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『Be free, be yourself(自由に 自分らしく)』

【マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説】


■イギリス/2021年
■監督:サディ・フロスト

日本の女性にも大人気のブランド❝MARY QUANT❞の物語です。ブランドの名前であり、このブランドを立ち上げたイギリスのファッションデザイナーの名前です。白と黒を基調としたデイジーのお花のロゴマークが有名ですよね。私も好きでいくつか商品を持っています(*^-^*)安くはないのでたくさんは買えないのですが、、、ファッション界に数々の功績を残してきた彼女ですが、一番有名なのは❝ミニスカート❞を世界中に普及させたことです。そんな彼女のドキュメンタリー映画です。

マリーはロンドンの学校に在学中に夫であるアレキサンダー・ブランケット・グリーンと出会います。1955年、夫のアレキサンダーと共にロンドンの
チェルシー キングスロードに『バザー』という店を開きます。この店は、マリーが「自分が着たい服」をクリエイトしたお店だったそうです。

戦後の余韻の残る時代で、この時マリーは25歳だったそうです。1958年ごろからマリーは当時タブーとされていた❝ミニスカート❞を売り出します。これが大ヒットとなります。その後彼女はカラフルなタイツ(こちらも世界初)やコスメなども売り出し、ファッション界に旋風を巻き起こしていきます。

当時の時代背景を考えると、あの時代にミニスカートを打ち出したデザイナーともなれば勝気で気の強い人、というイメージでした。しかし、この映画を観ると、マリーがかなり内気でシャイな女性だったことが伺えます。意外でしたね~そんな彼女がブランドをここまで大きくしたのはご主人のアレキサンダーの存在が大きかったそうです。対外交渉はアレキサンダーに任せていたみたいですね。



また、当時の彼女のデザイン料は、日本円で数十億とも言われています。後にイギリスでも数々の勲章を授与されています。

MARY QUANTのホームページには、彼女の年表が細かく記載されており、ブランドについての説明ページではでマリーのスピリッツが今もブランドに根付いていることが記されています。

マリーは2022年時点で92歳でイギリス在住だそうです。ファッションやブランドを通してマリーの精神は今もなお日本の女性達を励ましてくれているみたいで素敵ですね(^^)この映画を観るとマリクワのお店に行って買い物したくなりました(笑)


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【ファッションが教えてくれること】


■アメリカ/2009年
■監督:R・J・カトラー
■出演:アナ・ウィンターほか


書店へ行くと数々のファッション誌が並んでいますよね。そのファッション誌の中でも世界で最も影響力があると言われてるのが『VOGUE』です。この映画は、『ヴォーグ』の鬼編集長アナ・ウィンターに密着したドキュメンタリー映画です。「プラダを着た悪魔」のモデルになったという話もあるアナ・ウィンター。映画はそれはそれは華やかなファッション業界の頂点と言われる職場に密着しているわけですから、画面上はとてもきらびやかでした。しかし。。。編集長のアナ氏。。。きっキビシー(@_@;)


私もこの映画を鑑賞するまで知らなかったのですが、一年で最も重要な号は9月号だそうです。この9月号の締切り5か月前に密着しています。原題のタイトルが「The September Issue」なわけです。採用、不採用の決断を次々に下していくアナ。分刻みに動いており忙しく、スタッフやデザイナーさんにも厳しいです。。。
また、この作品でもう一つ注目なのはアナの右腕であるグレイスの存在です。多くの人はアナよりもグレイスに共感するかもしれません。クリエイティブ・ディレクター兼スタイリストのグレイスは、自身も元モデルなだけあって、抜群のセンスを持っています。グレイスが大変苦労して撮影した写真をアナがバッサリとボツにしてしまうシーンでは2人はピリピリしています。一方でこの二人がいてこその紙面なんだなぁとも感じました。

アナが自分の上司だったらと考えるとやっぱり怖いですね(;・∀・)しかし、この作品を観ていると、アナは誰よりも仕事に真摯に向き合っているんだとも思えました。ファッションに興味がある人はもちろんですが、一流の仕事人たちに密着しているので、働く人であれば、鑑賞して何か感じるものがある作品だでした。

〈一言メモ〉

どちらも華やかなファッション業界の話でしたが、とにかく仕事人でしたね。ドキュメンタリー映画だったので、リアリティがあって良かったです。そして、「自分らしく」というのが伝わる2作でした。


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