『若く逝きしもの』を読んだ。
超高齢化社会と言われる日本。
テレビが豪語する“人生100年時代”とかいう言葉を本気で信じている人たち。
でもその一方で地震、津波、事故、戦争などで年齢に関係なくある日突然人生が終わってしまうという世界線が私たちのすぐ隣り合わせにある。
この物語に出てくる人物すべてが年齢を明かしているわけではないが、なんとなく年齢が分かるように描かれている。
その年齢の描き方がとても鮮やかだったのが印象的だった。
若い人の描写はとても瑞々しく、年配の人にはその人生の年季を感じさせる重厚感。