🌀🏫入学式ドラマ🌸☔

4/9は息子の、中学校の入学式だった。

・・・とだけ書いて、はや3日。卒業式の時みたいに１ヵ月寝かすわけにはいかん！という使命感に燃えているところ。
　以下、入学式当日のつもりでお読みください。

いや～、今日も今日とて、タダでは終わらなかった。。。

まず。

以前、息子たちの修学旅行にまつわる記事でも触れたが、
彼らの代は、大事な行事に限ってことごとく悪天候。
それも、ちょっとやそっとではない「大嵐」を呼び込む能力者がたくさんいるようで（マッシュル！並みの力業）

前後の日は晴れていたりして「なんで、その日に限ってこんなに荒れるの！！１日ずれてくれれば良かったのに！！」という奇跡を数々起こしてきた黄金世代✨おそらく、よほど試練が好きなツワモノがいるんであろう・・・。

であるからして、入学式の今日も今日とて、
見事なまでの大風＆大雨でスタートを切った。。。

新しい制服も、保護者のスーツも、桜と一緒に撮る記念写真も、ぜーーんぶぐっちゃぐちゃにするお天気。

もういっそ、ここまで来ると保護者も文句すら言えない。
「ああ、まあ、彼らはそういう感じだよね」
「とりあえず、地震とか停電とか、式そのものがなくならなければ、問題ないよね」
てなもんで、みんな粛々と土砂降りの中学校へ集合。

「特別な日」「行事」「集団行動」に苦手意識のある息子は、３日前くらいからおかしなテンションになり、ハイになったりローになったりを繰り返していたが、どうにか制服に身を包み、ゆるいゆるいと言っていたベルトを調整し、ウーバーイーツのバイトができそうな巨大カバンを背負って校舎へ入って行った。

新入生は、教室で集合したのち、当日の流れと入学式の説明を受け、返事の練習などをして、式に臨む。その間１時間近く、親は体育館でひたすら待機。

それでも時間は経つもので、ようやく式が始まると、真新しい制服の新入生たちが、赤いカーペットの上をゆっくり歩いてきた。

昔は男子は皆、坊主刈りだったけれど、今や坊主の子は１人もいない。いないどころか、顔が隠れるほど前髪を伸ばしている子の方が多いくらいで、時代を感じる。

例のごとく「すーん」という顔をした息子が、真新しい大きめの制服に操られているかのような動きで入場し、レッドカーペットの上でくるりと向きを変え、自席まで歩いて行った。

小学校の時よりも二回りほど大きくなった体育館に、新入生の返事が響き渡る。在校生の左右に設けられた保護者席から、息子の背中はかろうじて見える位置だった。

1時間ほどかけて式が進行し、大人が話すたびに新入生は起立と着席を繰り返した。在校生が校歌と歓迎の歌を歌唱し、最後に在校生と新入生の代表が、それぞれ言葉を述べる。

異変が起きたのは、新入生の代表が呼び出された時だった。

新入生の右手側にいた先生たちが、少しざわついたのが見えた。
1人、2人と新入生の列へ小走りに近づいてくる。
そして、俯いて泣いているように見える1人の新入生へ声をかけ、3人がかりで抱え上げて移動していくのが見えた。

俯いている後頭部に見覚えがあった。

うちの子じゃん😨😨

一瞬、思考が止まった。
それから、ひとまず行ってやらねばと思い、保護者席をそっと抜け出した。
後ろの方に座っていて良かったと思った。

左足の親指が、スリッパの中で傷む。
一週間ほど前に机の引き出しを落として、ひどい紫色になったままだ。
でも、そんなことはどうでもよくなった。

体育館を出て、入学説明会以来2回目の校舎へ足を踏み入れる。

幸い、保健室は校舎に入ってすぐの位置で、入り口も少し開いていたからすぐに分かった。
入口から出てきた先生が、「あっ、お母さん、こちらです！」と案内してくれる。まだ、先生方の顔も名前も知らないので、担任の先生かどうかも分からない。

保健室のベッドでは、ベルトとワイシャツの胸元を緩めてもらった息子が、真っ白な顔をして横になっていた。

短髪でテキパキしたベテランの保健の先生と、若々しくて爽やかな担任の先生が付き添ってくれていた。簡単に自己紹介してもらったあと、「入学式で
わりとあるんです。声をかけてくれたから良かった」と保健の先生に言われる。そうか、ヘルプを出す余裕はあったか、とこちらも安堵する。

横になりながらも、本人は話せるくらい元気で
「なんか、目の前がふわふわ～っとしてきて、耳鳴りがすごくなって、あ、やばいってなった。もっと早く座れば良かった。初めてだったからな～」とのこと。
異常事態に気づいたときは、泣いているように見えたので、式の独特の雰囲気や閉塞感が嫌になってしまったのかと思っていたけれど、どうやらただの貧血だったらしい。

これまで、式典で貧血を起こしたことはなかったようなので、本人も驚いている。

昼食もちゃんと摂っていたし、特に寝不足だったわけでもないので、思い当たることと言えば春休み中の習慣だ。横になって動画を見ている時間が長かったのでは？それで、自律神経が弱っていたところへ、緊張や立ったり座ったりが効いてしまったのでは？と思う。まあ、このひと月、1週間で1センチ近く背が伸びているので、その影響は大きいだろうが。

