードの改善をはかれた気がする。
 
 変化の中で動揺した時、「かっちりと枠に入った二人にならない事 ( 色んなキャラを投入する ) 」が、閉塞感を打破する一つの道なのかもしれないと思った ☆☆☆

 
   
 

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