愛がなんだってんだよ
本日観た映画
昨日観た映画『神は見返りを求める』に出演していた岸井ゆきのさんの存在、及びタイトルのインパクトに惹かれ鑑賞。
やや自分にとっては難解な部分があったものの、エンドロールで動けなくなるほどには感受性が刺激された(エンドロール終わるまでが映画、家に帰るまでが遠足、以上テストに出ます)。
何よりも片想い相手が最優先、家に行ってはご飯を作り、電話が来れば就職面接中でも断って彼の元へ向かい、しかしそれでも付き合うには至っていないという、見方によってはいいように使われてるだけにも見える主人公のテルコの変わった形の恋愛模様が描かれているこちらの作品。
自分と似たような境遇の男性との会話や、自分の片想い相手が恋している女性の登場によって揺さぶられるテルコの心情の描写に時折オシャレなBGMが入ることで感情が殴られる。酔っぱらいながらクオリティの低い即興ラップをするシーンは今年観た映画の中で一番好きだったかもしれない。
ややネタバレにはなってしまうが、
テルコ含む登場人物の恋愛模様のその後はしっかり描かれないまま、かなりぼんやりした雰囲気で作品は終わる。
だがむしろ、そこがこの作品のテーマの肝を表現しているように思える。
物語の終盤、テルコは最も身近ともいえる、ある人物に現在の関係についてこう尋ねられる。
「それって何なの?好きってことなの??」
それに対して、物語を通して少なからず変化したテルコはこう答える。
「好き?なにそれ」
そのセリフにテルコのモノローグが続く。
「これは、もはや恋ではない。きっと愛でもない」
こと異性との交友関係について、人はカテゴライズや線引きをしたがる傾向にあると思う。
なんだそれ
愛がこうだとか、ここからここまでが恋愛でそうじゃないだとか、
カテゴライズすれば分かりやすいし安心する。
ただ、人によって色んな形があるこういった感情や関係の定義こそ、できるだけ曖昧であるべきなのだろうと思う。
本当の愛なんてものの定義を押しつけること自体ナンセンスだし、その感情が愛や恋でなくてはいけない、などということもない。
自分にとっての理想の異性との暮らしを忖度なしに今一度考えてみた。
同棲、
部屋は別、
だけどたまに一緒に寝る。
結婚は手続きがめんどそうだから多分しない。
結婚式は疲れるしつまんないから絶対しない。
籍も入れない。
子どもは自分の脳みそがキャパオーバーになるから作らない。
※マイナーチェンジあり。
この辺は世間体や周囲の価値観に流されたり妥協したりしてはいけない部分なのだと思う。
共感してくれる女性は少数派だろうし、逆に人によっては自分にとっての「本当の愛」理論を展開してくる可能性大だろう。
そんな奴らがいたら、ダサいと分かっていながらも映画の言葉をそのまんまぶつけてやる。
愛がなんだってんだよ
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