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ボランティアするにもリスキリング(学びなおし)が必要な時代〜個人に忍びよるDX

「DX(デジタルトランスフォーメーション)って、最近よく聞くけど、企業が頑張ってるあれでしょ!」

それは大きな間違いです。
DXによる影響はすでに個人にも忍びよってきています。私が最近実感しているのは、ボランティアをするにもリスキリング(学びなおし)が必要な時代になってしまったということ。小さな非営利団体の代表として経験しているお話です。

※最初に、過激な内容&バーチャルの活動を主とする立場で書いていることをお断りしておきます。

ボランティアに必要なスキル・人材が変わった!

私たち「子連れMBA」は、参加者を巻き込んでのサービス作りをしたいという想いから、毎年20名ほどの有志のボランティアメンバーに支えられて運営しています。

今年7年目の今、大きく感じている変化のひとつが、DX(デジタルトランスフォーメーション)によって、ボランティアの方に必要なスキルが大きく変わったこと。

なぜなら、DXによって誰でもできる仕事がなくなってしまったからです。

B.C.のボランティア活動

*B.C.とは、Before 例の感染症時代のこと

私たちはこれまでリアルでの勉強会を主な活動としていました。その頃は、受付から、会場での参加者のケア、名簿管理、会場設置など、ある程度きめ細かなケアができる、社会人としてのお作法がある人にならお願いできることはたくさんありました。つまり、何事を行うにもそれなりの人数が必要だったのです。それが・・

A.C.のボランティア活動

After感染症時代、私たちは7年前からフルリモート活動をしていた影響もあり、新しいツールはどんどん取り入れ、昨年からはイベント全てをオンライン化した結果・・

リアルイベントがオンラインイベントになったので、会場関連の業務は全てなくなりました。その代わりにオンラインイベントでは、世の中に存在するツールを常にウォッチしつつ、ツール活用を考えた企画立案が必要だし、参加者のケアをするにもzoomなどツールを使うだけでなく、オンライン特有のケアができないと何もできない。

告知活動では、チラシ配布はなくなり、twitter インスタグラム、LINE、 noteと運用するSNSは続々増え、今さらですがwebサイトの重要性も増しました。

このように、デジタルにシフトすることで業務が減っただけでなく、同時に、新たなスキルがないとできない業務がどんどんでてきたのです。
つまり、デジタルシフト=DXによって、デジタルに必要なスキルをリスキリング(学び直し)しないとボランティアですらできない時代です。

会社に頼ってはできないリスキリング

では、どんなスキルが必要なの?これは業界や事業で違いますが、例えば、私たちのようなオンラインの事業であれば、今&これから必要なのは以下のようなスキルです。

1. デジタル特有のスキル
・オンライン(SNS)での人脈構築力=絡み力
・オンライン(SNS)での伝える力=書く力
・オンラインツールの活用力
・オンラインでの対人コミュニケーション

2. デジタル時代にクイックにサービスを立ち上げるスキル
・フットワークのよさ、クイックダーティー、などなど

3. デジタル時代における習得スキル
・初めてのものを要領よく学び使いこなす学習力(新しいツールがどんどん生まれてきますから)

このように、必要なのは、デジタルツールの使い方だけにとどまりません。デジタルの時代特有の、コミュニケーションの方法から、サービス立ち上げや習得スキルなど、これまでのお作法がガラッと変わったのです。

つまり、完璧を求めがちだったこれまでに比べ、デジタル時代はクイックダーティー(とにかく素早くやって失敗から学ぶ)要素が強いお作法なのです!

残念なことに、普段、特に大きな企業で仕事をしていてこれらのスキルが学べるかというと、デジタルマーケティング担当者など一部の職種を除くと、難しいでしょう。(企業でのリモートワークを通じて、若干は改善できる部分はあります。)むしろ、実名SNSなどを快く思わない職場も多いのではないでしょうか。

もしかして
「書く力ぐらい、会社でたくさん書いてるから書けるよ。」
そう思われるかもしれません。でも、組織の中で書くものとは全く別物なのです。※私はこれにあまりにも困りすぎた経験があり🔽に書きました。

「書く=読まれる」は大間違い!|次世代を生き抜くスキル『書く力』

大人こそ必要なリスキリング

例えば今、私が広報をお手伝いしてほしいなーと思う理想の人材は、日頃からデジタルに接していて、オンライン(SNS)での人脈構築力=絡み力のある人です。

こういう人がどこにいるかというと、社会人よりむしろ、SNSネイティブの学生さんの方がナチュラルにできる人が多いかもしれません。

一方、長年の経験で社会人が培った能力でも活かせるものはたくさんあります。例えばマーケティングや人事などの普遍的なスキルです。
そして、それらのスキルは、デジタル時代にお作法をかけあわせてこそ、グーンと活躍の場が広がるのです。

つまり、スキルをある程度身に着けた大人こそ、リスキリングでの伸びしろがあるのです!大人になってからの学びの必要性については、立教大学の中原淳教授も常に語っておらます。中原先生のすごく良い本があったので🔽書きました)

大人は学ばないと子供以下になる?!〜大人に学びが必要な理由

リスキリングへの一歩をふみだそう

デジタルの時代を生き抜くためのリスキリング、と言うと「学校に通わなきゃ!」と、真面目な人ほど思われるかもしれません。(これも前世代の習慣だったりします笑)

でも、ほとんどの人は専門のスクールに通う必要はありません。あなたのベースになるのはこれまで培ったスキルで、WebマーケティングやWebサイト構築など専門家になる必要はないのですから。

デジタルを生き抜くリスキリングの一歩の例えをあげると、まずはSNSをやってみること。例えばnoteでもtwitterでも、やったことのないSNSを、何か目的を持ってトライしてみてください

時には、会社での常識は忘れて(アンラーニングといいます)、デジタルならではの身のこなし方を、デジタルの中の、(時には、ほとんど?)年下の先輩の姿を参考にしながら、素直に学んでいく。それだけです。

挑戦する人大歓迎!

このように、DXの真っ只中にいる私たちの団体も、必要なスキルとのギャップでてんやわんやです。でも、今もしスキルがない人でも、リスキリングに挑戦する人にはチャンスの間口をひろーくオープンしています。そしてみんな挑戦と失敗を繰り返し、着実に力をつけています!

私たちの団体では、挑戦と失敗は大歓迎!(勝負どころでは口出ししますが!)

なぜならば、自分自身が会社員を卒業してから初めてこの事実に気づき、リスキリングに3年もかかったからです。企業に在職している間から、ジワジワとリスキリングしておいたらよかったな・・ このように後悔する人を少しでも減らしたいからです。

そして今も毎日、メンバーと共に挑戦と失敗を繰り返しながらリスキリングする、本当に刺激的な毎日です‼️

これまでの常識を捨てて、新しい常識へアップデートする、デジタル時代へのリスキリング。最初は大変かもしれませんが、やってみると刺激的ですよ!ぜひ今こそ一歩踏み出すことをオススメします!(おしまい)

DX後の世界を生き抜くリスキリングに挑戦したい方、募集中です!





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