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☆ お料理 と 実家の台所
独身で実家にいた時、ほとんど料理をしなかった。台所は母のテリトリーであるし、なめらかに動くのは難しくなんやかんやと文句を言っていた。
「 いつか結婚して料理をする必要ができたらどうしよう 」と人によく話した。
兄のお嫁さんは「 必要に迫られたら料理するから大丈夫 」、職場の方は「 直接習っていなくても、お母さんの手作りの味を舌がちゃんと覚えているから大丈夫 」と励ましてくれた。
当初混乱していた私の料理は、2年経ってほどほどに落ち着き、お二人の言葉は間違っていなかったと言える。
実家の台所では、今も何がどこにあるかはっきりわからない。
年末に親戚やお客さんを実家で迎えるのが恒例だ。昨年、母が風邪で寝込み、台所を仕切る人が急きょ不在となってしまった。
娘として、お客さんが持ってきてくれたおかずを盛り付けたり、もてなしたりしなくてはならない。「小皿はどこ?」など、皆が私に聞いてくるが、適切なお皿がどこにあるのかわからない。軽いパニック状態である。
段取りが悪くて、お客さんの前で兄と言い合いしてしまったり悲しかった ( 仲直りしました ) 。
ーひとつの事が改めてわかった。
たくさん人のいる社交的な場はほとんど不得手であり、宴を仕切ったりもてなしたりするのも向いていない。楽しくお客さんと話しているが、心は少し混乱していて、後半は台所でずっとお皿を洗っていたい。
自分の得手不得手を知ること、昨年の大切な気づきをメモしておこう ☆☆☆
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