保健の先生が、息子に白湯を、私にお茶を持ってきて下さった。
「この後、もう退場なので、ゆっくりしていって下さい」と声をかけていただき、安眠やリラクゼーションに効果のありそうなオルゴールの音楽をわざわざ流して下さり、私たち親子だけが残された。

まさか、入学式の日に、保健室を見学することになった上、温かいお茶までいただくことになるとは思わなかった🍵

人生、何が起きるかわからないものだ。。。

今回、何せ大事に至らなかったから良かった。
何か事が起きても、そのあとすぐ元気になれば、その事件はもはや「人生のネタ」である。
子育てはこういう大変さもあるけれど、大変さを上回る面白さがあると思っている。

しばらく休んでいるうちに、息子の頬に赤みが戻った。

新入生はこのあと、教室で初めてのホームルームがあり、保護者は体育館で別の説明がある。
担任の先生が様子を見に来てくれて、体調の戻った息子は一緒に教室へ移動していった。

これでもう、彼は先生に名前を覚えてもらったであろう。

（ついでに、母も顔を売ったであろう😆）

体育館へ戻ると、周りの旧知のママさんたちが口々に
「息子くん、大丈夫？」と心配してくれた。

こうして心配してもらえるのが、本当に有難い💓

人間関係は、財産だ。

息子たちの学年は2クラス。1クラスは30人もいない。
ホームルームでは、1人ずつ自己紹介をし、好きな食べ物を挙げていった。
息子の好きな食べ物は「月見バーガー」🍔🍳
卒業文集に書いた「白米」ではなかった。

1時間程度のホームルームが終わると、曇天ながら雨は止んでいた。
先生と別れの挨拶を交わし、帰路に着く・・・が、私たちにはもうひと仕事残っていた。

息子と同級生の娘さん、Aちゃんがいるママさんで、私や義母が勤めているのと同じデイサービスで働いている職員さんがいる。
そのママさんと、「式が終わったら、職場へ入学の報告に行って、子どもたちの制服姿を見せて来よう」という話をしていた。

それで、２家族連れ立って、仕事場のデイサービスへ立ち寄った。
じきに午後4時。帰り支度をする頃なので、あまり長居はしないつもりだった。

その日の利用者さんは10人程度だった。デイの入口を入っていくと、馴染みのおじいちゃんおばあちゃんが、嬉しそうに迎えてくれた。

子どもたちが幼い頃から、特にAちゃんは、赤ん坊の頃からデイに顔を出してきた。職場にいるママさんのところへ、家族がAちゃんを連れてきて、ママさんが仕事の手をとめて授乳したら、また家に帰っていく。そんな関係。

私の息子と娘も、よちよち歩きのころから時折、利用者さんのかるたに混ぜてもらったり、ボールやぬり絵、トランプなどで遊ばせてもらったりしてきた。
利用者さんたちは、下の世代がいても皆、離れて住んでいたり、同居しても未婚だったりで、子どもたちが幼い頃からまるで孫のように、息子とAちゃんを気にかけてくれている。
そんな、ある意味「みんな親戚」のような場所だからこそ、子どもたちの晴れの姿を見てもらいたかった。

それに、その時間帯には私の姑＝義母も働いていた。
以前、義母との関係について書いたが、私たち夫婦の方針を尊重してくれつつ、孫を見守り、さりげなく生活をサポートしてくれている、有難～いお母さんである。

制服姿の孫を利用者さんたちに見せた時の、義母の嬉しそうな、誇らしそうな顔を、ずっと覚えておきたいと思った。

ところが、もっと大きなクライマックスが待っていた。

デイサービスでの挨拶を終えて、ようやく家へ帰ろうとしたとき、デイサービスのすぐ裏手にある、廃校になった小学校の桜が目にとまった。

息子やAちゃんが、2年生まで通っていたその小学校は、コロナ禍が激しさを増してきた2019年の春に、全ての式典をキャンセルし、ひっそりと閉校していた。

それでも、校庭の周りに植えられた桜たちが、毎年のように花を咲かせ、地元の人たちを楽しませてきた。

ちょうど、雨も止んでおり、入学式を終えたばかりの中学生がいる。

家族たちは自然と、その桜の周りに集まった。

そして、学校があったことを示す石碑の前で、桜とともに家族写真を撮った。地面には、先ほどまでの大雨、大風で散らされた桜の花びらが、まるでじゅうたんのように敷き詰められていた。

家族写真を撮り終えると、Aちゃんは桜の枝を手折ろうとし始めた。
Aちゃんよりも背の高い息子が、枝先を取りやすいように引き下げている。

自然に笑顔で寄り添う姿と、真新しい学生服と、背景の桜と。。。
一瞬で過ぎてしまう、青春の煌めき。。。

人生で、これ以上の被写体があるだろうか。。。🌸🏫✨

・・・夫が、あとで息子に言っていた。
「入学式の日に、桜の下で、幼なじみの女の子と一緒に写真を撮っている時点で、お前はもう人生の勝ち組だよ」

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えっ、結論そこ？😲👆

いえ、結論は

✨🌸大変な試練のあとは、大きな喜びが待っている🌸✨

人生、苦あれば楽あり、でした。

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今度こそ、ホントのやつ😆👆

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