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あなたという一人の勝者の陰には、2億を超える敗者がいる

こんばんは、メルシィです。

最近読んだ本のご紹介をします。

『生き物の死にざま はかない命の物語』です。

ほのぼのしたイラストとは裏腹に、愛とか残酷さの本質をついた本だと思います。

どの生物の死もドラマがあるのだけど、ここでは印象に残ったものを5つ書きます。

メモ書き風ですがご了承ください。

▼オビラプトル

化石になる場合、陸上生物の場合は火山噴火や大洪水など特殊な条件が必要。発見されたオビラプトルの親は火山灰が降り積もっても卵を守り続けた。
親子愛は普遍的なものなのだろうかと感動した。

▼ヒョウ

戦時中、動物園で猛獣たちを殺処分する命令が出されたという事実を初めて知って悲しくなった。天王寺動物園の剥製たちは、今でもなお私達に多くのことを伝えてくれていると思う。人間のエゴに動物が巻き込まれて申し訳ない気持ち。

▼ショウリョウバッタ

糸状菌に操られて草の先端でミイラと化したショウリョウバッタを例えるのに登場した即身仏がかなり衝撃的。即身仏の詳しい説明は割愛するが、相当な覚悟が必要なことだと思う。時間をかけて亡くなることの、なんと酷いことか。

▼牛

人間が食する動物は前作(※詳細は最後にご紹介)の鶏に次ぐが、読んでいてとてもいたたまれない気持ちになる。食べ物をお粗末にすることのなんと罪深いことか。

▼X(ヒトの染色体)

精子の生存競争がリアルに描かれていてハラハラ。
「あなたという一人の勝者の陰には、2億を超える敗者がいる」という言葉に勇気をもらえる。

生きてるって素晴らしい!!

※前作の生き物の死にざまも感動的な短篇集です。少しでもご興味あればこの機会にぜひ。

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ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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