見出し画像

新しい時代の「学び」とその「学び方」

8月から参加している「アメリカン・エキスプレス・リーダーシップ・アカデミー2021」が後半に突入。進むごとに自分も事業もパワーアップして、めちゃくちゃ役に立っています。が一方、noteにプログラムでの「学び」を投稿しようと思うものの、なかなか書けないのです。

なんでかな・・と考えたところ、文章でシェアできるような「知識」は「学び」ではないこと、そして最近「学び」の内容が大きく変わっていることに気づきました。

そこで今日は、これからの「学び」とその「学び方」をみなさんにお伝えします。昨今、「リカレント教育」「リスキリング」などと、これからは大人になってからも学び続けることが大切と言われますが、この「学び」自体の概念をアップデートしないと空回りしちゃうかも。

「講義を受ける」は学びじゃない

私の参加するリーダーシップ・アカデミーは、デジタル庁トップ石倉先生や、サイボウズの青野社長といった、贅沢な講師による講義があります。しかし、実はこの講義だけでは「学び」には至らないのです。

それでは何が「学び」になるかというと、毎回の講義後、講義で気づいたことをもとに、常に同じ5人チームで行う振り返り会です。この5人みんなが組織のトップという、同じ視点で話し合えるメンバーなので、互いに話をするだけで、気づきの宝庫なのです。(特に事務局の福井さんの計らいで、チーム編成が素晴らしい!)

講義の内容はもちろん大切で、ベストプラクティスなどの「知識」を得られます。でもこの「知識」をきっかけとして、刺激をあたえあえる仲間と語り合うこと、そして腹落ちしたことを自分の日常や事業に落とし込むこと。こんな「経験・体験」こそが、このプログラムでしか得られない、自分や事業に影響を与えている「学び」です。

知識を得る「学び」から「経験」へ

昔は、学びとは「知識を得る」ことでしたよね。だからテストも基本暗記ばかり。
それが今、例えばアイキャッチ画像にある写真のヒトデ。「このヒトデの口はどこ?お尻はどこ?」そんな疑問も、google先生に聞くと一発で解決します。

先日、長男に挑発された年長の次男が(掛け算の概念もまだ知らないのに)「128万×128万は何?」と尋ねると、Googleスピーカーがすぐに「一億六千三百八十四万です」と答えてくれていました。こうこんな時代です。人間はもはや処理能力を極める必要はないのです。なぜならAIの方が圧倒的に早いのですから。

それよりも、AIにできず人間にしかできないことは、「感情」を動かすことです。先日書いたnoteで「最近はビジネス書を読むよりアニメを見る」と書きました。(これからはビジネス書よりマンガを読むべき3つの理由)このように、最近は多くのビジネス書にそこまで魅力を感じないのも、単に知識を得るだけより、マンガやアニメで心を揺さぶられる、経験・体験に価値があると感じるからです。

そして、この「経験・体験」こそが、AIにはできない、人の心を動かす体験や、サービス・商品を作り出す、新しいコンセプトやを生み出す源泉になるのです。

これらを考えると、これまで知識を得ることだった「学び」は、「経験・体験」することへと変わります。でも「経験・体験」するの学びなんて、私たちは習っていません。どうやって学べばいいのでしょうか?

これからの学びに必要なのは「環境×行動」

この答えはとってもシンプルです。学び=経験・体験になると、人との出会いや、機会など、日常の全てが「学び」になるのです。でも、試験前に詰め込みで勉強してきた昭和生まれ(=自分)は、素早く学べる方法が知りたいですね。

リーダーシップ・プログラムの体験などから考えると、新しい「学び」のためのポイントは「環境×行動」です。

環境とは、刺激を与えられる仲間や、講義のようなインスピレーションを得られる場所、また、得た知識やインスピレーションを実践できる環境です。
そして、行動とは、自分の意欲や興味をもとに、働きかけることです。特に行動するには、自分の好きなこと、興味があることが一番。無理をして好きでないことに挑戦するととっても効率が悪くなりますから。

学校・教育もアップデート

これからの「学び」は、これまでのように知識を得ることではありません。経験・体験が「学び」となります。そして、この新しい学びの質・量は「環境×行動」のかけ合わせによって決まります。

こう考えると、学校や先生の役割もどんどん変わるはずですね。学校は、いかに刺激を与えあえる仲間や機会といった環境を与えられるか。そして先生は、以下に個人が情熱を発揮して学びあえる場がつくれるか。このように変わってくるとよいですね。
そして、これまで主だった、先生から生徒への一方通行の「講義」は、各学校やクラスごとで行わずとも、一流のプロ講師の講義を動画などで活用することで、かなり省力化できますね。

実は、私は学校をつくるのが夢でして!その一歩として、非営利で活動している「子連れMBA」では、オンラインを活用していち早く新しい「学び」の方法を取り入れています。

「リアルの方が良かった」「録画はさみしい」などという声をいただくこともありますが、新しいことをやってみるのが自分の「行動」の源泉だったりしますので、面白がってくださる方、よおければ遊びに来てください(笑)


#私の仕事 #オープン社内報


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?