ひとりとの出逢いで人生が変わる話
心理学を勉強したくて、高校生のわたしが進学先として目指したのは都内の短大。
片道2時間半もかかる場所で、めちゃくちゃ家から遠かったんだけど
在籍していたサポート校の先輩がそこに通っていたことと、
都内といえどその大学付近は緑が多く、長閑な雰囲気が気に入ってそこに決めた。
まったりとした理由だ。
無事に進学したのち、そこで一緒に勉強した子たちは、個性的な子が多かったな〜という印象。
タイプもすごくバラバラだったのが面白かったなー。
大学生の醍醐味!て感じで軽音サークルにも入ってバンドを組むなどして、
楽しいキャンパスライフを過ごす。
好きなこと勉強できるし、学食おいしいし(大事)、長い通学もさほど苦痛じゃなかった。
そんな短大の2年間の中で、
わたしはなかなか衝撃的な、予想外の出逢いをする。
「単位が取りやすいらしい」
そんな先輩の助言で気軽にとった、ドイツ語の講義。
英語もちょ〜苦手だし、ドイツ語も全然興味ない。
単位とれるならなんでもいいや、くらいにしか思っていなかったのだが
まーーーーこのドイツ語を教えてくれる先生がおそろしいほど変人であり、、
この人との出逢いで、わたしの価値観や人生観はガラッと変えられてしまう。
間違いなくメンターのひとりなんだけど、
まさかのドイツ語教員ていう。心理学じゃないんかい。
もちろん、心理学を教えてくれた先生たちも、とっても大好き。
ゼミの先生にも本当にお世話になって。
憧れたな〜、かっこいい女性で。今でも会いたいなっておもう。
ただ、わたしの色々な『選択』に最も強く影響を与えた人物は、確実にこのひとで、、、
そもそも変人フェチみたいなところもあるわたしは、
こだわりが強くてちょっと面倒くさそうなこの人物に興味を持ってしまった。
ドイツ語の講義といえど、黙々と書いたり読んだりはほとんどなくて…
学生個々人から湧いてくる興味にすごく委ねた部分が大きく、、
ドイツ語やドイツ文化全般の話をしてはいるんだけど
脱線もするし、人生相談?!とか雑談?!みたいになってる時間も多々あった。
てかそっちのほうが多い。
先生自身の哲学をずっと聞いていた感じかもしれない。
先生に興味のあったわたしにとっては最高に面白い時間で
(興味ない人にはもしかしたら地獄の時間…!)
朝早い1限でも遅刻したことなかった。
「この人から世界はどういう風に見えてるんだろう?!」
が気になりすぎて、
ドイツ語やドイツ文化を学べば、少しはそれがわかるかもしれない!
というちょっとズレた動機で、勉強を続けていた。。
先生本人は望んでいない気がするけれど、
当時もらった、先生の哲学がつまったようなレジュメ、、
いまだにバイブルのように大切にとってある。
そんなこんなで、すっかりドイツ語・文化にも興味を持つようになったわたしは、
心理学も勉強もう少ししたい!そんでドイツも行ってみたいかも!
という好奇心から、四大への編入を決めることになる。
この人に出逢っていなければ、わたしはその道を選んではいない。
その道に行っていなければ、
いま大切に想っている友人にも会うことはなかったかもしれないし、ドイツにも行ってない。
今の自分の考え方も、居場所も違ったかもしれないと思うと
本当に奇跡的で、不思議で、すごいことだとおもう。
ここを曲がるとか、この脇道に行ってみようとか、そういう「選択」を、人との出逢いは変えてしまう。
それってめちゃくちゃドキドキする。
おもしろくないですか?!
身をもって知ってから、わたしは人との出逢いの虜だ。
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