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「書く=読まれる」は大間違い!|次世代を生き抜くスキル『書く力』

※ちょっと辛口です。

前回、会社の看板がなくなると「書く力」がいかに大切かわかったことを書きました。

会社での「書く」は別物

会社勤めをしていた頃の私、「書くのが仕事」というくらい毎日文章を書いていました。経営企画や海外事業の稟議書から経営陣向け説明資料など、ひとつの案件につき数百枚の文章を書いていました。

それなのに、自分で事業を立ち上げるとなると、この会社での「書く力」だけでは通用しなかった。会社の看板がなくなってから必要に迫られた「書く力」は、会社のそれとは全く別物だったのです。

「書く=読んでもらえる」は大間違い

会社では、書いた文章=読んでもらえるを前提に書いていました。
実際、経営陣に報告書を提出したら、数百枚の報告書も、全てでなくとも最初の1ページやメールの「まとめ」ぐらいは読んでもらえていたと思います。

でも、これらを読んでもらえていたのは、私の力ではなかったのです。私の書いた文章を、たくさんの仕事の関係者や役員のみなさんが読んでくださっていたのはなぜか?

考えてみるとあたりまえですが、仕事だから読んでくれていたのです。会社の看板が外れてから私は「書く=読まれる」が大間違いだったことに気づきました。

会社での「書く」は「まとめる」こと

私が会社で文章を書いていた時、常に意識していたのは「経営陣に最短で理解してもらい意思決定してもらうこと」でした。ソフトバンクでは、孫さんに意思決定をしてもらうために、数百ページの英文の投資レポートをメール3行にして送っていまいした。

このような、最短で理解してもらうための「まとめる力」は身についたものの、会社の看板が外れると「まとめる」だけでは通用しない。利害関係がない私なんかの書いた文章、タイトルを見ても、次の一行すらも読んでもらえないのです。

必要なのは「心を動かす力」

会社で書くビジネス文書とは違い、ルールもない、書く内容も縛られない。自分の好きなことを、何の制約もない中で、何でも自由に書ける場所がwebの世界にはあります。(例えばnoteをイメージしてください)

このような自由があるからこそ厳しいのです。この広大な戦場で文章を読んでもらうために必要だったのは「まとめる力」ではなく、「心を動かす力」だったのです。

「心を動かす力」と言っても大げさなことではありません。まずは、タイトルを見て、次の行を読んでくれるか?からがスタートです。そしてその次の行、次の行と読み、あなたの目的を果たすことができるか

目的といっても、「何かを買ってもらう」とかでなくて良いのです。文章を読んでくれた人が「ちょっぴり元気になってくれる」など、みなさん、きっと文章を書く際に、なにかしらの思いを持って書かれていますよね。

(補足ですが、営業やマーケティングの職種の方だと「私の書いた文章でお客さんに読んでもらったり、買ってもらっているよ!」という方、たくさんおられるでしょう。こんなみなさんは「心を動かす」書く力をすでにお持ちのはず。うらやましい!)

「心を動かす力」を身につけるには?

まずは、会社の名前も商品もない。会社の看板が外れた自分が書いた文章を、利害関係のない人が読んでくれるのか?現状を知るところからがスタートです。

noteをゼロから始めたみなさんは身に染みて経験されているはずです。noteでも他のSNSでも、周りに誰もいない孤独な状態から書き始めましたよね。(著名人でない、私のような一般人の場合です)

私も2週間前はそうでした。
スキもゼロ、フォロワーもゼロの中、とにかく書いてみました。そして「スキ!」をひとついただけると「ああ!本当にありがたい!」とその重さを実感しました!

会社の看板を外した自分が何かを書いてみる。そして、たった一人から「スキ!」と感じてもらう、これがスタートです。

ちょっぴりリスクをとる

現実を知ってからは、実際に書いて公開する、この実践を繰り返すだけです。最大の効果を得るコツは、ほんのちょっぴりリスクをとること。成功しないとドキドキする状況を作り出すことです。

「自腹で100万円で書品を仕入れた。売れないと100万円がパーに・・という状況にまで追い詰めて販売コピーを書く。」
ここまでリスクをとった手に汗握る真剣勝負だと、効果100倍です。(=これが起業家です)

が、ここまで大きなリスクを取らなくてよいのです。毎週たったの数時間でいい。あなたの時間をちょっぴり投資して、お給料はでなくても、書く時間を確保してみましょう。

テクニックは欠かせない

私は起業してから2年ほど、「書く」には本当に苦しめられました。それは方法が間違っていたからです。みなさんには同じ過ちをしてほしくない!

私の大好きなピアニストのハラミちゃんはこう言っています。

”聞いた人に感情を伝えるために必要なのは、演奏する人の思いの強さではなく、テクニック。”
引用:「好きのパワーは無限大 挫折から学んだ多くのこと、笑顔のヒミツがココにある」ハラミちゃん

※会社員からピアニストになったハラミちゃんについてもぜひ書きたいですが、またいつか‼️

思いの強さ、私はこれも必要だと思います。ただ、ピアノの演奏と同じで「思いの強さ」だけで書いても「テクニック」がないと伝わらない。

私は「書く」に苦しめられた起業2年目、ようやく「書くテクニック」を学び始めました。kindleで文章術の本を10冊ほど買いあさり、そこから選んだ3冊を読み込みました。

そして、日々の実践で書いては、教科書となる3冊を見返し、そしてまた書く。これを繰り返すことを始めました。

こうして初めて、自分の思いを、勘ではなく「テクニック」を使って伝え始めました。そうすると、これまでと段違いに読んでもらえるようになりました。ひょんなお仕事のチャンスをいただくことも増えました。更には、書く時間も早くなりました。

ちなみに、この書くテクニックの中の30%ほどは、会社で身につけた「まとめる力」が役にたっていることを実感しています。会社での経験は決して無駄にはなりません!

(何事もそうですが、生まれ持って書く才能のある人もいます。こういう方はテクニックを学ぶ必要はありません。ここではそうではない、私のような一般人について書いています)

テクニックを学ぶには

私は「本」から書くテクニックを学びましたが、本を10冊も漁るのは、まあまあ時間がかかりました。
さらに本を読むだけでなく、たまたま書くを実践する機会がたくさんあったため、テクニックと実践の行き来ができましたが、書く機会がなく、本を読むだけでは到底テクニックは身に付かなかったことでしょう。

そこで、時間を節約して、確実に身に着けたいという方は、アウトプットなど実践がセットになったライティング講座などを受講されるのも良いと思います。

手前味噌で恐縮ですが、子連れMBAでもライティング講座を初めて企画しました。というのも、どうしても知っていただきたい先生がいたからです。

講師の江角先生は、ブログを書き始めたことによって、日本で何万人もいるようなライターの一人から、今や誰もが知る媒体や企業さんからご指名がくるライターさんになられたというご経験をお持ちだったから。ぜひこの経験をみんなに伝えたいと思い、企画しました!(追記:すぐうまっちゃったので第2弾を公開!)


一人でもたくさんの人が「書く力」をつけて、より楽しい明日を過ごしていただけますように!
私も引き続き、noteで書く修行をがんばります‼️

(追記)テクニックを身につける方法、書きました。



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